犬の保険って必要?かかりやすい病気と診療費相場を解説

大事な家族として迎えたワンちゃん。いつまでも元気で過ごしてもらいたいですよね。
でも、犬も人間同様、年齢を重ねるごとに病気になるもの。また、年齢問わず、お家の中や外で思わぬケガに見舞われることもあります。そんなときに入っておくと安心なのが、ペット保険です。

犬に保険が必要な理由って?

犬や猫の飼育数が15歳未満の子どもの数を上回り、ペットは今や大切な家族の一員です。さらに新型コロナウイルスの影響によって家で過ごす時間が多くなったこともあってか、ペットをお迎えする方も増えています。そんな中で考えておきたいのがペットの診療費です。

当然のことながらペットは生き物なので、病気もすればケガのリスクも発生します。しかし、犬には人間のような公的な健康保険制度はありません。飼い主の責任として、すべての診療費を負担しなければならないのです。そのため、泣く泣く治療をあきらめざるを得ないことも。不測の事態に備えて、慌てることがないようペット保険に入っておけば安心です。

1 犬の習性から誤飲しやすい

犬は何でも口に入れてしまう傾向があり、とりわけ子犬期は好奇心旺盛なので油断大敵で、0歳の子犬による誤飲事故は非常に多くなっています。毛布やおもちゃを噛んでいるうちに一部を壊してしまい、そのまま破片などを飲み込んでしまう、といった事例が代表的です。

犬はほかのどうぶつに比べて、口先で色々なものを認識する傾向がより強く、子犬期は多くの刺激を受けながら成長していきます。何でも口に入れてしまうのはそのためです。
異物誤飲は一瞬のスキで起きるもの。思いがけず、危険なものを飲み込んでしまうことがしばしばあるので注意が必要です。

犬における誤飲の請求割合の年齢推移 犬における誤飲の請求割合の年齢推移

出典:アニコム家庭どうぶつ白書2018

2 皮膚病など日常的な病気が多い

皮膚病は最も日常的にみられる犬の病気の一つです。皮膚病といっても原因はさまざまで、アレルギーや細菌、寄生虫などがあります。症状としては毛が抜けたり、発疹やかゆみなどがあります。

原因がアレルギーの場合、早めに動物病院で検査をしてアレルゲンを特定し、適切な治療を始めれば、症状を軽減することもできます。症状にもよりますが、1回の診療費はおよそ3,000~5,000円程度です。

皮膚病は良くなったり悪くなったりを繰り返し、通院が長引くことも。そうすると1回あたりの診療費は3,000円程度だとしても、積み重なって、年間の診療費で考えると負担額も大きくなります。

皮膚疾患の年齢別の年間診療費 皮膚疾患の年齢別の年間診療費
0歳 1~4歳 5~8歳 9~12歳
平均値 16,402 30,279 42,766 51,254

(円)

出典:アニコム家庭どうぶつ白書2019

3 診療費が高額になるケースがある

ペットの診療費はときに高額になるケースがあります。「骨折」で病院にかかった場合を例にみていきます。犬の骨折は、特に1歳未満の子犬の頃に発生することが多く、骨のもろさや好奇心旺盛で活発なことが関係しています。また、骨の細い小型犬が骨折しやすい傾向にあります。

骨折した場合の治療として、ギプスで固定か手術かの2つの方法がありますが、多くの場合は手術が必要となってきます。アニコム損保へのご請求事例では、手術費用に129,600円ほどかかり、さらに入院費用なども含めると総額で267,840円ほどかかったというものもあります。

また、骨折の完治までには平均2~3ヶ月かかるため、その間の通院費用などもかかってきます。骨折のように1回のケガであっても、完治するまでには高額の診療費がかかることがあります。

診療内容
初診料 1,620円
入院料(7日間) 68,040円
点滴 21,060円
血液検査 12,960円
レントゲン検査 11,880円
注射料 8,640円
麻酔 14,040円
手術 129,600円
合計 267,840円

※アニコム損保へのご請求の一例です

4 平均寿命が延び、診療費負担が増大

以前のように屋外で暮らす犬はほとんどいなくなり、家族の一員として適切な温度に保たれた、ストレスの少ない環境で生活するようになりました。また、犬にとって最適な栄養価を研究して作られた専用フードが与えられ、人間と同じような高度医療を受けられるようにもなりました。その結果、寿命は確実に延びてきました。

犬の平均寿命の推移 犬の平均寿命の推移

出典:アニコム家庭どうぶつ白書2019

寿命が延びたことにより、一昔前では考えられなかった高齢ならではのケガや病気をしたり、介護が必要となったりするケースが増えてきています。一緒にいられる時間が長くなった分、診療費などの金銭的な負担も増えてきました。

年間診療費の年齢推移 年間診療費の年齢推移

出典:アニコム家庭どうぶつ白書2019

犬に多い病気とその診療費について

犬に多い病気として挙げられるのが「外耳炎」です。外耳炎を起こしやすい構造的な素因(垂れ耳、狭い耳道、耳毛)を持っている犬種や、アレルギー疾患を発症しやすい犬種などで多くみられます。1回にかかる診療費は4,000円~5,000円程度ですが、通院は数回にわたることが多いため、費用がかさみ大きな出費になることもあります。

