窓際で眠る猫

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日本でよく聞くフィラリア症は「犬糸状虫症」(いぬしじょうちゅうしょう)ともいわれ、犬だけがかかる病気と思われる人も多いかもしれません。実はフィラリア症は、猫にも感染する病気のひとつです。猫は感染しても発見が難しいこともあり、犬ほど発生数が多くありませんが、フィラリア症は重篤な症状が出たり、場合によっては突然死を起こす病気です。犬同様、予防が一番の対策法なのですが、猫では、しっかり予防をしていることが少ないのが現状です。今回は猫のフィラリア症とはどんな病気か説明します。

フィラリア症とは

フィラリア症(犬糸状虫症)は、蚊が媒介する寄生虫が、犬では主に心臓や肺の血管に寄生し、心不全などを起こす病気です。猫はフィラリアにとって本来の宿主ではないため、犬に比べるとフィラリアの成虫が寄生する数が少なく、犬とは異なる症状を示します。

フィラリアという寄生虫

フィラリアは、動物の体内に入った時点では幼虫の状態で1mm程度の大きさですが、体内で成長した成虫は、15〜30cm位の白い素麺状の細長い形にになって寄生します。犬では多いと数十匹もの成虫が心臓に寄生します。犬より少ないですが、猫でも1〜3匹の成虫が心臓に寄生します。日本でフィラリアを媒介する蚊は16種類いると言われています。

【関連リンク】
ネコちゃんのフィラリア予防|みんなのどうぶつ病気大百科

感染経路は?

フィラリアはどのようにして猫に感染するのでしょうか。

フィラリアの幼虫は、基本的に血液の中にいます。蚊が、既にフィラリアに感染している動物を吸血した時に、血液と一緒に幼虫が蚊に移ります。幼虫は吸血した蚊の針先で待機していて、次の吸血の時に別の動物の体内に侵入します。猫に感染した幼虫は、皮下組織や筋肉で2〜3ヶ月成長したあと、血管の中に入って血流に乗り、心臓や肺の血管に向かい、感染してから100日くらいで肺または心臓で5cm位の成虫となります。猫の場合、犬と異なり、肺や心臓に到達するまでに成虫になりきれず、その多くが死んでしまいます。成虫として寄生できるのはごく一部で、猫1頭に対し、1~3匹くらいと言われています。成虫になると猫の心臓や肺の血管で2〜3年ほど生存します。

フィラリア症ってどんな症状?

ソファで横になる猫
犬の場合は心臓や肺の血管に成虫が詰まることで咳や心臓発作、心不全による腹水など特徴的な症状が出ますが、猫の場合は、はっきりとした症状がなかったり、他の病気と見分けがつかないさまざまな症状が出ることが多く、診断が難しいとされます。なおかつ、気付いた時には重篤化していたり、一見元気そうにしていた猫が突然死を起こす原因になることもあり、発症した時点で手遅れのケースも少なくありません。

また、犬は血液検査でフィラリア症にかかっているかどうかがわかりますが、猫は寄生している虫の数が少ないため、感染していても検出できない場合が多くあります。このことが、症状の早期発見や治療を難しくしている要因の一つにもなっています。

嘔吐や呼吸困難

猫の場合、フィラリアの幼虫が肺の血管に到達すると、幼虫に対して異物反応(免疫反応)を起こすことで症状が出ます。肺の血管や肺の組織に炎症が起きるので、咳が出たり呼吸が速くなったり、呼吸困難を伴う場合もあります。また、嘔吐、元気がない、食欲がない、体重が減るなどの症状が見られます。胸のレントゲンを撮ると、肺炎や喘息に似た異常が見られることがありますが、フィラリア症と断定できるわけではありません。

突然死の危険性

猫の場合、フィラリアの幼虫は大多数が成虫になる前に猫の身体の中で死滅します。その中でも生き残った幼虫が成虫になった場合でも、成虫の寿命が尽きるまでは猫が症状なく過ごせることも多いのですが、2、3年の寿命を成虫が迎え、死滅したときに問題が起きる場合があります。成虫の死骸が血液に乗って肺や心臓の血管を詰まらせることで、血液循環が途絶えて突然死を起こす危険性があります。

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フィラリア症になったときの治療法は?

