5月~6月にかけては、気温も湿度も急激に上がることが多く、犬にとって最もつらい時期です。犬の汗腺は肉球にしかないため、体温調整が難しく充分な水分補給が必要です。

また、水分不足によっておしっこが濃くなり、膀胱炎や尿道結石など泌尿器系の病気の原因にもなりかねません。体温を自然に下げてくれる生野菜を使って、おいしく水分補給しましょう。

水分豊富な生野菜、レタス

水分豊富な生野菜、レタス

年間を通して手に入る「レタス」は、そのほとんど水分ですが、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な優秀食材。加熱でも生食でも大丈夫ですが、生だと自然に体温を下げる効果があり、酵素も摂取できます。

鶏ささみとレタスの中華風スープ

【ポイント】

低脂肪高タンパク質の鶏ささみ肉を使ってスープ仕立てにしてみましょう。ゆで汁ごとスープにすることで、食べやすいだけでなく、レタスと鶏肉の両方の栄養を丸ごと取り入れることができます。

犬用には消化しやすいようみじん切りにし、飼い主用には鶏ガラスープストックと春雨を加えて中華風にアレンジしてみましょう。

【食材】
鶏ささみ肉 25g
レタス(みじん切り) 1枚程度
ささみのゆで汁 100㎖
(29㎉)

【作り方】

  1. 鍋に小さく切ったささみを入れ、半生になる程度にさっとゆでる。
  2. 火を止めたら、みじん切りにしたレタスを加える。
  3. 充分さましたら、出来上がり!

【飼い主が召し上がる時は】

鶏ささみ肉を3倍量に増やし、水400㎖と適量の鶏ガラスープの素を加える。ささみ肉に火が通ったら、乾燥春雨15gを加えて煮る。春雨がやわらかくなったら、手でちぎったレタス3枚を加え、ひと煮立ちして火を止め、塩・こしょうで味を調える。(2人分)

※手作り食はお早めにお召し上がりください。
※ワンちゃんに持病がある場合は、かかりつけの先生にご相談ください。
※胃腸が刺激され、消化器になんらかの症状が出る場合があるので、初めての食材は少しずつ試してください。

ライター

武部園子

武部園子

管理栄養士、調理師、ダイエットアドバイザー。 日本女子大学家政学部食物学科・管理栄養士専攻卒。 現在は特保栄養指導やペットフード・時短料理等の レシピ開発を行っている。 各地で簡単ヘルシークッキング教室、ワンちゃんと 一緒に楽しめる料理教室を開催。