犬を家族に迎えるにあたり、注意点や覚悟しなければならないことは本当にたくさんあります。そういったことをまとめた本や記事などもたくさんありますが、もっとも有名なのは今回取り上げる「犬の十戒」ではないでしょうか。内容は知らないけれども聞いたことがあるという方もいるかもしれません。本記事では、そんな「犬の十戒」について詳しくご紹介していきます。

「犬の十戒」とは?

愛犬家ならネットなどで目にしたことがあるという方も少なくない「犬の十戒」。十戒と聞くと警告や厳しいルールのような印象を受けますが、この作品は短編詩のような雰囲気をまとった文章です。別の言葉で簡単に言い換えるなら「犬からの10のお願い」といったニュアンスのものと想像するとわかりやすいです。 数年前にSNSを中心にネットで急速に広まったのをきっかけに、世界中で有名になりました。原文は英語ですが世界中の言語に訳されていて、日本語でも読むことができます。さまざまな人が翻訳しているため日本語の文章もそれぞれちょっとずつ解釈が異なっていますが、それもこの十戒がここまで有名になった理由のひとつなのかもしれません。

「犬の十戒」の作者

国境を超えて世界各国で読まれ親しまれている名作を書いた作者がどんな方なのか気になりますが、犬の十戒が生まれた経緯や書いた人についてはわかっていません。広まった場所もインターネットだったため、出版元などがない短編詩となっています。 犬を飼っている人たちの間でここまで広く、そして深い共感を得る短編詩を考えられる方の文章なので、ほかの作品もあるのであれば気になります。

犬の十戒を題材にした作品 この作者不詳の文章から生まれた映画があるのをご存知ですか?「犬と私の10の約束」というタイトルの映画で、北海道を舞台にした日本の作品です。同じタイトルの原作である物語小説がありますが、こちらも考えさせられる作品になっています。十戒と合わせて観たり読んだりすることで、人によっては短編詩を読むだけより、理解が深まるといったこともあるかもしれません。

一戒「できるだけ一緒にいてください」

ミニチュアダックスの子犬

わたしにとって、あなたと離れている時間がつらいということ、わたしの命はだいたい10年-15年くらいだということを、わたしと暮らす前に覚えておいてください。できるだけひとりぼっちでいたくはありません。

(My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will be painful for me. Remember that before you get along with me.)

ニ戒「気長に待ってください」

時間はかかるかもしれないけど、あなたの求めていることや言っていることをわたしが理解できるまで、待ってください。

(Give me time to understand what you want of me.)

三戒「信じてください」

あなたがわたしを信じてくれさえすれば、わたしは幸せなんです。信頼してください。

(Place your trust in me- it’s crucial to my Well-being.)

四戒「怒りすぎないでください」

ラブラドール・レトリーバー

あなたには仕事や友達、楽しいことがあるけれど、わたしにはあなたしかいません。わたしのすべてであるあなたに長い時間怒られたり閉じ込められたりするととても悲しくなります。

(Don’t be angry at me for long and don’t lock me up as punishment. You have your work, your entertainment and your friends. I have only you.)

五戒「話しかけてください」

ミニチュア・ダックスフンド

たとえあなたの言葉がわからなくても、あなたの声を聞けば気持ちがわかります。だから話しかけてください。嬉しいときは一緒に喜びたいし、悲しいときは慰めたいのです。

(Talk to me. Even if I don’t understand your words, I understand your voice when it’s speaking to me.)

六戒「考えてみてください」

あなたがわたしに優しく接してくれたこと、厳しく叱ったこと、わたしは覚えています。あなたがわたしにとってどんな家族であるかを、考えてみてください。

(Be aware that however you treat me, I’ll never forget it.)

七戒「たたかないでください」

あなたがわたしをたたく前に思い出してほしいことがあります。わたしは本気になったらあなたより強いけれど、わたしはあなたを傷つけないと決めています。

(Remember before you hit me that l have teeth that could easily crush the bones of your hand but that I choose not to bite you.)

八戒「気付いてください」

フレブル

あなたのいうことを聞かなかったり、頑固なとき、その理由に気がついてください。ごはんが合ってないのかもしれない。強い日差しに照らされているせいで苦しかったり肌や肉球が痛いのかもしれない。もしくは歳を重ねて心も体も若い頃のようには動かないのかもしれません。いろいろな理由を思い起こして、わたしの異変に気がついてください。

(Before you scold me for being uncooperative, obstinate, or lazy, ask yourself if something might be bothering me. Perhaps I’m not getting the right food or I’ve been out in the sun too long or my heart is getting old and weak.)

九戒「歳をとってもお世話をしてください」

あなたが歳をとるように、わたしも老いていきます。わたしの老後も見捨てずにお世話をしてください。

(Take care of me when I get old ; you, too, will grow old.)

十戒「お別れのとき、そばにいてください」

わたしの最後のお別れのとき、見てられないとか、いたたまれないとか、言わないでください。あなたがそばにいてくれたら、わたしは安らかに旅立てます。だからそばにいてほしいということ、そしてあなたを愛しているということを忘れないでください。

(Go with me on difficult journeys. Never say, “I can’t bear to watch it .” or ” Let it happen in my absence.” Everything is easier for me if you are there. Remember I love you.)

まとめ

トイプー

これだけシンプルな文章なのに、読んでいるだけで愛犬のことがより愛おしく、大切に思えてくる「犬の十戒」。中にはさまざまな解釈ができるものもありますが、すべてに共通して言えることがあります。それは、犬にとって家族というものが、唯一無二でかけがえのない大好きな存在であるということです。家族になってくれたことに改めて感謝して、いますぐ愛犬を抱きしめたくなる「犬からの10のお願い」でした。

ライター

犬百科編集部

犬百科編集部

犬の飼い主歴10年以上の編集者が集い、毎日、犬の「あるある話」に花を咲かせ、情報交換している。編集部員の面々は、犬との暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。