ドーベルマンは身体が大きく勇ましい見た目をしているので、怖いイメージを持つ方も少なくないでしょう。しかし、優秀な護衛犬でありながら、甘えん坊な一面もある犬種です。そんなドーベルマンの性格や歴史、飼い方について紹介します。

ドーベルマンってどんな犬種?

ドイツ原産のドーベルマンはとても賢く、警察犬や軍用犬など使役犬としてだけでなく、家庭犬としても愛されていて、幅広い分野で人気の犬種です。

顔立ちは凛々しく、引き締まった身体をしています。ピンと立った耳や短い尾を思い浮かべる方もいるかと思いますが、それは断尾・断耳をした姿です。以前はそれがスタンダードとされていましたが、今では各国で断尾や断耳が法律で禁止されています。それにより現在では耳が垂れ、尻尾がスッと伸びた自然な姿のドーベルマンも多く見られるようになりました。

歴史

ドーベルマンは19世紀にドイツのフリードリッヒ・ルイス・ドーベルマンという人によって生み出されました。

彼は収税吏(税金を集める人)と野犬の捕獲をしていましたが、その両方で活躍できるパートナーを得るため、気質を重視し、犬を選び交配させました。

どのような組み合わせによってドーベルマンが誕生したのか、詳しい記録は残っていませんが、短毛の牧羊犬をベースにロットワイラー、ジャーマン・ピンシャーなどの血が入っているとされています。

当時のドーベルマンは、今よりも体高が低く、より攻撃的だったといわれています。

1900年代になると、当時のドーベルマンにグレーハウンドとマンチェスター・テリアの血が加えられ、現在の姿が確立されました。

サイズ

ドーベルマンは大型犬に分類されます。

男の子は体高68〜72cm、体重が40〜45kg、女の子は体高63〜68cm、体重が32kg〜35kg になります。

性格は?

ドーベルマンは使役犬としての役割から受ける印象とは違い、とても友好的で温厚な性格です。

忠誠心が強く、時に甘えた姿を見せるドーベルマンは、賢くトレーニングの飲み込みも早いです。しかし、しつけをしなければ制御が難しくもなります。きちんとメリハリを付けて接しましょう。

警察犬や軍用犬として活躍してきた犬種なので、警戒心が強い傾向もあります。家族以外に吠えたり、攻撃的になったりしないよう子犬の頃から社会化を十分に行うのがおすすめです。

筋肉質で活動量にあふれているので、十分に運動をさせてあげることも大切です。1日2回、30分程度の散歩のほかにも、ドッグランなどで思い切り走らせてあげましょう。

被毛・毛色について

ドーベルマンの被毛は短いオーバーコートのみで、毛質はしっかりとしていて毛並みは滑らかです。

毛色はブラックとブラウンの2種類あり、どちらも赤褐色のマーキングがあります。

寿命はどれくらい?

アニコムの「家庭どうぶつ白書2021」によると、大型犬の平均寿命は11.5歳です。

ドーベルマンは大型犬に属するので、目安に考えられるでしょう。

しかし、ここ数年でフードも色々なものが出ていますし、医療も進んでいるので、寿命はあくまでも目安とし、飼育環境や運動など気を使ってあげるといいですよね。

ドーベルマンの気を付けたい病気

「拡張型心筋症」「胃拡張・胃捻転」「股関節形成不全」といった大型犬に多い疾患に気を付けましょう。

また、断耳をしなければ垂れ耳なので、耳の中のケアや皮膚炎にも注意しましょう。

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まとめ

ドーベルマンは初心者には飼うのが難しい犬種ですが、とてもバランスのとれた気質といえます。家庭犬として馴染むよう交配されてきましたが、それでも元来の勇ましい素質は残っているということを忘れないでください。

運動に加えトレーニングなど、頭を使わせることを取り入れることで、大きな問題行動は抑えられます。アジリティなどのドッグスポーツを取り入れてみるとより良いでしょう。

監修獣医師

長根あかり

長根あかり

大学で動物行動学やアニマルセラピーを学ぶ。保護犬を家族に迎えたこと、野良猫の保護をした経験から、「保護犬・猫について」や「正しい飼い方」の情報発信の必要性を感じ、大学卒業後はペットメディアで勤務。その後はフリーライターとして執筆活動しながら保護シェルターで働き現状を知る。 現在は、動物ライターとしての執筆活動のほか、ドッグトレーナーとして飼い主さんとワンちゃんの暮らしが良くなるように、アドバイスやトレーニングを行っている。