その他に、よくみられる病気としては下痢などがあります。下痢の原因には、食事やストレスによるものなどさまざまです。その他、子犬の場合は寄生虫の可能性もあります。原因にもよりますが、便検査や薬の処方などで、おおよそ10,000円程度かかることもあります。

犬の診療費請求件数 TOP10

順位 傷病名 件数 1頭あたりの
年間診療回数
1頭あたりの
年間平均診療費(円)
1 原因未定の外耳炎 168,192 2.9 39,782
2 弁膜症 151,842 8.3 225,810
3 嘔吐/下痢/血便(原因未定) 147,801 2.8 36,198
4 胃炎/胃腸炎/腸炎 117,823 1.7 38,920
5 原因未定の皮膚炎 113,842 3.1 49,689
6 膿皮症/細菌性皮膚炎 102,150 3.2 51,986
7 慢性腎臓病(腎不全含む) 90,753 13.1 243,339
8 アレルギー性皮膚炎(抗原特異的) 81,058 4.7 96,850
9 アトピー性皮膚炎 54,618 5.6 123,723
10 てんかん 54,505 6.9 154,723

出典:アニコム家庭どうぶつ白書2019

各犬種の特徴となりやすい病気

犬種によってなりやすい病気は異なります。それぞれの犬種の特徴をよく理解し、病気の初期サインに気づけるようにしましょう。

犬の保険金請求事例

実際に犬がケガ・病気をした際の診療費の事例と、ペット保険に入った場合の補償額がいくらになるのかをプランごとにご紹介します。

犬種
MIX
年齢
3歳
内容
入院7日、手術1回
症状名
気胸(外傷性)
診療内容
初診料 1,000円
レントゲン検査 6,000円
血液検査 6,000円
全身麻酔 15,000円
肺葉切除術 200,000円
点滴 37,000円
注射 28,000円
入院料(6泊7日) 35,000円
内服薬 5,000円
合計 333,000円

※アニコム損保への保険金請求の一例です

どうぶつ健保ふぁみりぃ加入の場合

70%プランの場合

アニコムが補償70% 保険金233,100円 自己負担30% 99,900円

50%プランの場合

アニコムが補償50% 保険金166,500円 自己負担50% 166,500円

保険未加入の場合

自己負担

100

333,000

犬種
ミニチュア・
ダックスフンド
年齢
2歳
内容
入院5日、手術1回
(開腹手術)
症状名
腸閉塞
診療内容
初診料 1,000円
血液検査 8,000円
腹部エコー検査 5,000円
レントゲン検査(術前) 6,000円
麻酔 20,000円
開腹手術 80,000円
造影レントゲン検査(術後) 15,000円
入院料(4泊5日) 15,000円
点滴(3日) 12,000円
注射(5日) 12,500円
合計 174,500円

※アニコム損保への保険金請求の一例です

どうぶつ健保ふぁみりぃ加入の場合

70%プランの場合

アニコムが補償70% 保険金122,150円 自己負担30% 52,350円

50%プランの場合

アニコムが補償50% 保険金87,250円 自己負担50% 87,250円

保険未加入の場合

自己負担

100

174,500

犬種
トイ・プードル
年齢
4歳
内容
入院4日、手術1回
症状名
膝蓋骨脱臼(片側)
診療内容
入院料(3泊4日) 20,000円
レントゲン検査×6枚 36,000円
留置処置 2,000円
静脈点滴×2日 8,000円
全身麻酔 20,000円
手術費用 75,000円
注射料×4日 20,000円
内服薬(2種類)×7日 7,000円
合計 188,000円

※アニコム損保への保険金請求の一例です

どうぶつ健保ふぁみりぃ加入の場合

70%プランの場合

アニコムが補償70% 保険金131,600円 自己負担30% 56,400円

50%プランの場合

アニコムが補償50% 保険金94,000円 自己負担50% 94,000円

保険未加入の場合

自己負担

100

188,000

アニコム損保の犬の保険プランは3つ

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犬を飼っているお客様からの声(口コミ)をご紹介

先日は早々に保険金の手続きをしていただき、ありがとうございました。
ラムは低血糖状態が長く続いており、インスリノーマの確定診断のため、何度も採血などがんばっていました。頻回食や食事内容を徹底して過ごし、絶食採血を行ったところ、血糖やインスリン値などに異常がありませんでした。次回は3ヶ月後に絶食採血で経過を見る予定です。大事な家族を失うのではないかという不安ななか、サポートしていただき、ありがとうございました。
大変な状況ですが、どうぞご自愛ください。

2020年9月 ラムちゃん
2020年9月
ラムちゃん

何時もお世話になり、ありがとうございます。
大変な時にお手数をおかけして申し訳ありません。少し前に、テレビでアニコムさんのコロナ感染者の方の、ペット支援の活動を拝見させて頂きました。私どもも、アニコムさんにして良かったと感動致しました。
皆様の御健康を心よりお祈り申し上げます。そして御活動を応援しております!

2020年9月 フェアリーちゃん
2020年9月
フェアリーちゃん

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