愛犬が夏の暑さで食欲を失っても、たんぱく質は必要です。果物のソースで和えることで事前消化ができ、胃腸の負担を減らすのを助けてくれるレシピです。

たんぱく質を分解する酵素を利用しよう!

キウイにはたんぱく質を分解する「プロテアーゼ」が豊富なため、肉と一緒に調理してから10分ほど置いておくと、肉の繊維や筋膜が脆くなり、柔らかく消化しやすくなります。自身の体内酵素を節約し、身体に負担をかけない上に、ほんのり甘みもあるため美味しくなるという特典付きです。
梨は肉を食べた時に発生するアンモニアの代謝をサポートします。

材料

鶏胸肉皮付き 1枚(約350g)
キウイ    1/2個
梨      1/2個
(571kcal)

作り方

1.鶏胸肉は分厚い部分を開いて全体的に厚みを揃え、100mlくらいの水を入れた鍋で蒸し煮にする。
2.適当にカットして、フードプロセッサーで粗めにカットする。(包丁で細かくしてもOKです。)
3.梨とキウイを適当な大きさにカットし、フードプロセッサーでペースト状にする。

4.2.の鶏肉と和え、10分ほど置く。

フルーツは代替可能

プロテアーゼを含むフルーツには、キウイの他にもパパイヤ、パイナップル、リンゴ、メロンなどがあります。なんと、舞茸や納豆にも含まれているんですよ。

実際にあげてみました!

橙空ちゃん トイ・プードル 2歳
普段、ごはんを出すと後ずさりをしてどこかに行ってしまうのですが、準備している段階でキッチンのそばまで来て、早くよこせと言わんばかりに催促してきました。あげた後も勢いよく食べ完食。お皿が一瞬にしてきれいになるのを久しぶりに見ました。

初めてあげる食材は、愛犬の様子をよく見ながら

栄養も摂れて愛犬の喜ぶ顔も見られる手作りおかずですが、いつもと違うごはんの場合、胃腸が刺激され、消化器になんらかの症状が出ることがあります。初めてあげる食材は、愛犬の様子をよく見ながら、少しずつ試すようにしてください。

※手作り食はお早めにお召し上がりください。
※ワンちゃんに持病がある場合は、かかりつけの先生にご相談ください。
※本記事は3.5kg程度のワンちゃんに与える二日分、9㎏程度のワンちゃんに与える一日分想定の材料の分量を記載しております。

体重別 犬の摂取カロリー(一日分)の目安

3kg 256kcal 4kg 317kcal 5kg 374kcal 6kg 429kcal
7kg 482kcal 8kg 533kcal 9kg 582kcal 10kg 630kcal
11kg 677kcal 12kg 722kcal 13kg 766kcal 14kg 811kcal

手作りをお休みしたい日は…アニコムグループの「7Days Food」

栄養たっぷりで美味しいごはんをつくって、愛犬に毎日の食事を楽しんでもらいたい――そう願う飼い主さんは多いことでしょう。一方で、手作りごはんを毎食用意するのは大変…と感じる方も少なくありません。
そこで、おすすめしたいのが時短で日替わりメニューを楽しめる「7Days Food」。ペット保険のアニコムグループが開発したワンちゃん用フードで、1つの味に12品目以上の食材を使用。調理の手間なく手軽に与えることができます。
ドライフードにトッピングして与えることもできるため、これまでドライフードしか食べてこなかったワンちゃんが、フレッシュフードへ移行する際のステップアップにもおすすめです。

冷凍とフリーズドライタイプの2種類があり、用途やライフスタイルに合わせて選べるのも魅力。フリーズドライタイプは常温で保管でき、個包装で持ち運びにも便利なため、災害時の備えとしても注目されています!

※アニコムグループの(株)シムネットのECサイト「みんなの健康専門店」へ移動します。

ライター

南村友紀

南村友紀

多摩美術大学卒業。ペット栄養管理士、日本ペット栄養学会会員。学校法人ヤマザキ学園犬学講師。 2001年 犬の手作り食の店 Kitchen Dog!を自由が丘にオープン。犬の手作り食の製造・卸・販売とともに、手作り食に関するプロデュース、コンサルティング、出版等で幅広く活動。Kitchen Dog!クッキングクラス主宰。犬のためのスローフード協会主宰。犬のごはんの作り方クラスを開校するほか、動物病院、動物関連施設への出張講義にて、犬の食について正しい知識を共有し、加工の少ない食事の大切さを広める活動を実施している。