てんかん <犬>

概要

Overview

てんかんとは、発作的に繰り返される全身性のけいれんや意識障害を主な症状とする脳疾患です。ワンちゃんにおいて最も一般的な発作の原因といわれています。
発作の発症は5歳齢になるまでみられないこともありますが、6ヶ月?3歳齢の間に初めて起こることが多いようです。

原因

◇真性 (1次性)てんかん
 原因不明。遺伝的素因が関与するといわれています。
◇症候性(2次性)てんかん
 脳腫瘍、脳炎、水頭症、外傷による脳障害など脳疾患の経過中起こる。
◇潜因性てんかん
 症候性てんかんが疑われるものの、各種検査上明らかな異常が認められず真性てんかんに見えるもの

症状

発作には全身性の発作(大発作)と軽度な発作で意識が消失しないもの(小発作、部分発作)があります。
発作の前兆としてみられる症状と発作の症状には次のようなものがみられます。

・落ち着きがない
・口をくちゃくちゃさせる(チューインガム発作)
・よだれが出る
・手足や顔面等の一部に痙攣を起こす
・全身痙攣を起こす
・意識消失
・後弓反張(後ろにのけぞる)
・遊泳運動(手足を無意識にバタバタさせる)
・一定の所で自分の尾を追いかけてくるくる回る(テイルチェイシング)

発作中には、尿や便をもらしてしまうこともあります。
発作が起きると一時的に意識がなくなることもありますが、通常は数秒?数分で終わり、その後は何事もなかった様に過ごします。
重度の場合は短い間隔で何度も発作を繰り返したり、長く続く発作(重積)となる事があります。

治療

てんかんの原因が分かる場合には、その治療を行ないます。また、てんかんに対しては抗てんかん薬の投与により発作を抑えることができます。抗てんかん薬はてんかんを治すための薬ではなく、発作を起こりにくくするための薬です。薬の継続期間などはワンちゃんの発作の頻度や状態などによって異なってまいります。
治療方針についてはかかりつけの動物病院とよくご相談ください。

予防

原因不明のてんかん発作の発症を完全に防ぐことは難しいといわれています。そのため、発作の回数の減少や発作の持続時間の短縮、発作の程度を軽減することを目的として、抗てんかん薬でコントロールしていきます。
投薬を開始しているワンちゃんは発作が現れなくなっても、飼い主の独断で投薬を中止しないようにしましょう。投薬期間や投薬時間、投薬量などをきちんと守ることが重要となりますので、かかりつけの先生の指示に従いましょう。コントロールができている状態であればワンちゃんの予後は良好となりますが、重積発作が続くような状態の場合は予後が不良となることがあります。
また、てんかん発作は、ストレスなどの精神的な問題や天候などの周囲の環境が引き金となって発生することもあるので、ワンちゃんに負担をかけないよう生活することも大切です。


※ 発作が起こってしまった場合にはどのような症状か、どれくらいの時間発作が続いたかなどの詳細な情報を記録することがその後の治療に役立ちます。また、発作発症時はワンちゃんが頭をぶつけたり高いところから落ちたりなど、二次的な事故を起こさないように飼い主は慌てずに注意してあげてください。

病気のデータ

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