暑い日が続いてあまりごはんを食べてくれない。そんなワンちゃんには、食欲が増す普段とは違うもので喜んでもらいましょう!フルーツたっぷりのパンケーキなら、飼い主さんも一緒に美味しく食べることができますよ。旬の桃を使ったレシピをご紹介します。

旬の桃にバナナを加えて。焼けばとろりと美味しくてびっくり!

桃とバナナは、消化が良くエネルギーに早く変換されることが特徴です。それに加えて、バナナには、炭水化物を消化するための酵素であるアミラーゼがたくさん含まれていて、パンケーキの消化吸収を助けてくれます。炭水化物を分解し、より効率の良いエネルギー源であるブドウ糖、果糖、オリゴ糖などに変えてくれるのです。また、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維を多く含み、特に「レジスタントスターチ」を含むため、腸内環境の維持にも効果的です。
抗酸化力も高く、ウイルスや細菌から守ってくれる成分がたっぷりです。
一方、桃は水溶性食物繊維であるペクチンが豊富です。ヨーグルトの乳酸菌とともに、ペクチンは腸内細菌のごはんになります。
美味しくて、暑さによる疲れやストレスをはねかえすようなおやつで、夏を元気に乗り切りましょう。

【材料】
桃         70g(1/2個)
バナナ       65g(1/2本)
薄力粉       70g
卵         50g(1個)
ヨーグルト     100g
ベーキングパウダー 6g
オリゴ糖      30g
菜種油       8g
(655kcal)

【作り方】
1.ボウルに卵を入れてよく混ぜた後、ヨーグルト、オリゴ糖、菜種油を加えてもう一度混ぜる。

2.薄力粉とベーキングパウダーを合わせて、ふるいながら1.に加える。

3.桃とバナナを小さめのサイコロ状に切り、1.に加えて混ぜる。
4.フライパンに油をひき、1.を円型(直径8cm程度)になるように落とす。12枚くらいのパンケーキができます。

5.中弱火でゆっくり加熱し、気泡が出てきて底面が乾いてきたら裏返す。
さらに1〜2分焼く。竹串を刺して生地がつかなければ取り出す。

2枚目からは、フライパンを濡れ布巾に乗せて、温度を下げてから生地を落とすと焦げにくいです。

【ポイント】
食品用ラップで一枚ずつ密封しておけば冷凍も可能です。一度にたくさん焼いて冷凍保存しておきましょう。

実際にあげてみました!

ゼフィくん(パピヨン 12歳)

興味津々でくんくん匂いを嗅いだ後、一度口にすれば、矢庭になくなり完食しました。

初めてあげる食材は、愛犬の様子をよく見ながら

栄養も摂れて愛犬の喜ぶ顔も見られる手作りおかずですが、いつもと違うごはんの場合、胃腸が刺激され、消化器になんらかの症状が出ることがあります。初めてあげる食材は、愛犬の様子をよく見ながら、少しずつ試すようにしてください。

※手作り食はお早めにお召し上がりください。
※ワンちゃんに持病がある場合は、かかりつけの先生にご相談ください。
※パンケーキが12枚できた場合、1枚当たりのカロリーは54kcalです。
 おやつは、一日に必要なカロリーを考慮に入れながら与え、食事の量を調節してください。体重ごとの一日あたりの摂取カロリーは以下を参考にしてください。

体重別 犬の摂取カロリー(一日分)の目安

3kg 256kcal 4kg 317kcal 5kg 374kcal 6kg 429kcal
7kg 482kcal 8kg 533kcal 9kg 582kcal 10kg 630kcal
11kg 677kcal 12kg 722kcal 13kg 766kcal 14kg 811kcal

ライター

南村友紀

南村友紀

多摩美術大学卒業。ペット栄養管理士、日本ペット栄養学会会員。学校法人ヤマザキ学園犬学講師。 2001年 犬の手作り食の店 Kitchen Dog!を自由が丘にオープン。犬の手作り食の製造・卸・販売とともに、手作り食に関するプロデュース、コンサルティング、出版等で幅広く活動。Kitchen Dog!クッキングクラス主宰。犬のためのスローフード協会主宰。犬のごはんの作り方クラスを開校するほか、動物病院、動物関連施設への出張講義にて、犬の食について正しい知識を共有し、加工の少ない食事の大切さを広める活動を実施している。