ペット保険の「告知義務」とは?告知内容と違反した場合について

ペット保険に加入する時には、人間の保険と同じようにペットの健康状態や既往歴などを保険会社に伝える必要があり、これを「告知義務」といいます。虚偽の情報を告知した場合は「告知義務違反」となり、もちろん保険金は支払われませんし、契約解除となることもあります。

ここでは、ペット保険に告知義務が設けられている理由や加入時に必要な告知事項、もし違反した場合について解説します。

ペット保険の告知義務とは

まず、ペット保険に告知義務が設けられているのはなぜなのでしょうか。

ペットの年齢による制限

保険は、加入者同士が保険料を負担し困った人を助け合うという考えのもとに成り立っています。健康状態の良くないペットが無条件に契約でき、保険会社から多額の保険金を受け取ったとしたら、健康なペットの飼い主は不公平と感じてしまうでしょう。
加入者同士の公平性を保つために、保険会社では加入希望者から事前に告知を受け、契約を引き受けるかどうかの判断をしているのです。

ペット保険加入時に必要な告知事項

次に、ペット保険加入時にはどのような事項を告知する必要があるか見ていきましょう。

種類や生年月日などの基本情報

「種類」「生年月日」「体重」のような基本情報は必ず伝える必要があります。

ほとんどのペット保険では加入できる年齢の上限が定められています。保険会社によって多少異なりますが、犬の場合は7歳~11歳までを上限としているのが一般的です。基本情報を伝えることで、まずは保険の加入条件に合致しているかを判断します。

既往歴やワクチンの接種状況

既往歴やワクチンの接種状況についても告知する必要があります。既往歴がある場合は加入を断られたり、該当する病気に関しては補償されないなどの条件が付いたりする可能性があります。

ペットの過去の治療歴

過去の治療歴についても同様です。保険会社によって多少異なりますが、下記のような内容を問われることがあります。

  • 過去の病気が原因で身体に障害や後遺症が残っていないか
  • 過去にガン・腎不全(腎臓病)・糖尿病などと診断されたことがあるか
  • 現在、経過観察中の症状があるか

具体的な告知事項については、加入を検討している保険会社の約款で確認しましょう。

告知義務違反はバレるもの!?

告知すべきことを告知せず、そのまま契約に至ってしまうようなケースは果たしてあるのでしょうか。結論から言うと、告知義務違反はほぼ確実に見抜かれます。知識豊富なプロの調査員が厳重かつ徹底的に調査を行うからです。事実を隠すことなく、正確に告知事項を伝えるようにしましょう。

ペットに病気があった場合、加入できるのか不安な方もいるのではないでしょうか?不安から、告知内容に嘘をつこうとしてしまうこともあるかもしれませんが、病気によっては加入を認められる場合や、条件を付けて加入できることもあります。

関連記事:持病があったらペット保険は入れない?知っておきたい加入条件について

告知義務違反したらどうなるの?

告知義務違反したらどうなるのでしょうか。2つの可能性を紹介します。

補償が受けられなくなる

告知義務違反であることが発覚すると、多くの場合は補償が受けられなくなります。保険金が受け取れなくなるのはもちろん、すでに保険金が支払われている場合には返還を請求されることもあります。

契約は解除となる

悪質性の高い告知義務違反の場合には、契約解除となることがあります。解除されれば、保険金や給付金は当然支払われませんし、これまで毎月支払っていた保険料も返還されません。

うっかり告知義務違反にならないためのポイント

既往歴や過去の病歴などの申告をうっかり忘れてしまう場合もあるかもしれません。
たとえ、悪意がなくても罰則の対象となる可能性があります。ここからは、うっかり告知義務違反にならないためのポイントについて2つ紹介します。

病院や薬関連の書類は保管しておく

ほとんどのペット保険では、加入時に過去の既往歴について確認されます。
一方で、ペットが過去にかかった疾患の名前や治療の内容・治療にかかった期間などをすべて正確に把握しておくのは少々難しいでしょう。そのため、日頃から病院のレシートや薬関連の書類を保管しておくことをおすすめします。

かかりつけ医に確認!

動物病院を受診した際には診断内容や診断名について必ずかかりつけ医に確認し、告知の際に正確に伝えられるようにしておきましょう。

診断内容は専門用語が多くわかりづらい場合もあるため、ペットのケガや病気の詳細について正しく理解できていない場合があります。しかし、告知内容は正確でなければなりません。日頃から正確な情報収集を心がけることが大切です。

もし不安な場合には、かかりつけ医に確認してみるのもいいでしょう。

後々のトラブルを避けるためにも告知は正確に

本記事では、ペット保険に告知義務が設けられている理由や、加入時に必要な告知事項、万が一告知義務違反した場合について解説しました。

虚偽の告知はいつか必ずバレてしまうものです。後々大きなトラブルとなる場合もありますので正確な内容を、誠実に告知してください。
愛するペットを守りたいなら、飼い主として告知義務も守りましょう。

記事作成:アニコム損害保険株式会社

ペット保険シェアNo.1のペット保険専門の損害保険会社で、グループ創業は2000年。動物病院の窓口で使用できる便利な「どうぶつ健康保険証」や、「どうぶつ健活(腸内フローラ測定)」などのサービスを提供しています。『涙』を減らし、『笑顔』を生みだす保険会社を目指して、グループをあげてケガや病気の予防促進に取り組んでいます。

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