
これから猫と一緒に暮らす! と、決めたなら「どんな猫を迎えようか?」と改めて迷い始めることでしょう。これまで純粋に猫が好きだった方も、プレ飼い主目線でいろいろと話しを聞いたり、調べたりすると、猫の種類の多さや性格の違いに驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、オシキャットについて、ご紹介します。「推し猫」ではなく、「オシキャット」という種類の猫です。
家族の一員として末永く、仲良く一緒に暮らしていくための参考にしてみてください。
オシキャットの特徴
ヒョウなどのネコ科動物を思わせる斑点模様を持つオシキャット。やや丸みのあるV字型のお顔に大きな耳と凛とした力強さを感じさせる瞳が印象的です。そんなオシキャットはどんな特徴を持つ猫なのでしょうか?
身体的特徴
オシキャットをひと撫でしたら、そのサテンのような滑らかな手触りに一瞬で心奪われてしまうかもしれません。明るい地色に深めの色合いの斑点が散らばった様子は、オシキャットの野性的な外見に品格と美しさを加えています。
この被毛と、ムダのない引き締まった筋肉、しっかりとした骨格、凛々しい表情が合わさってこそ、オシキャットだと言えるでしょう。
性格
見た目は大変凛々しく、野性味のある容姿なのですが、実はとっても甘えん坊で人見知りが少なく、“オシに弱い”一面もあるようです。
「犬のような猫」という猫種はいくつかありますが、オシキャットもそのひとつ。ボールを投げれば、とってこい、ができるようになりますし、芸を覚えることもできるのだとか。
穏やかな性格なので、多頭飼育や他のどうぶつと一緒に飼うこともできますが、ケンカになると負けがち。さらに、ひとりのお留守番は嫌がりがち、という性格の持ち主です。その優しく繊細な心を守るように、愛情深く育ててあげましょう。
歴史
野性的な風貌なので、「ヤマネコや野生のネコ科とイエネコがかけ合わさったのかな?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、シャム猫とアビシニアンの両親から生まれた猫種です。歴史は浅く、1964年に生まれた猫がオシキャットの始まりとされています。オシキャットの名前の由来は「オセロット」というヤマネコに似た猫だから、との説も。
さて、このオセロット似の猫ですが、この時は繁殖家の目的とは異なっていたため、去勢されて他のおうちに貰われていったそうです。
しかし、野趣あふれるこの猫を求める人が多くなり、多くの愛好家が同じ斑点模様の猫を生み出そうと努力した結果、オシキャットが品種として確立されていきました。ちなみに、アメリカ猫協会CFAに公認されたのは、1978年のこと。随分と時間がかかったようですね。
寿命
アニコム損保発表の「家庭どうぶつ白書2017」によると、猫全体の平均寿命が14.2歳。
ただ、実際にどれくらい生きられるのかは、その猫が持って生まれた体の強さや飼育環境によって異なるものです。愛情を持って、大切に育ててあげてください。
オシキャットを家族の一員として迎える方法
見た目と真逆とも言える性格にギャップ萌えしたなら、「ぜひ、オシキャットを迎えたい!」と考えることでしょう。そこで次に知りたくなるのは、どこで出会えるか、ということ。よく知られる3つの手段と、それに合わせた注意点をお伝えします。
ペットショップでオシキャットを探す
ペットショップなら、フードやトイレなど、猫に必要なものを一緒に揃えられるため、迎えたその日からきちんと住環境を整えてあげることができそうです。
ただ、まだまだ珍しい猫種でもあるため、オシキャットと出会えるかどうかは、事前に確認しておいた方が良さそうです。オシキャットは、全体のバランスが整っており、地色と斑点模様のコントラストが明確であるほど、人気が高く、高値になる傾向がある、とされています。
ブリーダーさんから紹介してもらう
比較的珍しい品種のため、専門のブリーダーさんから迎えるケースが多いかと思います。
この方法の最大の特徴は、お迎えする子の特徴やクセ、これまでの成長の様子や環境などをブリーダーさんに聞いたり、質問できる点が挙げられます。また、親猫や兄弟・姉妹たちの姿を見る機会も得られる可能性があるので「将来どんな風に成長していくのか」を想像しやすくなる点も、初めて猫を迎えるという方にとっては心強いですね。
里親になる
最近は「せっかく猫を迎えるなら、保護猫の里親になりたい」と考える方が多くなってきたようです。譲渡会の情報もチェックしやすくなってきました。オシキャットも、譲渡会で出会える機会は少なくありません。ぜひ、お互いにとって新しい人生(猫生)をはじめるきっかけを探しに行ってみませんか?
お迎えの費用
オシキャットを迎える際の費用は気になるものですね。平均的な金額が出しづらいので「オシキャットを迎えたい!」と思ったら、信頼できるペットショップやブリーダーさん、オシキャットの先輩飼い主さんに相談してみるといいでしょう。
可愛い子猫との出会いをお探しなら
末永く一緒に暮らせる、大切な家族と幸せな出会いをしたいものですね。そんな出会いをお探しなら、ハローべいびぃを活用してみては?全国のペットショップから探すことができる情報サイトです。エリアや品種などの条件から簡単に検索できるので、ぜひご覧ください!
