
遊びは犬にとって重要で、さまざまなメリットをもたらします。飼い主にとっても楽しい犬との遊びの時間ですが、遊ぶ際には適切な方法やマナーを守ることも大切です。記事では、さまざまな種類の遊び方の他、遊びのメリット、注意したい点などについて、詳しく解説します。
犬にとって、遊びが大事な理由は?
犬にとって、遊びは以下のようにさまざまなメリットをもたらします。
ストレス解消
犬の狩猟本能を満たすことで、欲求不満とストレスの解消になります。
身体を動かす
犬の運動量を確保し、健康を維持するのに役立ちます。
飼い主との絆が深まる
一緒に楽しい時間を過ごしコミュニケーションを取ることで、犬の飼い主に対する信頼感が高まります。
しつけの練習
遊びながらしつけの練習を行うこともできます。例えば、引っ張りっこのゲームを通じて「放す」という指示を覚えさせたり、宝探しのゲームを通じて「探せ」という指示を覚えさせたりすることもできます。
遊ぶ時のポイント

犬と遊ぶ時にはいくつかのポイントを押さえることが大切です。
短時間でも毎日行う
犬は日々の運動や刺激を必要としています。一度に長時間遊ぶのではなく、短時間でも毎日犬と遊ぶことが重要です。犬は一日の中で飼い主と遊ぶ時間を楽しみに待っています。
飽きる前に終わる
犬が集中できる時間は短時間です。犬が飽きる前に遊びを終えることで、同じ遊びでも飽きずに何度も行うことができます。犬が飽きたら終わりにするのではなく、飼い主が終わりのタイミングを決めましょう。
どんなことに気を付ければいい?
犬と遊ぶ際には以下の点に気を付ける必要があります。
飼い主が主導権を握る
遊びの場では飼い主が主導権を持つことが重要です。犬と遊ぶ時は、何かを追いかけたり噛んだりすることもあり、それらの行動が事故につながる可能性もあります。犬が興奮しすぎたり、行動が問題となった場合は飼い主が適切な指示を出し、コントロールする必要があります。
興奮し始めたらやめる
犬が興奮し始めたり、攻撃的な態度を示す場合は、遊びを中断する必要があります。犬の興奮状態が続くとケガや事故につながることもあります。犬の状態を見極め、安全な状態で遊ばせることが重要です。
過度に運動させない
犬にとって適度な運動は重要ですが、過度な運動は犬の健康に悪影響を与えることがあります。遊ぶ時も、犬の体力や年齢に合わせて適切な運動量になるよう調整し、無理な負荷をかけないようにしましょう。適度な休憩を取ることも大切です。
フローリングで滑らないように
フローリングの上で遊ぶ時は、滑りやすさに注意しましょう。滑りやすいフローリングの上で遊ぶ場合、犬は普段よりも踏ん張りを効かせる必要があるため、足腰に過度な負担となる場合があります。ケガや事故を防ぐため、滑り止めのマットやラグを使用するなど、滑らないように配慮する必要があります。
おもちゃは安全なものを使う
壊れていたり、古くなったおもちゃを使って遊ぶと、遊んでいる最中におもちゃが壊れたりすることで、犬がケガをしたり誤って飲み込んでしまったりする危険性があります。おもちゃは犬用の強度があるものを使用し、壊れかけていたり、古くなってしまったものは使わないようにしましょう。
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公共の場でのマナー

以下のような公共の場で犬と遊ぶ際には、周囲の人や犬との関係に配慮し、マナーを守りましょう。
ドッグランで遊ぶ
ドッグランでは周りに他の犬がいたりすることで、犬によってはドッグランに入ると興奮状態になることがあります。そのため、入ってすぐにリードを放すと事故につながる恐れがあります。入場時はリードを付けたままにし、犬が落ち着いて問題ないと判断できてから放すようにしましょう。また、犬同士のトラブルを防ぐために、自分の犬の行動を注意深く見守り、必要な場合は適切に介入することも大切です。
海や川で遊ぶ
海や川で水遊びを行うことで、陸の上とは違う運動効果を期待できますが、暑い時は熱中症、水に入りすぎると低体温症になるリスクがあります。また、犬によっては泳ぎが苦手な場合もあります。初めて犬が水に入る場合は、安全を確保するためにライフジャケットを使用することも考慮しましょう。
犬はどんな遊びが好き?

犬が好きな遊び方はさまざまです。犬との遊び方をいくつかご紹介します。
追いかけっこ
飼い主と、または犬同士で追いかけあう遊びです。犬は狩猟本能により、動くものを追いかけることが好きな傾向があります。広い場所で身体を動かし本能を満たすことで、ストレス解消にもなります。
ボールや音が出るおもちゃで遊ぶ
ボールや音が出るおもちゃを投げたり、噛んだりさせたりすることで、「動いているものを追いかけて捕まえる」という犬の本能を刺激するとともに「持ってこい」などの呼び戻しや「放せ」「ちょうだい」など、噛んだものを放すしつけを行うこともできます。
簡単なアジリティ
「アジリティ」は、犬が障害物を飛び越えたりくぐったりする競技です。飼い主とのコミュニケーションを通じて障害物を越えていくことで、楽しみながら協調性を磨くこともできます。自宅の庭や公園などで行う場合は、例えば棒やコーンを使用し、犬にジャンプや回り込みなどの動作をさせると良いでしょう。
屋内でもできる遊び

雨の日や暑い日は屋外での遊びが制限されてしまい、それが続くと犬にとってストレスになってしまうことがあります。そんな時のために、屋内で犬と行える遊びをご紹介します。
宝探し(ノーズワーク)
宝探しは、飼い主が隠したおやつやおもちゃを、犬が嗅覚を活かして探し出すゲームです。犬は本能的ににおいをかぐことが好きなので、楽しみながら知能や集中力を鍛えることができます。
初めは犬が見えるところでおもちゃやおやつを隠し、飼い主の合図で探すようにします。うまく探せたらたくさん褒めてあげましょう。簡単なことができるようになれば、少し難しい場所に隠すなど、徐々に難易度を上げていくと良いでしょう。
引っ張りっこ
引っ張りっこは、飼い主と犬がロープやおもちゃを引っ張り合うゲームで、屋内でも行うことができます。犬の噛みつき欲求を満たし、うまく行えば飼い主との関係性を築くこともできます。犬が興奮して放さなくならないように、主導権は飼い主が持ち、飼い主の指示で放せるようにしましょう。
知育用おもちゃを使って遊ぶ
知育用おもちゃは、犬の知能や問題解決能力を刺激するために設計されたおもちゃのことです。例えば、おもちゃを上手く動かしておやつを取り出すものなどがあります。集中して遊べるので、雨の日や留守番してもらう時などにうまく活用しましょう。
飼い主の体を使って遊ぶ
おもちゃなどがなくても、飼い主の体を使って遊んであげることもできます。飼い主が伸ばした足を飛び越えたり、足のあいだをくぐらせたりして一緒に遊んでみましょう。一緒に遊びながら、指示した通りに犬が動くように練習を行っても良いでしょう。
まとめ
犬と遊ぶことは、犬にとって重要なストレス解消の手段であり、飼い主との絆を深める機会でもあります。犬が喜びや満足感を得られるように、遊び方や遊びのポイントを理解し、適切で安全に遊んであげることが何より大切です。適度な運動や知育おもちゃを使った遊び、屋内や公共の場での遊びなど、多様な選択肢を活用しながら、愛犬と楽しい時間を過ごし、絆を深めましょう!
