黒インゲン豆は、抗酸化、抗炎症、抗がん、神経保護や、慢性疾患や変性疾患の予防にもなり得る食材です。

黒インゲン豆の栄養

日本では普段の食事に使うことが少ない黒インゲン豆ですが、中米諸国ではとてもポピュラーな食材です。栄養価が高く、タンパク質、食物繊維、ビタミンB1、鉄分などが豊富な食材ですが、特筆すべきは黒い皮に含まれるポリフェノール、アントシアニンです。ブルーベリーなどのアントシアニンとは異なり、シアニジン-3-グルコシド(C3G)というアントシアニンの中で最も抗酸化能力が高く、肥満や眼病、がん、糖尿病、内臓脂肪の蓄積、肝機能障害の予防に効果があるといわれています。ぜひとも飼い主さんだけでなく、愛犬たちの食事にも取り入れてみたいですね!

材料

黒インゲン豆(柔らかく煮たもの) 100g
トマト              70g
セロリ              30g
ズッキーニ            45g
レモン              適宜
オリーブ油            5g

1.トマト、セロリ、ズッキーニを8mm角切りにし、オリーブ油で炒め、しんなりしたらレモン果汁を加える。
2.柔らかく煮ておいた黒インゲン豆は煮汁を少しずつ加えながらフードプロセッサーで柔らかいペースト状にする。

3.「1.」に黒インゲン豆のペーストを加え、混ぜあわせる。

黒インゲン豆は時間をかけてゆっくりと柔らかく煮ましょう

黒インゲン豆は、一日くらい水に浸けておき、その後2時間くらいかけて柔らかくなるまで煮ましょう。多めに煮ておき、愛犬のごはんだけでなく、飼い主さんのサラダや味噌汁、炒め物などに少しずつ使うことで抗酸化食材として働いてくれますよ。

レシピの量で約240gできます。
82.8kcal/100g中

実際にあげてみました

きつねちゃん 柴犬 7歳

「待て」の号令にそわそわしていて、「よし」の声で、いっき食い。すごいスピードでどの具材が気に入ったのかわからないほどでした・・。

初めてあげる食材は、愛犬の様子をよく見ながら

いつもと違う食材の場合、胃腸が刺激され、消化器になんらかの症状が出ることがあります。初めてあげる食材は、愛犬の様子をよく見ながら、少しずつ試すようにしてください。

※手作り食はお早めにお召し上がりください。
※ワンちゃんに持病がある場合は、かかりつけの先生にご相談ください。
※手作り食をメインにする場合、栄養バランスを考慮し色々なメニューを与えましょう。

体重別 犬の摂取カロリー(一日分)の目安

3kg 256kcal 4kg 317kcal 5kg 374kcal 6kg 429kcal
7kg 482kcal 8kg 533kcal 9kg 582kcal 10kg 630kcal
11kg 677kcal 12kg 722kcal 13kg 766kcal 14kg 811kcal

ライター

南村友紀

南村友紀

多摩美術大学卒業。ペット栄養管理士、日本ペット栄養学会会員。学校法人ヤマザキ学園犬学講師。 2001年 犬の手作り食の店 Kitchen Dog!を自由が丘にオープン。犬の手作り食の製造・卸・販売とともに、手作り食に関するプロデュース、コンサルティング、出版等で幅広く活動。Kitchen Dog!クッキングクラス主宰。犬のためのスローフード協会主宰。犬のごはんの作り方クラスを開校するほか、動物病院、動物関連施設への出張講義にて、犬の食について正しい知識を共有し、加工の少ない食事の大切さを広める活動を実施している。