気持ち良さそうに寝ているうさぎから、ピーピー、グーグー。何やら音が聞こえてきたら、「え?いびき?」とびっくりしてしまいますよね。うさぎの鼻からいびきのような音が聞こえたら、病気が原因で鼻がつまって音が出ていることも。感染症や膿瘍など受診が必要な場合もあるので要注意です。

うさぎはいびきをかくの?

普通、うさぎはいびきをかきません。ですが、中にはいびきをかくうさぎもいて、肥満が原因となっていることもあれば、高齢になるといびきが大きくなることもあります。

いびきをかくからといって、必ずしも病気が疑われるわけではありませんが、程度によって病気が関係しているケースもあるのは人と同じです。特に鼻がつまっている、鼻水が出ている、寝ているとき以外も鼻が常に鳴っているようなときは、感染症による鼻炎などが疑われるので、気になる場合にはその様子を動画に撮って動物病院を受診しましょう。

うさぎのいびきはどんな音?

寝ているうさぎ

寝息が大きくなったような、スピースピー、ピーピー、プウプウというものから、グーグーというまるで人のいびきのような音もあります。うさぎのいびきの音は高めで、飼い主の耳にはかわいらしく聞こえますが、いびきをかいていたらうさぎの様子を気にするようにしてあげましょう。

うさぎの鼻が鳴るときはどんなとき?

うさぎのいびきとして聞こえる音は、鼻が鳴っている音であることが多いものです。寝ているときにうさぎの鼻が鳴る原因としては、鼻炎で鼻がつまっている、腫瘍や異物によって鼻の穴や気道が狭くなっている、先天的に鼻の穴が狭いなどが考えられます。

うさぎの鼻がつまっているときはどんな病気の可能性がある?

診察されるうさぎ

うさぎの鼻がつまっているとき、考えられる病気を見てみましょう。

スナッフル

細菌感染によって起こるうさぎの鼻炎の総称です。くしゃみや粘液性の鼻水が見られます。特に原因となることが多いのはパスツレラ菌で、気管支敗血症菌、黄色ブドウ球菌などでも起こります。いずれも多くのうさぎが元々持っている菌ですが、気温の変化やストレス、加齢などで免疫力が落ちたときに感染して発症します。

歯根膿瘍

歯根部に炎症が起きて膿瘍ができる病気。細菌が入ることや、不適切な食事によって歯が歯根の方向に伸びてしまうことが原因となります。上顎の奥歯が伸びて鼻涙管(びるいかん・眼から鼻へ涙が流れる管)を圧迫すると眼から涙があふれ、悪化すると膿の混じった鼻水が出ます。

その他

外傷や腫瘍、牧草の粉などの異物が入っていることや、アレルギーによって鼻がつまることも考えられます。

うさぎの鼻づまりはわかりづらいかもしれませんが、鼻水がたくさん出ていれば、毛づくろいの際に鼻水がついて前足の毛がガビガビになります。そのほか、くしゃみ、涙が流れるといった症状も見られるので、いびきや鼻が鳴るほかにこれらの症状があるときは、早めに動物病院を受診しましょう。

まとめ

うさぎのいびきはかわいらしい音がします。ぐっすり眠っているようにも見えて微笑ましい光景ですが、病気が隠れている可能性もあることを忘れずに。特にそれまではいびきをかかなかったのに突然大きないびきが聞こえるようになったら、念のため獣医さんの診察を受けて健康状態をチェックしてもらうと安心です。

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ライター

佐藤華奈子

佐藤華奈子

大学の動物系学科を卒業後、教育情報誌、ライフスタイル誌の編集プロダクション勤務を経て、2009年よりフリーランスの動物ライターに。「動物を飼うことは動物と暮らすこと」をテーマに活動中。おもにペット、動物園、牧場の動物関連の雑誌、書籍などで執筆。2011年よりうさぎ(ネザーランドドワーフ)と暮らしているうさぎ愛好家。