
うさぎは本能で、何でもかじってしまう生き物。ですが、ひどい場合は同じ部屋にいるとケージをガンガンと噛む音がひどかったり、ケージが傷ついたりするばかりか、うさぎ自身も不正咬合という噛み合わせの異常を起こしてしまうことがあります。うさぎの歯は生涯伸び続けるため、不正咬合になると歯が伸び過ぎる度に動物病院でカットしてもらうことになります。そんな事態はできるだけ避けたいもの。そこで考えられる原因別にケージかじり対策を紹介します。
原因その1.飼い主にアピールしている場合

うさぎは飼い主さんに気づいてほしいことがあるとき、ケージをかじってアピールする場合があります。「へやんぽしたいよ!出して!遊んで!」や「ごはんの時間だよ!おなかすいたよ!」、「おやつが食べたい!ちょうだい!」といったことがおもな理由です。決まったへやんぽや食事の時間が過ぎているときにアピールすることもあります。すると飼い主側も「もうそんな時間! ごめんごめん」と急いでケージを開けたりして、すぐに要求に応えてしまいます。ケージのかじり癖がひどくないときはそれでもいいかもしれません。でもケージのかじり癖に困っているときはNGな対応です。これでは「ケージをかじる」=「飼い主が反応してくれる」、と逆にケージをかじるようにしつけているようなもの。まずは無視をして、ケージをかじっている間は要求に応えないようにしましょう。なかなかやめないときはその場を離れたり、ケージカバーや布をかけたりして、ケージをかじっている間は何もしてもらえないのだと教えます。
加えて、ケージをかじったときに音を出すことも一つの方法です。うさぎが驚くほど大きな音を出す必要はありません。手をたたくなど、うさぎが「今の音は何?」と聞き耳を立ててかじることをやめるような、聞き慣れない音を出します。うさぎがケージをかじり始めたら、同じ音を出すことを繰り返しましょう。根気がいりますが、繰り返すうちにうさぎはケージをかじっても応えてもらえず、変な音がするだけだと覚え、やがてかじることを諦めていきます。
原因その2.刺激が少なく退屈している場合
うさぎは退屈しのぎやストレス解消のためにケージをかじることもあります。そんなときはうさぎの生活を見直してみましょう。
・へやんぽの時間を増やす
うさぎをケージから出して部屋を散歩させる時間は、1日30分とも1時間ともいわれています。ところが中にはそれでは足りない子もいます。明らかに退屈している様子があるなら、へやんぽの時間や回数を増やして、その子が必要なだけ遊べるようにしましょう。どうしても遊び足りないときは、ケージにサークルをつなげて自由にケージから出て遊べるようにするのもいいでしょう。
その際、うさぎが行動できる範囲の中に危ないものがないかをしっかり確認しておきましょう。
・ケージはうれしい場所だと覚えてもらう
へやんぽが大好きなうさぎを、強制的にケージに戻して、へやんぽを終了することを続けると、ケージを嫌な場所だと記憶してしまいます。へやんぽの後、すぐに食事にしてケージに戻ると同時にペレットをあげる、ケージに戻ったタイミングでおやつをあげるなどして、ケージに入ることはうれしいことだと覚えてもらいましょう。
うさぎにとってケージは、1日の大半を過ごす場所。安心できる場所であることはもちろん、常に新鮮なお水と牧草のある環境にしてあげてください。
・ケージの中におもちゃを入れる
退屈が苦手なうさぎのために、ケージの中にかじるおもちゃを複数入れましょう。ケージ以外のものをかじるのに夢中になって、ケージをかじることを抑えられます。かじって遊ぶもの以外にも、トンネルや持ち上げて遊ぶボール、掘って遊ぶ木くずなど、さまざまなタイプを用意します。同じおもちゃを入れ続けるとすぐに飽きてしまうので、おもちゃの種類も時々変えてローテーションしてください。夜や明け方にひどくケージをかじるときは、夜だけ入れて日中は取り出すおもちゃがあってもいいでしょう。
遊びながら食べるようにすることもおすすめです。トリートボールのような装置に少量のペレットを入れて転がすと出てくるようにしたり、ケージに野菜を吊るしたり、牧草の中にペレットやおやつを混ぜて探させることも刺激になります。
・うさぎとふれ合う時間を充実させる

社交的なうさぎは、他の誰かと関わる時間が少ないと退屈してストレスを抱えてしまいます。うさぎとの生活に慣れて、関わる時間が減ったタイミングでケージをかじるようになっていませんか? へやんぽさせるだけでなく、うさぎを撫でたりマッサージしたり、一緒に遊んだりして、たくさんコミュニケーションをとりましょう。それだけで解決することもあります。
原因その3.発情のストレスでしている場合
若いうさぎは、ホルモンの影響によるストレスでケージをかじっていることもあります。生理現象はしつけや生活習慣で改善することはできません。上記の方法を試しても改善しない場合は、ケージ自体にかじられない工夫をしましょう。
ケージの柵の間に歯が入らないように目が細かい金網をつけるなどして、物理的にかじれないようにします。ケージをかじることを防ぐ木のおもちゃを利用するのもいいでしょう。

まとめ

うさぎがケージをかじるときの対策を原因別に紹介しました。どんな理由にしても、ケージをかじるのはうさぎからの何らかのサインです。うさぎの様子をよく見て、飼育環境や生活リズム、関わり方などを見直してください。
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