夏の暑さに負けず、愛犬に元気な毎日を送らせてあげるために、機能性に優れた美味しいごはんを作りませんか? 体力の消耗を防ぐタンパク質や代謝促進のためのビタミンB群、水分調節のためのカリウムやナトリウム等のミネラルがたっぷりで、食欲をそそるお肉メインのごはんをご紹介します。
豊富なビタミンB1!豚肉のパワー
豚肉は、なんといってもビタミンB群が豊富。特に、ビタミンB1は他の肉に比べてトップクラスの含有量です。ビタミンB1は糖質を体内で燃焼させエネルギーに変えるので、疲れにくく、太りにくくなる食材でもあります。また、夏の疲労回復にも有効です。
身体に必要な必須アミノ酸の含有バランスもとても良いため、無駄なく栄養が摂れます。
必須脂肪酸であるリノール酸も豊富なので、豚肉にαリノレン酸を多く含む亜麻仁油を組み合わせると抜群のバランスになります。これに夏の野菜を数種類組み合わせ、さらにタンパク質を消化しやすくするための果物を組み入れれば、とてもヘルシーで機能性に優れた食事になります。
【材料】
豚肉 90g
豚レバー 30g
ゴーヤ 40g
ズッキーニ 75g
ミニトマト 33g (2個)
パイナップル 15g
大豆油 8g
亜麻仁油 3g
水 60ml
(284kcal)
【作り方】
1.豚肉とレバーを一口大に切って弱火で加熱する。(加熱後に切ってもOK) (豚肉の脂肪を引き出しながら焼くのがおすすめ。脂身が少ない時には少量の大豆油等をひいて焼きましょう)
2.焼き過ぎに注意しながら、豚肉とレバーを色が変わるまで焼き、フードプロセッサーでみじん切りにしておいたゴーヤとズッキーニを加え、まんべんなく加熱できるよう水を加えて炒め煮にする。
3.野菜がしんなりしたら、トマトとパイナップルと合わせてフードプロセッサーにかけ、なるべく細かくみじん切りにして加える。(包丁でみじん切りにしてもOK)
4.亜麻仁油と混ぜたら完成。
お肉を多く使う手作り食のときには、リンとのバランスを取るためにできるだけカルシウムをサプリなどで補給しましょう。
【ポイント】
豚肉やレバーは加熱が必要ですが、焼き過ぎにはくれぐれもご注意を。私たち人間が食べて、柔らかくて美味しいね、というくらいがベストです。一方、ズッキーニとゴーヤは半分くらい生の状態でも大丈夫です。大切な栄養素が加熱することで減ってしまうのを防ぐため、クタクタに煮るのはやめましょう。
また、豚肉とレバーは犬にとって食べごたえのある大きさになるよう、ゴロゴロと切ってください。
果物のチカラを借りて、体内の酵素を節約しよう
パイナップルには、タンパク質を分解するブロメラインという酵素(プロテアーゼ)が含まれています。
この酵素は獣肉の硬いコラーゲンを分解するので、消化の助けになるのです。
食べる犬たちの体内酵素を酷使せず、食べ物自体に含まれる酵素を使って消化ができるので、身体に負担がかかりません。
材料を揃える時には、消化のしやすさも考慮できると良いですね。
※舌がヒリヒリしたり、まれにアレルギーを起こすことがあるので様子を見てあげるようにしましょう。
実際にあげてみました!
リリスちゃん(ウェルシュ・コーギー・ペンブローク 9歳)
お皿からこぼしてしまうほど、ガツガツ食べてくれました。食べ終わった後もお皿を舐めたり、「もっとないの?」という熱い眼差しで見つめてくるほどでした。
ポロンちゃん (パピヨン 5歳)
運ばれてきた瞬間、目を輝かせていました!
初めてあげる食材は、愛犬の様子をよく見ながら
栄養も摂れて愛犬の喜ぶ顔も見られる手作りおかずですが、いつもと違うごはんの場合、胃腸が刺激され、消化器になんらかの症状が出ることがあります。初めてあげる食材は、愛犬の様子をよく見ながら、少しずつ試すようにしてください。
※手作り食はお早めにお召し上がりください。
※ワンちゃんに持病がある場合は、かかりつけの先生にご相談ください。
※本記事は3.5kg程度のワンちゃんに与える一日分想定の材料の分量を記載しております。体重ごとの一日あたりの摂取カロリーは以下を参考にしてください。
体重別 犬の摂取カロリー(一日分)の目安
3kg | 256kcal | 4kg | 317kcal | 5kg | 374kcal | 6kg | 429kcal |
7kg | 482kcal | 8kg | 533kcal | 9kg | 582kcal | 10kg | 630kcal |
11kg | 677kcal | 12kg | 722kcal | 13kg | 766kcal | 14kg | 811kcal |