犬をお迎えした時、最初に考えるのは「どんな名前にするか」ではないでしょうか。日本の犬の名前には、飼い主の様々な想いが込められていますが、海外ではどのように愛犬に名前をつけるのでしょうか?記事では、韓国やアメリカ、イギリス、中国で人気の名前をご紹介します。集計の時期や方法はそれぞれ異なりますが、ぜひ参考にしてみてください。

日本

人気の名前(2023)
男の子 女の子
1 レオ ココ
2 ソラ ムギ
3 ムギ モモ
4 コタロウ モカ
5 マロン ハナ
6 ロイ モコ
7 マル リン
8 リク ベル
9 テン コムギ
10 フク キナコ

男の子では「レオ」女の子では「ココ」がトップでした。また、「ムギ」は男の子で3位、女の子で2位となっていて、男女ともに人気の名前であることがわかります。短くて可愛らしい名前、食べ物や自然に関連した名前が多いのが特徴です。

参考:https://www.anicom-sompo.co.jp/news-release/2023/20231019/

韓国

人気の名前(2024) 読み方 日本語訳
1 보리 ボリ ムギ
2 코코 ココ
3 콩이 コンイ
4 두부 ドゥブ 豆腐
5 호두 ホドゥ クルミ
6 초코 チョコ チョコ
7 토리 トリ
8 꼬미 コミ
9 구름 クルム
10 뭉치 ムンチ

1位の「ポリ(ムギ)」や2位の「ココ」、6位の「チョコ」など、日本でも人気の名前が上位に入っています。特に、言語が異なるにも関わらず、日本でも人気の「ムギ」が韓国でも1位にランクインしているのは興味深いですね。他にも、自然や食べ物に関連した名前が多く見られるのも共通点です。

参考:https://m.meritzgroup.com/mo/ko/pr/pr2.do

アメリカ

人気の名前(2023)
男の子 女の子
1 Max Luna
2 Charlie Bella
3 Cooper Daisy
4 Teddy Maggie
5 Milo Willow
6 Ollie Lucy
7 Bear Bailey
8 Rocky Rosie
9 Finn Sadie
10 Leo Lola

人の名前としてもよく使われる名前が、犬の名前としても人気なのが特徴です。例えば、女の子の名前で多い「Luna(ルナ)」は『ハリー・ポッター』シリーズ、「Bella(ベラ)」はアメリカで人気の小説『Twilight』シリーズの登場人物の名前です。これらの名前は、近年、人の赤ちゃんにもよく使われるそうです。

参考:https://www.akc.org/expert-advice/lifestyle/most-popular-dog-names/

イギリス

人気の名前(2022)
男の子 女の子
1 Teddy Bella
2 Milo Willow
3 Buddy Daisy
4 Puppy Lola
5 Reggie Ruby
6 Cooper Poppy
7 Loki Rosie
8 Max Mabel
9 Charlie Bonnie
10 Bailey Nala

アメリカと同様に、人にも使われる名前が多くランクイン。上位の名前もアメリカと似ているように見えます。男の子1位の「Teddy(テディ)」は、テディ・ベアを連想させる、ふわふわとした可愛らしい犬種に多くつけられるそう。また「相棒」を意味する「Buddy(バディ)」が男の子の3位に入っていることや、人間の名前をつけることが多いことから、愛犬をただ可愛がる存在ではなく、相棒や友だちのように感じているのかもしれませんね。

参考:https://www.kcinsurance.co.uk/guides-and-advice/top-puppy-names-2022/

フランス

人気の名前(2023)
1 Nala
2 Rio
3 Maya
4 Simba
5 Snow
6 Tokyo
7 Tao
8 Oslo
9 Lucky
10 Ruby

1位の「Nala」は、ディズニー映画『ライオン・キング』に出てくるヒロインのライオンの名前で、主人公のライオン「Simba」も4位に入っているのが印象的です。一方で、「Rio」「Tokyo」「Oslo」と、フランスでは愛犬に都市の名前をつけることが多いようです。

参考:https://www.rtl.fr/actu/debats-societe/info-rtl-decouvrez-les-noms-de-chiens-les-plus-donnes-en-france-7900320439

中国

人気の名前(2024) 読み方
1 豆豆 doudou
2 球球 qiuqiu
3 妞妞 niuniu
4 Lucky ラッキー
5 多多 duoduo

1位は「豆豆」で、「豆のように丸くて小さい」という意味です。また、3位の「妞妞」には「可愛らしい女の子」、5位の「多多」には「幸せや良いことがたくさんあるように」という意味が込められているそうです。

ちなみに中国の名前で同じ音を繰り返すのは、ニックネームのような愛称表現で、相手を可愛がっているようなニュアンスがあります。この表現が犬の名前に多く使われているのは、愛犬を可愛がる対象として見ていることの表れかもしれませんね。

参考https://mp.weixin.qq.com/s/2e9Y256zXF2GU5WoQ9oYgQ

まとめ

各国の名前の付け方から、その国で人と犬がお互いにどのような存在として暮らしているのかが、垣間見えたのではないでしょうか。もちろん、その国において多く飼われている犬種等も影響している可能性もあります。その国についてもっとよく知りたい場合、各国で人気の犬種も参考にしてみてください。

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監修獣医師

犬百科編集部

犬百科編集部

獣医師を含む犬の飼い主歴10年以上の編集者が集い、犬の凄さや可愛らしさについて情報交換している。編集部員の面々は、犬との暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。