眠る猫
犬の場合、成虫を取り除くためには、体内の成虫を外科的に摘出したり、駆除薬を使用します。一方、猫の場合は、犬とは大きく異なります。症状をやわらげ、炎症のコントロールを目的とした対症療法が中心になり、炎症を抑えるためのステロイド剤や気管支拡張剤を投与しながら、これ以上の感染を避けるためにフィラリア予防薬を月1回投与します。猫では、身体の中で成虫を死滅させることで強い免疫反応が起こりやすく、猫自身の命に関わることがあるので、駆虫薬の使用は、一般的には推奨されていません。手術は、猫の身体の大きさ、症状のひどさ、虫の数(超音波検査などで寄生部位がきちんと確認できるか)などを細かく検討する必要があります。確立された治療法がまだないので、最新の情報を動物病院で確認しながら獣医と治療方針を相談してください。

フィラリア症は治るの?

フィラリア症に感染した猫の中には、症状がなく自然治癒する猫もいます。しかし、前述のような症状を発症した猫は、心臓や肺の血管に受けたダメージを完全に治すことが難しく、投薬をやめると、咳などの症状をぶり返すことが多いので、長期または生涯、投薬を続ける必要があることが多いとされます。

フィラリア症は人間にうつる?

蚊の画像
フィラリア症はごく稀にですが人間にも感染します。過去には130例以上の報告があり、犬猫同様に、フィラリア症の動物を吸血した蚊に刺されることで感染します。

人間にもうつるので注意!

人間に感染した場合、犬の体内ほど幼虫は発育せず、免疫反応により除去されることがほとんどなので、無症状で終わることが多く、重篤化することはあまりありません。感染する場所は肺が多く、軽い咳や痰、胸痛があるものの自覚症状があまりなく、健診などで偶発的にレントゲンに丸い影として発見され、肺の腫瘍との区別が難しいようです。また、肺以外に、皮膚の下や臓器に入り込み、硬いシコリを形成する場合もあります。人のフィラリア症の予防は、蚊の活動時期の温かいシーズンに忌避剤を使用して蚊に吸血されないよう気をつけることです。

また、フィラリア症に感染した犬や猫と一緒に生活していると発症リスクが上がるので、飼い犬や猫のフィラリア予防もしっかりする必要があります。

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猫のフィラリア症の予防法は?

猫のフィラリア症は、感染しているかどうかを犬のように検査で調べるのが難しく、治療法も確立されてないため、かからないようにすることが重要です。国内での調査報告では、10頭に1頭の割合で、猫がフィラリア幼虫に感染していたという報告があります。また、室内飼いの猫だからといって、感染リスクは外猫より低いということもなく、室内飼いの猫も予防が必要です。

蚊避けなどの防虫グッズでは、完全に予防することはできません。動物病院で処方される、猫専用のフィラリア予防薬を毎月1回投与することが推奨されます。猫用のフィラリア予防薬は主に背中に滴下するタイプで、家でも比較的容易に塗布することが可能です。また、同時にノミや腸内寄生虫の駆除も可能です。

予防が必要な期間は、蚊の活動時期の間で、住んでいる地域によって異なるので、かかりつけの獣医師と相談して決めるとよいでしょう。

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まとめ

猫のフィラリア症は意外と多いと感じられた飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。日本全国、年齢、室内外問わず感染する可能性は十分あります。また、気づかないうちに、突然死してしまうこともある恐ろしい感染症です。しかし、しっかり予防していれば防ぐことができる疾患でもあるので、定期的な予防でフィラリア症から愛猫をしっかり守ってあげましょう。

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監修獣医師

溝口やよい

溝口やよい

日本獣医生命科学大学を卒業。2007年獣医師免許取得。埼玉県と東京都内の動物病院に勤務しながら大学で腫瘍の勉強をし、日本獣医がん学会腫瘍認定医2種取得。2016年より埼玉のワラビー動物病院に勤務。地域のホームドクターとして一次診療全般に従事。「ねこ医学会」に所属し、猫に優しく、より詳しい知識を育成する認定プログラム「CATvocate」を修了。毎年学会に参加し、猫が幸せに暮らせる勉強を続けている。2018年、長年連れ添った愛猫が闘病の末、天国へ旅立ち、現在猫ロス中。新たな出会いを待っている。