
ノーフォーク・テリアは、テリアの中では小さめの犬種です。体は小さくても、けっして華奢ではなく、丈夫な体としっかりとした毛を持っています。顔つきや行動に魅せられる人も多い愛嬌のある小型犬です。今回は、そんなノーフォーク・テリアの性格や被毛など、犬種の特徴をご紹介します。
ノーフォーク・テリアってどんな犬種?
ノーフォーク・テリアは、名前の通り「テリア」グループに属します。
今でこそ家庭犬として飼われていますが、もともとはネズミやキツネなど小型の動物を狩る猟犬でした。
歴史
ノーフォーク・テリアは、イギリス原産の犬種です。
よく似た犬種に「ノーリッチ・テリア」がいますが、もともとは同じ犬種とされていました。
以前の違いは、ノーフォーク・テリアはたれ耳なのに対し、ノーリッチ・テリアは立ち耳という点だけ。そのため、現在のノーフォーク・テリアは、昔は「たれ耳のノーリッチ・テリア」として知られていました。
1932年にノーリッチ・テリアがイギリスのケネルクラブ(KC)に登録され、1964年になって、たれ耳のタイプが「ノーフォーク・テリア」として独立。1979年には、アメリカのケネルクラブ(AKC)でも、それぞれが別の犬種であることが認められました。
どちらの名前もイングランド北部にある地域名(「ノーフォーク」、「ノリッジ」)に由来しています。
サイズ
体重は男の子が5〜6kg、女の子で4.5~5.5㎏、体高は、男の子25〜26cm、女の子は24~25㎝で、小型犬に分類されます。
性格は?

ノーフォーク・テリアは遊ぶことが大好きで、物怖じしない性格をしています。興味を持ったものに対しては、集中しすぎて周りが見えなくなってしまうこともあるほどです。
猟犬として活躍していたので、小型犬とはいえ、スタミナもあります。お散歩や遊びの時間をしっかりとってあげましょう。30分程度の散歩を1日2回行ったり、ドッグランに行ったりするのがおすすめです。
また、番犬として活躍できるほど、強い警戒心があります。子犬の頃からしつけをしっかりと行い信頼関係を築きましょう。
被毛・毛色について

ノーフォーク・テリアの被毛は、硬い毛質が特徴のダブルコートです。換毛期には抜け毛が増えるので、ブラッシングが欠かせません。
毛を間引いて取り除く「プラッキング」と呼ばれるトリミングを行うと、被毛が退色するのを防いだり、毛質が硬くなったりします。トリミングサロンによっては、プラッキングの技術をもったトリマーさんがいないこともあるので、希望する場合はあらかじめ確認するとよいでしょう。
毛色はレッド、ウィートン、ブラック・タン、グリズルがあります。日本で多く見かけるのはレッドです。

寿命はどれくらい?
アニコムの「家庭どうぶつ白書2023」によると、ノーフォーク・テリアの寿命は12.5歳です。
しかし、ここ数年でフードも色々なものが出ていますし、医療も進んでいるので、寿命はあくまでも目安とし、飼育環境や運動など気を使ってあげるといいですよね。
ノーフォーク・テリアの気を付けたい病気
気を付けたい病気として、「皮膚病」、「心筋症」、「緑内障・白内障」、「膝蓋骨脱臼」が挙げられます。
日頃から行動や皮膚のチェックを行い、いつもと違ったことがあれば早めに病院へ連れて行きましょう。
【参考記事】
ノーフォーク・テリアを家族の一員として迎える方法
ノーフォーク・テリアをぜひ家族の一員に!と思ったら、どこで出会えばいいのでしょうか。主に考えられる方法は3つあります。
ペットショップで探す
ペットショップなら、フードやトイレなど、犬との暮らしに必要なものを一緒に揃えられるため、迎えたその日からきちんと住環境を整えてあげることができそうです。とはいえ、ノーフォーク・テリアをペットショップで見かけることは多くないので、事前に取り扱いがあるか確認してから行くとよいでしょう。
また、ペットショップではどんな親犬から生まれた子犬かを把握することは難しいです。性格や気質については親犬の情報を知ることが必要です。
ブリーダーさんから紹介してもらう
ブリーダーさんからお迎えする最大の特徴は、迎えると決めた子の特徴やクセ、これまでの成長の様子や環境などをブリーダーさんに直接聞いたり、質問できたりすることです。また、親猫や兄弟・姉妹たちの姿を見る機会も得られる可能性があるので「将来どんな風に成長していくのか」を想像しやすいこともメリットです。
繁殖のタイミングは年に1回、多くて2回です。迎えたい!と思ったときに子犬がいない場合もあります。予約待ちの人気のブリーダーさんもいるので調べてみると良いでしょう。
※アニコムグループの(株)シムネットが運営する『みんなのブリーダー』へ移動します。
里親になる
最近は「せっかく犬を迎えるなら、保護犬の里親になりたい」と考える方が多くなってきたようです。譲渡会の情報もチェックしやすくなってきました。こうした譲渡会や里親募集でノーフォーク・テリアと出会える機会もあるかもしれません。
まとめ

日本ではまだメジャーとはいえないかもしれませんが、最近では見かけることも増えてきたノーフォーク・テリア。小型犬であり、愛嬌のある体型や顔つきが人気を後押ししているのかもしれません。
しかし、十分に欲求を満たしてあげなければ、ストレスから問題行動に発展することもあります。運動と遊びを欠かさず、しっかりしつけましょう。
