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猫コロナウイルスは、日本でも多くの猫が保有しているウイルスで、多くの場合、病的な症状を起こすことのないウイルスです。
しかし、コロナウイルスは、稀に下痢などの消化器症状を起こすことがある他、感染した猫の一部が「猫伝染性腹膜炎」という致死率の高い病気を発症することが知られています。

猫コロナウイルスって何?

猫コロナウイルス(Feline coronavirus: FCoV)は、コロナウイルス科のウイルスです。
コロナウイルスは、犬など多くの動物種にみられ、比較的病原性は低いことが多いウイルスです。コロナウイルスのひとつに、人で2003年に東南アジアを中心に猛威を振るったSARSもありますが、猫のコロナウイルスとSARSに関連はないとされています。

猫コロナウイルス(FCoV)は、Ⅰ型、Ⅱ型に分かれ、さらにそれぞれ2つのバイオタイプに分かれます。猫腸コロナウイルス(FECV)と、猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)です。この2つは非常に似ているため検査で区別することが困難ですが、猫伝染性腹膜炎ウイルスは、非常に致死性の高い「猫伝染性腹膜炎」を発症させるため、猫の飼い主なら必ず覚えておくべきウイルスです。

猫コロナウイルスの感染経路は?

猫コロナウイルスの感染経路は明らかになっていませんが、糞便や唾液中のウイルスが口や鼻を介して感染すると考えられています。

猫から猫へ容易に感染するこのコロナウイルスは、猫腸コロナウイルスです。一方、猫伝染性腹膜炎ウイルスの感染力は弱く、猫から猫への感染はないと考えられています。現在のところ、猫伝染性腹膜炎は、猫腸コロナウイルスに感染した猫の体内で、ウイルスが突然変異を起こすことで、発症すると考えられています。

猫伝染性腹膜炎の症状は?

猫伝染性腹膜炎を発症すると、腹膜(胃や肝臓など臓器の表面とそれらの臓器がおさまっている腹腔を包んでいる膜)に炎症が起こります(腹膜炎)。症状は、「ウェットタイプ」と「ドライタイプ」の2つに分類されますが、どちらのタイプも、主な初期症状は、発熱や食欲低下など、初期の段階では気づきにくい病気です。多くの場合、治療への反応が悪く、診断後、数日から数ヶ月で亡くなってしまう致死率の高い病気です。

① ウェットタイプ
感染した猫の大部分が、「ウェットタイプ」の症状を示します。体重減少・元気減退・発熱等の症状とともに、文字通りお腹や胸に水が溜まり(お腹に溜まった場合は腹水、胸に溜まった場合は胸水と呼ばれます)、腹水や胸水が肺を圧迫することにより呼吸困難などの症状を起こします。病原性が高く、多くの場合、兆候が見られてから2か月以内に死亡してしまいます。

② ドライタイプ
体重減少・元気減退・発熱等の症状とともに、眼にぶどう膜炎や虹彩炎などの症状を起こしたり、脳内に炎症を起こし、マヒやケイレンなどの神経症状を起こします。その他、腎臓や肝臓・腸にも異常が現れることがあります。ウェットタイプに比べ、やや慢性的な経過をたどる傾向がありますが、これもまたほとんどの場合は、致死的です。

猫コロナウイルスの検査・費用は?

猫コロナウイルスの感染を調べるには、血液中の抗体を調べる検査が一般的です。その他にも血液や糞便中のウイルスを検出する遺伝子検査(PCR検査)も行われることがあります。いずれも、院内検査ではなく、血液や糞便などを検査センターへ送って検査をします。また、腹膜炎が疑われる場合には、腹水などを用いて遺伝子検査を行うこともあります。

いずれの検査も猫腸コロナウイルスと、猫伝染性腹膜炎ウイルスを区別することはできません。そのため、猫コロナウイルスの抗体価が高い、ウイルスが陽性など、ウイルスの感染がある場合でも、症状と併せて、猫腸コロナウイルスを保有しているだけの状態なのか、猫伝染性腹膜炎を発症している可能性が高いのかなどを判断する必要があります。

検査費用は、抗体価検査で1万円前後、遺伝子検査で1万円から1万5千円程度が一般的です。

猫伝染性腹膜炎が疑われる場合は、レントゲン検査、エコー検査なども行い、胸水や腹水が溜まっている場合には抜去処置などを行います。
日本獣医師会の調査(平成27年度)で一般的な血液検査は、4,000円から10,500円程度、糞便検査は、1,000円から2,000円程度が回答数の多い金額帯でした。

猫コロナウイルスに感染したときの治療方法は?

前述のとおり、猫コロナウイルスは感染しても無症状であることがほとんどですが、なかには下痢が続いてしまう場合や、残念ながら猫伝染性腹膜炎を発症してしまうことがあります。

かかりやすい年齢は?

