尿石症 <猫>

概要

Overview

尿石症は尿路結石症ともいわれますが、尿に含まれるリン、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分が結晶化し、腎臓、膀胱、尿道などの泌尿器で結石となるためにさまざまな症状を引き起こす病気です。特に猫では、尿がアルカリ性に傾くことでできるリン酸アンモニウムマグネシウム結石(ストラバイト結石)が多く見られます。

尿石症(猫)のフローチャート

 

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

結石の形成については、食事の種類や飲水量の減少、細菌の尿路感染、遺伝的体質などが原因であるといわれています。

症状

頻尿、血尿、発熱、食欲不振などが見られたり、排尿時に背中をまるめて痛がる様子が見られることもあります。しかしながら、最も気をつけなければならない症状は、結石が尿路に詰まってしまい、全く尿が出ない状態(尿道閉塞)になることです。この状態になると、血液中に尿中の老廃物が増加してしまう尿毒症を引き起こしたり、膀胱破裂を起こしてしまう可能性があります。また、時間の経過によっては命の危険性もあります。
 

治療

尿道閉塞の場合は、早急に閉塞の状態を解除する処置が必要となります。尿道内の結石を超音波で破砕したり、カテーテルを尿道に挿入する処置などを行うことがありますが、尿石の大きさや位置によっては外科手術で摘出する場合もあります。また、結石溶解や結石形成予防のために食事療法を行ないます。血尿がある場合は止血剤、尿路感染がある場合は抗生物質の投与など、症状を抑える治療を行います。

予防

次のことが尿石症の予防になるといわれています。
・低リン、低マグネシウムの食事
・肥満にさせない
・飲みたいときに新鮮な水を飲める環境にする
・排尿しやすい環境を作る
・飼育環境中のストレス除去
また、日頃からのこまめな尿の観察や尿検査などの定期的な検診を行うことが大切です。尿の色や回数、臭いなどをチェックし、異常が見られた場合は早めにかかりつけの動物病院に行きましょう。

病気のデータ

Disease data

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