近年乱獲や温暖化などにより、漁獲量が激減しているとも言われている秋の味覚、サンマ。さつまいもも加えて秋の味いっぱいの炊き込みご飯を、犬たちと一緒に楽しみましょう。

旬の味

四季がある日本では、季節毎にとれる魚や木の実、野菜など旬の食べ物は、安価な上に栄養価が高く、その季節に必要な栄養素を摂ることができます。最近では遠方から運ばれてくるものも多いですが、できるだけフードマイレージ(食料の輸送にかかる環境負荷)の低い食べ物を犬も人も食べることで、季節を楽しみ、健康を享受し、SDG’sにも寄与しましょう!

材料

サンマ   90g(小さいもの1尾)
サケ    90g(切り身1切れ)
さつまいも 100g
白米    100g
舞茸    30g
水     200ml
500g程度作ることができる分量です。100gあたり169kcal。
少ない量だと調理が難しいため、温かいうちに少量ずつラップして冷凍保存することをお勧めします。

作り方

1.白米を洗い、5mm角に切ったさつまいも、刻んだ舞茸と一緒に鍋に入れる。
2.内臓を取り除いたサンマを半分に切ったものと、サケの切り身を白米の上に乗せ、水を注ぐ。
3.蓋をして、中火にかける。沸騰したら、弱火にして10分加熱する。
4.火を止めてから20分蒸らす。
5.サンマは中骨を簡単に外せる状態になっているため取り除く。また、混ぜるときに気づいたら、サケの骨を取り除いておく。

柔らかい骨の魚

サンマもサケも、骨が柔らかい魚です。大型犬の場合、頭ごと使うと良いカルシウム源になります。小型犬の場合は喉に引っかからないよう、なるべく取り除いてあげてください。
水の代わりにお出汁で炊いて、炊き上がった時に犬の分を取り分け、醤油や生姜の千切りなどを加えて蒸らせば飼い主さんも召し上がれますよ。

実際にあげてみました!

ライカちゃん ノーフォーク・テリア 4歳
普段の食事はドッグフード+少しの野菜で、お米はあげたことが無かったのでどういう反応をするかと思いましたが、構わず勢いよく食べていました。

もちまろくん 日本スピッツ 3歳
冷凍庫から出した瞬間に反応しました。あげる直前には、ちょうだいちょうだいをし始め、あげた途端、すごい食いつきであっという間に食べ終えてしまいました。

初めてあげる食材は、愛犬の様子をよく見ながら

栄養も摂れて愛犬の喜ぶ顔も見られる手作りおかずですが、いつもと違うごはんの場合、胃腸が刺激され、消化器になんらかの症状が出ることがあります。初めてあげる食材は、愛犬の様子をよく見ながら、少しずつ試すようにしてください。

※手作り食はお早めにお召し上がりください。
※ワンちゃんに持病がある場合は、かかりつけの先生にご相談ください。
※本記事は2kg程度のワンちゃんに与える半日分想定の材料の分量を記載しております。

体重別 犬の摂取カロリー(一日分)の目安

3kg 256kcal 4kg 317kcal 5kg 374kcal 6kg 429kcal
7kg 482kcal 8kg 533kcal 9kg 582kcal 10kg 630kcal
11kg 677kcal 12kg 722kcal 13kg 766kcal 14kg 811kcal

ライター

南村友紀

南村友紀

多摩美術大学卒業。ペット栄養管理士、日本ペット栄養学会会員。学校法人ヤマザキ学園犬学講師。 2001年 犬の手作り食の店 Kitchen Dog!を自由が丘にオープン。犬の手作り食の製造・卸・販売とともに、手作り食に関するプロデュース、コンサルティング、出版等で幅広く活動。Kitchen Dog!クッキングクラス主宰。犬のためのスローフード協会主宰。犬のごはんの作り方クラスを開校するほか、動物病院、動物関連施設への出張講義にて、犬の食について正しい知識を共有し、加工の少ない食事の大切さを広める活動を実施している。