猫コロナウイルスは、年齢にかかわらず猫から猫へ容易に感染しますが、そのほとんどは無症状です。
猫伝染性腹膜炎は、全年齢の猫で発症がみられますが、1歳未満の幼猫でより発症しやすいことが明らかになっています。猫伝染性腹膜炎の発症は、免疫抑制を起こすウイルス感染や、環境のストレスなどが関与していると考えられていて、多頭飼育下で猫伝染性腹膜炎が発生した場合には、その集団での発生率は高くなることが知られています。

主な治療方法は?費用はどれくらい?

猫腸コロナウイルスに関しては、それだけが原因で重篤な症状を引き起こすということはほぼありません。他の疾患の有無や、下痢などの症状に合わせ、薬の投与や点滴、食餌療法などの対症療法を行います。

猫伝染性腹膜炎に関しては、インターフェロンや抗生物質、抗炎症剤等の投与と併せて、症状により胸水や腹水の抜去、栄養保持などの対象療法を行います。治療への反応が悪いことも多く、現在のところ、猫伝染性腹膜炎を完全に治す治療法はありません。また、診療にかかる費用については、症状によりさまざまなので、一概にいくらと示すことが難しいです。

猫コロナウイルスに感染して完治する?

猫コロナウイルスに感染した場合、治療でウイルスを完全に排除することはできません。そしてほとんどの場合は無症状のため、積極的な治療は行われません。
猫伝染性腹膜炎を発症した場合には完治は難しく、残念ながら、治療を行っても回復することは、極めて稀です。

猫コロナウイルスはワクチンで予防できる?

現在のところ、猫コロナウイルスの感染を予防するワクチンはありません。

猫コロナウイルスを予防するには?

猫コロナウイルスは、猫から猫へ容易に感染するため、感染猫との接触を避けることが予防になります。猫コロナウイルスは多くの猫が保有しているため、猫を屋外へ出すことは控え、新たに同居猫を迎える場合には事前に検査を受けて陰性である(感染がない)ことを確認することが望ましいです。

飼い主ができる予防法は?

前述のとおり、感染猫と接触させないことが大切です。しかし、多くの猫が無症状で、知らないうちに保有しているウイルスであるため、保護猫などでは、健康診断で実施した検査で猫コロナウイルスの感染が確認されることもあります。
抗体価が高いからといって、必ずしも猫伝染性腹膜炎を発症するというわけではありません。抗体価は、猫伝染性腹膜炎を発症して高い状態を維持することもある一方で、感染初期などに一過性に上がり、その後、下がることもあります。

猫伝染性腹膜炎を発症するメカニズムは明らかになっていません。ストレスや、免疫異常の疾患の関与が考えられているため、感染症予防の観点からも完全室内飼育を行い、できるだけストレスが少ない飼育環境を整えてあげましょう。
そして、定期的に健康診断を行い、必要があれば継続して抗体価の検査も行いましょう。

猫コロナウイルスの消毒はできる?

猫コロナウイルスは、猫のからだの外では非常に不安定であり、台所用洗剤などで容易に消毒できます。また、室温では数分から数時間で感染力を失います。
そのため、環境の消毒に特殊な消毒薬などは不要です。しかし、猫同士の接触や、人を介しての接触で容易に感染が成立するため注意が必要です。

猫コロナウイルスに感染した猫に触ったとき

感染が疑われる猫に触った後は、必ず手を洗ってから自宅の猫に触るようにしましょう。前述のとおり、ウイルス自体は猫の体外では数時間で感染力を失いますが、比較的時間が短い場合には注意しましょう。

感染が疑われる猫にたくさん触ってしまってから、すぐに自宅の猫に触れる必要がある場合には、できれば衣類も着替えて、状態によってはシャワーを浴びてから触るようにしましょう。

猫コロナウイルスは人間にうつる?

猫コロナウイルスは人には感染しません。

まとめ

猫コロナウイルスは多くの猫が無症状で保有しているウイルスで、そのごく一部が何らかの原因で突然変異を起こした場合に、猫伝染性腹膜炎を発症すると考えられています。そのため、健康診断などで猫コロナウイルスの抗体価が高いという結果であったとしても、必ずしも猫伝染性腹膜炎を発症するというわけではありません。

しかし、猫コロナウイルスは猫から猫へ容易に感染をします。猫伝染性腹膜炎のワクチンはまだ日本にはなく、海外にはワクチンがありますが、その有効性は、はっきりわかっていません。
猫コロナウイルスの感染から守るために、感染猫との接触を避け、室内飼いに徹しましょう。また、この病気に限ったことではありませんが、ストレスのかからない快適な環境を作り、普段から健康管理に気を配ることも大切です。

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監修獣医師

小川篤志

小川篤志

臨床医時代は、救急医療に従事。どちらかと言えば犬派のはず。だが、気づくとネットで猫の写真ばかり見ている自分に、ぶるぶると首を振る毎日。猫派への移籍も間近かもしれない。