ペット保険の免責とは?免責あり・なし保険それぞれのメリットを紹介
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免責(免責事由)とは
文字どおり「(保険会社が)責任を免れること」を意味します。すなわち、「保険金を支払わない場合」を示していて、ペット保険に限らず保険契約の際によく使われる言葉です。
いざ保険を使うタイミングになってから「使えると思っていたのに保険が使えなかった!」となることも…。正しく理解しておきましょう。
免責事由はペット保険会社によって異なりますが、一般的には「自然災害によるケガ」「予防接種」などが該当します。
ペット保険の免責事由となる条件とは
保険会社によって異なりますが、以下の事由によって生じたケガ・病気等は免責事由にあてはまることが多いです。今回は、アニコム損保の免責事由についてご紹介します。
既往症・先天性異常
契約開始日より前から継続して治療中の病気や発症していた先天性異常等の場合には、補償の対象外となります。また、特定傷病除外特約(「どうぶつ健康保険証」の特記事項欄に記載)に該当するケガ・病気・先天性異常等も同様です。
ワクチン等の予防接種により予防できる病気
予防接種によって事前に予防できる病気も補償の対象外となります。主な病気は下記の通りです。
- 犬パルボウイルス感染症
- 犬ジステンパーウイルス感染症
- 犬パラインフルエンザ感染症
- 犬伝染性肝炎
- 犬アデノウイルス2型感染症
- 狂犬病
- 犬コロナウイルス感染症
- 犬レプトスピラ感染症
- フィラリア感染症
- 猫汎白血球減少症
- 猫カリシウイルス感染症
- 猫ウイルス性鼻気管炎
- 猫白血病ウイルス感染症
しかし、病気の発症日が予防措置の有効期間内である場合、獣医師の判断により予防措置を講じることができなかったと認められる場合は、補償の対象となることがあります。
検査費用・他
マイクロチップの装着費用や症状を伴わない血液検査、糞便検査等の費用も補償の対象外となります。
またこれら以外にも、妊娠・出産にかかわる費用や、健康食品・医薬部外品等も同様に保険金を請求することはできません。
上記以外に関しては「ペット保険普通保険約款・特約」をご参考にしてください。
保険会社によって、免責となる条件はさまざまです。そのため、契約前に補償内容や契約内容についてしっかりと確認するようにしましょう。
免責金額(自己負担額)とは
「免責金額」とは、保険会社が保険金を支払う際に、契約者が自己負担する金額のことです。言い換えれば、保険の契約者が自己負担しなければならない金額となります。免責金額を設けていても、そこから支払うべき保険金の計算方法は各社で異なりますので、その点もチェックしておくとよいでしょう。
例えば、免責金額10,000円、支払割合70%で契約している場合を考えてみましょう。
1.診療費が8,000円だった(免責金額を下回っている)場合
⇒免責金額を下回っているため、保険金は支払われません。
2.診療費が20,000円だった(免責金額を上回っている)場合
⇒保険金自体は支払われますが、支払われる保険金の計算方法は各社で異なります。
■免責金額を超える場合、単純に診療費に支払割合をかけるパターン
20,000円(診療費)×70%(支払割合)=14,000円
■免責金額を超えた分の診療費のみが補償対象となるパターン
(20,000円(診療費)-10,000円(免責金額))×70%(支払割合)=7,000円
■診療費に支払割合をかけた後に免責金額を差し引くパターン
(20,000円(診療費)×70%(支払割合))-10,000円(免責金額)=4,000円
ご覧のように、支払割合・免責金額が同じでも、計算方法によって受け取れる保険金の額は異なってきます。
保険会社によっては免責金額を設定していないプランもあります。飼っているペットの年齢や健康状態を把握した上で、最適なプランを選ぶことが大切となります。
免責金額(自己負担額)あるペット保険のメリット・デメリット
免責金額があるペット保険には、メリット・デメリットの両方があります。家庭の状況やペットによって最適な保険を選べるように、しっかりと理解しておきましょう。
免責金額(自己負担額)があるメリット
免責金額があるペット保険の最大のメリットは、保険料を安く抑えることができる点にあります。飼い主の金銭的な負担を軽減できるでしょう。
「月々の保険料を抑えたい」「高額な診療費の場合に、補償内容が手厚い保険が良い」という方におすすめです。
免責金額(自己負担額)があるデメリット
免責金額があると、金額によっては診療費が補償してもらえないデメリットがあります。免責金額を超えない軽いケガ・病気においては全額自己負担になってしまいます。
例えば、病院にアレルギーや歯周病などで定期通院をしている場合、診療費は比較的安くなることが多く、診療費が免責金額に届かないと補償の対象外になり、全額自己負担になってしまいます。
したがって、「保険料をとにかく安く抑えて、高額な診療費の場合のみ保険が使えればいい」という方は、免責金額があるペット保険がいいのかもしれません。
ペット保険契約時には免責の確認を
ここまで、ペット保険の免責事由の内容や、免責金額がある場合とない場合のメリット・デメリットについて解説しました。
大切なのは、家庭の経済状況やペットの特徴を理解し、それらに合ったプランを選ぶことです。
ペット保険は、大切なペットがケガや病気を起こした際の負担を軽減してくれる大切な「未来への投資」です。ペット保険への契約を検討する場合は、各保険会社のホームページやパンフレットで免責事由や免責金額についてしっかり確認し、慎重に決めるようにしましょう。
記事作成:アニコム損害保険株式会社
ペット保険シェアNo.1のペット保険専門の損害保険会社で、グループ創業は2000年。動物病院の窓口で使用できる便利な「どうぶつ健康保険証」や、「どうぶつ健活(腸内フローラ測定)」などのサービスを提供しています。『涙』を減らし、『笑顔』を生みだす保険会社を目指して、グループをあげてケガや病気の予防促進に取り組んでいます。
※シェアは各社の契約件数から算出しています。
㈱富士経済発行「2025年ペット関連市場マーケティング総覧」調査
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