フィラリア(犬糸状虫)症ってどんな病気?
フィラリア症は犬糸状虫症ともいわれます.。猫の病気として知られていますが、猫にとっても非常に重要な病気です。フィラリア症は蚊の吸血で感染することが知られています。予防法が確立されているのでしっかりと予防をすることが重要です。
フィラリアの感染経路
猫がフィラリアという寄生虫に感染することで起こる病気です。既にフィラリアに感染しているどうぶつの血液を吸った蚊が、他のどうぶつから吸血することにより感染します。感染したフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)は猫の体の中を移動し、 6 か月から 7 か月間かけて猫の体内でそうめん状の白い細長い成虫となり、心臓または肺動脈に寄生します。この成虫の寄生が原因となり体にさまざまな異常を引き起こします。診断が難しいため、何より予防が大切な病気です。
対象どうぶつ
犬、猫、フェレットなどの他、ヒトにも感染することがあります。
症状
感染初期のおもな症状としては無症状であることもありますが、次第に嘔吐、咳や呼吸困難、痙攣や失神などの神経症状が現れることもあります。末期の状態となると腹水や黄疸、血色素尿、呼吸困難、失神などの症状が現れ、死に至ることもあります。
治療
猫のフィラリア症の治療には、内科的治療と外科的治療があります。内科的治療では予防薬の定期的な投与により、幼虫の発育と再感染を防止しながら、ステロイド剤によって嘔吐や呼吸困難を抑えます。外科的治療では、フィラリアの摘出手術をおこないます。
予防
予防期間に予防薬を投与することで確実に予防ができますが、予防薬の投与期間は蚊の 発生期間が地域によって異なるため注意が必要です。ただし、すでにフィラリアに感染している猫に予防薬を投薬してしまった場合、副作用が起こることがあります。このため予防薬を投与する前には、フィラリア感染の有無を検査することが重要です。フィラリア予防を始める際には、予防期間や検査などについてかかりつけの動物病院にご相談ください。また、防蚊対策を行うことも重要です。
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※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。
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