オシキャットについてはコチラをチェック!オシキャット一覧
オシキャットの飼い方
この猫は寒さに弱い猫種ということで、飼い方には配慮が必要です。また、大変な甘えん坊なので、もしお留守番をさせざるを得ないご家庭なら、寂しがらないように環境を整えてあげた方が安心です。では、オシキャットたちに適した環境とは、どんなものでしょうか?
環境づくり
遊び好きで活発、高い所も好きなので遊びの幅は広がります。キャットタワーで遊ぶ姿も見られるかもしれませんが、オシキャットは身体の大きな猫だということを忘れずに。しっかりとしていて、安定感のあるものを用意してあげましょう。
オシキャットの性格でもご紹介しましたが、甘えん坊…というより、かなり飼い主さんに対して依存心が強い猫だと言えそうです。そのため、家を空けることが多い場合は、寂しさを埋めてあげられるような工夫が必要です。
たとえば、相性の良い猫と一緒に育てるのもひとつの手。犬を嫌がることもないので、穏やかな性格の子と一緒に過ごさせるのもいいでしょう。ですが、飼い主さんが一番だ、ということを忘れないであげてくださいね。
食事はどうする?
お家に迎えた猫の健康を守るのは食であり、飼い主さんがきちんと管理するものであると心得ましょう。バランスがよく、年齢に合わせたものを選んであげられるといいですね。
最近はフードもさまざまなものが出回っていて、よりよいものを手に入れやすくなっています。ただ、「好き」か「嫌い」かを最終的に判断するのは猫本人。最初のうちはいくつか種類を試したり、もし確認できるなら、これまで与えていたフードがどこのものだったのか調べて与えてみるといいでしょう。
ケアは?
どの猫を飼う場合でも同じですが、オシキャットの場合、とくにストレスケアは不可欠です。寂しがりやなので、飼い主さんはしっかりとコミュニケーションを取るようにしてあげましょう。
その際、丁寧にブラッシングする行為はオシキャットに安心した気持ちをもたらします。週に1〜2回はブラッシングしてあげると毛球症の予防にも効果的ですよ。
オシキャットが注意したい病気
オシキャットは「この猫種だからかかりやすい」という病気が見当たらない反面、多くの猫が悩まされる病気に気を付ける必要があります。たとえば、「尿路結石」や「毛球症」はその一例です。
尿路結石
尿に含まれるリン、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分が腎臓、膀胱、尿道などの泌尿器官で結晶化して、やがて「結石」となって、さまざまな症状を起こす病気です。
主に、尿がアルカリ性に傾ことが原因でできる「ストラバイト結石」と、酸性に傾くことが原因でできる「シュウ酸カルシウム結石」があります。
偏った食事や水をあまり飲まないことなどが原因であるといわれています
予防として、以下を意識しましょう。
・低リン、低マグネシウムの食事を心がける
・飲みたいときにいつでも新鮮な水を飲める環境を作る
・排尿しやすい環境を作る
頻繁にトイレに行くのに尿がいつもより少ない、排尿のときに痛そうにしている、血尿が出るなど、異変に気づいたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう
毛球症
猫はしょっちゅうグルーミングをします。その理由は、毛を清潔に保ったり、体温をキープしたり、高ぶった精神を落ち着けるため、などなどさまざま。グルーミング中の猫を見ていると「平和だなぁ」という気持ちになりますが、グルーミングをしすぎることが原因で体調を崩してしまうこともあるのです。
「毛球症」は、まさにそんな症状と言えるでしょう。通常、グルーミングで飲み込んだ毛は排泄されるのですが、毛の生え変わりの時期やブラッシング不足などで毛量が多くなっている場合やロングヘアーの猫の場合、飲み込む毛が多すぎて上手く排泄できずに体内で毛玉やフェルトのように固まってしまうことがあります。
食欲低下や吐き気、便秘を引き起こすおそれもあります。定期的にブラッシングやシャンプーなどでケアしてあげましょう。毛のお手入れは、習慣化することが大切です。
オシキャットのペット保険料は?
わが子にはできるだけ元気で、健康でいてほしい…。それが家族の一番の願いではないでしょうか。ただ、どんなに強く願っていても、いつ何が起きるかは誰にもわかりません。万が一、何かがあったとき、守ってくれるお守りのようなものがあったら安心ですよね。それが「保険」です。「もしも」を防ぎ、「もしも」に備える「予防型ペット保険」をご存じですか。愛するわが子のために、検討してみてはいかがでしょうか。
猫の保険について詳しく書かれた記事はこちらです。
気になる保険料は1歳だと2,380円~(参照:アニコム損保「ふぁみりぃ」)。詳しくはこちらをご覧ください。
アニコム損保のペット保険
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まとめ
アニコム損害保険株式会社の「ペット保険」に加入している猫のうち、オシキャットのお友だちはまだ多くありません(2017年度の契約データ) 。もし迎え入れることになったら、周囲の先輩飼い主さんなどに相談することは難しいかもしれません。
しかし、甘えん坊な性格は、ひとり暮らしのパートナーとして、また、セカンドライフをともに過ごす仲間として、これまで以上に豊かな時間をもたらしてくれる存在になるはず。
そんな幸せな暮らしをあなたが新たに迎える猫にもさせてあげられるように、大切な家族をいつまでもいつくしんであげてくださいね。