ワンちゃんの健康には、腸内フローラ、特に善玉菌の多様性が重要であると考えられています。善玉菌の多様性アップには、食材のパワーがダイレクトに伝わる低加工のおかずが一番!加工度が高いとどの食材も似たような味・歯触りとなってしまい、健康なお腹を作るための程よい食刺激にはなりません。

今回は、ご家庭にあるワンちゃんが食べても大丈夫な食材を使った、カンタンおかずレシピを3つご紹介します!

オクラとミニトマトの盛り合わせ

【材料】
・オクラ   10g
・ミニトマト 20g
(約9kcal)

【作り方】

  1. 材料をよく洗い、オクラ、ミニトマトをさっと茹でて、みじん切りにする。
  2. ミニトマトは食べやすい大きさ(体格にあわせ、1/4~1/8など)に切る。
  3. 切ったオクラとミニトマトを、いつものごはんに混ぜる。

【ワンポイント】
オクラは水溶性・不溶性両方の食物繊維が多く含まれているので、ミニトマトと合わせてビタミンと食物繊維を簡単に取ることができます!

ささみときゅうりの盛り合わせ

【材料】
・ささみ   10g
・きゅうり  10g
(約13kcal)

【作り方】

  1. ささみを茹で(中の赤みがなくなり、白くなる程度)、粗熱をとり、喉に詰まらないような大きさに手で割く。(生はNG!)
  2. きゅうりをみじん切りにする。
  3. ささみときゅうりをいつものごはんに混ぜる。

【ワンポイント】
ささみは少し大きめに割くと、食べごたえがあります!ワンちゃんにあわせて、サイズを調整してください。ささみの茹で汁をかけてあげると喜んでくれる子も!

※ささみを丸呑みして喉に詰まらないよう、割くサイズにはご注意ください。

さつまいもとりんごの盛り合わせ

【材料】
・さつまいも  10g
・りんご    10g
(約18kcal)

【作り方】

  1. 材料をよく洗い、それぞれ食べやすい大きさの角切り(1.5cm程度)にする。
  2. さつまいもは水にさらした後、耐熱皿に入れ、水20ccを入れてラップをしてレンジで約2分加熱する。(白色→黄色になっていればOK)
  3. さつまいもの粗熱をとり、りんごと一緒にいつものごはんに混ぜる。

【ワンポイント】
さつまいもとりんごの皮には水溶性・不溶性両方の食物繊維が豊富に含まれているので、十分に洗い、皮ごと与えるようにしてみてください!

初めてあげる食材は、愛犬の様子をよく見ながら

新鮮な栄養が摂れ、愛犬の喜ぶ顔も見られる手作りおかずですが、いつもと違うごはんの場合、胃腸が刺激され、消化器になんらかの症状が出ることがあります。初めてあげる食材は、愛犬の様子をよく見ながら、少しずつ試すようにしてください。

※手作り食はお早めにお召し上がりください。
※ワンちゃんに持病がある場合は、かかりつけの先生にご相談ください。
※本記事は5kg程度のワンちゃんにトッピングとして与える想定の材料の分量を記載しています。体重ごとの一日あたりの摂取カロリーは以下を参考にしてください。

3kg 256kcal 4kg 317kcal 5kg 374kcal 6kg 429kcal
7kg 482kcal 8kg 533kcal 9kg 582kcal 10kg 630kcal
11kg 677kcal 12kg 722kcal 13kg 766kcal 14kg 811kcal

監修獣医師

岸田滋史

岸田滋史

博士(獣医学)。大学院卒業後、2018年にアニコム損害保険株式会社に入社。ペットの健康寿命を延ばすことを目標に、フード開発などアニコム パフェ株式会社の新規事業に携わる。犬1頭と猫2頭の飼い主。