金桶に入ったうさぎ

そもそもうさぎにお風呂やシャンプーは必要?

うさぎは自分で毛づくろいできるので、特別に汚れてしまって、体を洗わなければいけない状況以外では、お風呂に入れる必要はありません。自然界で生きているうさぎたちは、水浴びをすることもありません。そのため、必要か必要ではないかと聞かれると必要ではない方になるでしょう。

うさぎをお風呂 やシャンプー に入れてはいけない理由は?

うさぎにとって、体を濡らすことはストレスとなります。また、うさぎは体温調節も上手にできません。人間にとってはリラックスできるお風呂も、うさぎにとっては害となりうるのです。体温調節ができないという理由だけでなく、ストレスによって体調不良を起こしてしまう可能性も。

また、うさぎの被毛はぎっしりと生えているので、ドライヤーなどで乾かすにはかなりの時間がかかってしまいます。ドライヤーの風や音もストレスになってしまうこともあるので、要注意。ただし、濡れたまま放置してしまうと皮膚病の原因になってしまうこともあるので、お風呂以外でも体が濡れてしまったという場合には、弱い風でゆっくりと乾かす必要があります。

汚れがひどい場合、 高齢や病気などの理由で自分で毛づくろいができなくなったうさぎは、逆にお風呂できれいにしてあげることが必要になります。 かかりつけの獣医師に相談してからお風呂に入れるようにしましょう。

うさぎはお風呂やシャンプー に入れなくても清潔なの?

毛づくろいするうさぎ

うさぎは、自分で毛づくろいすることで、体を清潔に保っています。においが気になる場合も、うさぎ自身ではなく、排せつ物が原因である場合が多いので、ケージやトイレをきちんと掃除しましょう。

また、うさぎ自身がにおう場合には、“臭腺”が関係している可能性も。うさぎの体には、マーキングに使用する臭腺という器官が肛門付近にあります。基本的に臭腺のケアは必要ないのですが、分泌物がたまってしまっている場合には、やさしく取り除いてあげましょう。また臭腺はあごの下にもあります。そちらも汚れていたり、分泌物によって汚れている場合には、綿棒やガーゼなどでふきとってあげましょう。
汚れがひどい場合には、無理にふきとろうとせずに動物病院へ行くことをおすすめします。

睾丸付近にある臭腺の画像
▲男の子の場合
1つ目の臭腺は睾丸付近にある。2つ目の臭腺はあごの下にある。この程度の汚れであればケアの必要はない。黒くなっていたり、そこからにおいを放っている場合にはケアが必要。

体をきれいに保つためにできることは?

うさぎにストレスを与えずに体をきれいに保つ方法として、暖かいおしぼりでふく、うさぎ専用のドライシャンプーや消臭剤を使う、ブラッシングやトリミングをして汚れを落とすといった方法があります。

ブラッシングはしたほうがいい?

ブラッシングされるうさぎ

うさぎの毛は抜けやすいため、自分の毛を飲み込んでしまい、毛球症という病気にかかってしまうおそれがあります。そのため、ブラッシングは必須です。抜け毛の量を見ながら、こまめにブラッシングをしてあげましょう。

正しいブラッシング方法

.うさぎを自分の膝の上など安心できる場所に置きます。うさぎが落ち着いたことを確認します。このとき、うさぎがジャンプして高いところから飛び降りてしまうと危険なので、必ず地面に座ってからうさぎを膝の上に置きましょう。

.うさぎが嫌がらない部位から、毛の流れに沿ってゆっくりブラシをあて、撫でていきます。手とブラシを交互にあてることで、ブラッシングに慣れさせてあげましょう。徐々に範囲を広げていき、嫌がったらやめるようにしてあげましょう。定期的に続けることで、慣れていってくれますよ。

.細かい部分はコームを使い、ゆっくり撫でましょう。

顔回りや、手足など細かい部分はコームを使って丁寧にブラッシングしてあげましょう。毛をとるというよりは、毛流れを整えてあげるようなイメージで行うと、うさぎがリラックスしてくれます。

まとめ

うさぎのお風呂やシャンプーは、定期的には必要ありませんが、特別に汚れてしまった場合や、やむをえずお風呂に入れなければばならない場合には、うさぎにストレスがかからないようにしてあげることが大切です。また、うさぎは自分自身で体を舐めてきれいにすることができるどうぶつです。

人間が、必要以上にうさぎの身体をきれいにするのではなく、ブラッシングなどを通して清潔な状態を保てるよう、お世話してあげましょう。

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監修獣医師

長岡哲矢

長岡哲矢

2006年日本大学獣医学科卒業。卒業後は千葉県の動物病院で小動物臨床に従事。犬猫以外のエキゾチックアニマルも幅広く診療を行う。 現在は新宿御苑前どうぶつ病院で診療にあたりながら、予防医療の啓蒙とエキゾチックアニマルに関する情報発信にも力を入れている。モットーはどうぶつに寄り添った治療と心のコミュニケーション。