うさぎを飼っていれば365日がうさぎの日といえますが、うさぎ好きなら特別な記念日としてのうさぎの日も知っておきたいものです。ここでは3月3日のうさぎの日や、そのほかのうさぎの日についてまとめました。うさぎが登場する神話も紹介します。

うさぎの日の由来は?

うさぎといえば長い耳。3月3日=「みみの日」から「うさぎの日」といわれています。犬の日(11月1日)はペットフード協会、猫の日(2月22日)は猫の日実行委員会によって制定されていますが、うさぎの日はうさぎ好きの間でいわれるようになり、だんだんと定着しました。

うさぎの日ってなにをするの?

子ウサギの写真

実をいうと、うさぎの日にすることは特に決まっていません。一緒に暮らしているうさぎの写真をSNSにアップしてお祝いしたり、うさぎに感謝して特別なおやつをあげたりして楽しむ飼い主さんが多いようです。

ちなみに干支は1年ずつ十二支があてられていますが、1日1日にもあてられています。「土用の丑(うし)の日」「戌(いぬ)の日の安産祈願」は有名ですね。では、うさぎの「卯(う)の日」になにかすることはあるのでしょうか。地域によっては卯の日に「田植えをしてはいけない」という言い伝えがあるそうです。この日は田の神様が休む日だから人間も休みなさい、というお告げがあったのだとか。

世界に目を向けると、毎年9月の第4土曜日か日曜日が「国際うさぎの日」となっています。野生のうさぎと飼われているうさぎの保護や正しい飼育法について啓発する日とされています。

うさぎに関するさまざまな神話

うさぎは古来よりわたしたち人間にとって、身近な動物でした。世界各国にはうさぎにまつわるさまざまな神話や伝承が残っています。神話の中で、うさぎがどのような存在なのか、みていきましょう。

ギリシャ神話

ギリシャ神話に登場する巨人オリオンは海神ポセイドンの子。狩猟好きな美男で、死後は愛犬とともに天にのぼり、オリオン座とおおいぬ座になったといわれています。ギリシャ神話にはオリオンがよくうさぎを狩っていたという記述があります。オリオン座の下にはうさぎ座があり、そのうさぎはオリオンが踏みつぶしたうさぎとも、あまりのかわいさに仕留められなかったうさぎともいわれています。

古事記

古事記は日本の神話が記された日本最古の書物。その中でも「いなばの白兎」は有名な物語です。

スサノオの子孫オオナムチには、たくさんの兄神がいました。兄神たちがいなば国の八上比売(やがみひめ)に求婚に行くことになり、オオナムチは荷物持ちとして同行します。先に進んでいた兄神たちは、道中で皮をはがされ、苦しんでいるうさぎを見つけました。うさぎは淤岐島(おきのしま)からいなばまで海を渡るために、ワニに「あなたの一族の数と自分の一族の数を比べよう。一族を集めて向こう岸まで並んで」と持ちかけ、数を数えるためと偽ってワニの背を踏みながら渡りました。渡り終えるところで騙されたと知ったワニに捕まり、皮をはがれたのでした。兄神たちはうさぎに「塩をぬって日光にあてる」「海に浸かって風で乾かすといい」などと誤った治療法を教え、うさぎはさらに苦しみます。その後に通りかかったオオナムチは、うさぎの話を聞き、適切な治療を教えてうさぎは回復。するとうさぎは「八上比売は兄神たちではなく、オオナムチと結婚する」と予言し、その通りになりました。後にオオナムチは地上世界を完成させ、支配する神「大国主神」となります。

ジャータカ神話

月にうさぎが住んでいるというのは、なじみのあるお話ですね。インドの説教仏話「ジャータカ神話」には、月にうさぎがいる理由を説明した物語があります。

昔、菩薩は転生してうさぎになりました。うさぎはサル、キツネ、カワウソと一緒に森の中で暮らしていました。あるとき、天国の王・帝釈天が老人に変身し、それぞれの動物に施しを求めました。サルは果物、キツネは肉、カワウソは魚と、それぞれ自分のために用意していた食べ物を差し出します。ところが草を食べるうさぎは、自分の食べ物を差し出すことができません。そこで老人に火をおこしてほしいと頼み、自らの肉を差し出すため、火の中へ飛び込んだのでした。ところが、帝釈天が神通力でおこした火は涼しく、うさぎの体が焼けることはありませんでした。帝釈天はうさぎの行為を讃えて月にうさぎの形を刻みました。うさぎの最後には諸説あり、死んでしまったうさぎを月へあげたとも、一度死んだうさぎを生き返らせたともいわれています。

まとめ

茶色い毛のうさぎの写真

うさぎは数々の神話に登場しますが、踏みつけられたり、皮をはがれたり、自ら火に飛び込んだり……フィクションとはいえ辛い状況が多いものです。神話と比べれば、3月3日のうさぎの日はまだ始まったばかり。今のところ特別な決まりや慣習はありません。うさぎの明るい未来のために、年に一度のこの日を楽しくうさぎを思いやる日にしていきましょう。

監修獣医師

うさぎ百科編集部

うさぎ百科編集部

うさぎの飼い主歴10年以上の編集者が集い、毎日、うさぎの「あるある話」に花を咲かせ、情報交換している。編集部員の面々は、うさぎとの暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。