うさぎをお迎えしたら血統書がついていたけどどう見たらいい? 品種にこだわるなら血統書は必要?など、疑問に思うこともあるうさぎの血統書。何が記載されているのか、どんな種類があるのか、また血統書の有無にはどんな意味があるのか解説します。

血統書ってどんなもの?

血統書と一緒にうつるうさぎ

血統書(血統証明書)はそのどうぶつさんの血統、生まれのルーツを証明する文書です。定義としては父母や祖先の情報がわかれば良いので、さまざまな書式があります。うさぎでは世界最大規模のアメリカうさぎ協会(ARBA)の書式に基づいたものが一般的です。

血統書には種類がある

うさぎの血統書にはペディグリーとレジストレーションの2つのタイプがあります。

ペディグリー(pedigree)は3世代前までの個体の情報を記録した文書のこと。一般にうさぎの血統書といえばこちらを意味します。純血種のうさぎを繁殖したら誰でも作成することができ、ARBA式の他にも同様の情報を記載するフォーマットが多々あります。ARBAの書式で作られていても、ARBAのお墨付きというわけではありません。そのため情報の正確性は発行者が信頼できるブリーダーやラビトリー、ショップであるかどうかにかかっています。

レジストレーション(registration)も3世代前までの情報が記載されていますが、こちらはさらにそのうさぎがARBAの認定審査員によって品種の特徴を充分備えていると認定され、協会に登録されたことを証明するものです。登録されたうさぎには右耳の内側に丸で囲んだRの文字(レジストレーション番号)が刻印されます。6ヶ月以上のうさぎでなければならないなど、審査への参加にもいくつか条件があります。

血統書に書かれていること

うさぎの血統書には、大きくわけてそのうさぎ自身の情報と、3世代前までの個体の情報、発行者の情報が記載されています。ここではARBA式血統書に基づいて説明します。

・そのうさぎの情報

名前、品種、性別、カラー、体重、生年月日、イヤーナンバーが記載されます。あれば登録番号や賞歴も記載されます。名前はお迎え時に決まっていないことが多いので、たいてい無記入となっています。性別欄のBUCKはオス、DOEはメスという意味です。体重も子うさぎでは記載されません。イヤーナンバーはブリーダーが個体管理のために左耳に入れる番号。登録番号は上で説明したレジストレーションの番号です。

・3世代前までのうさぎの情報

SIREは父親、DAMは母親という意味です。G(grand)SIREは祖父、G(grand)DAMは祖母。曽祖父はG.G.SIRE、曽祖母はG.G.DAM と記載されます。

それぞれ名前、イヤーナンバー、カラー、登録番号(あれば)、体重が書かれています。ラビットショーの賞歴があればWinningsという項目に記載されます。

賞歴に1 leg、または2 legs、3 legsなどlegの数が記載されていたら、それはARBA公認のショーで優勝した回数です。3 legs以上でARBAにグランドチャンピオンとして登録される資格を持ちます。

・発行者の情報

発行者または発行する機関の名称、住所が記載されています。

血統書がなければ純血種ではない?

血統書はそのうさぎが純血種であることの証明です。血統書がない場合、確実にその品種という保証がないことになります。純粋にその品種かもしれないし、3世代前までにほかの品種が混ざっているかもしれないということです。

血統書ありかなしかの決め手は、飼い主にとってその保証が必要かどうか、という点になります。どちらにしても、お迎えすれば大切な家族の一員になることは変わりません。家庭で一緒に暮らす分には、血統書がなくても何も困ることはありません。純血種かミックスかで、寿命や病気のしやすさ、適切な飼い方が変わることはないのです。

うさぎは個体差が大きいので、血統書があるすべての子がその品種の特徴と完全に一致するわけではありません。その品種の理想に近い子、それが血統書にも示されている子(血縁にグランドチャンピオンがいるなど)ほど価格があがっていく傾向にあります。

血統書があるとできること

純血種の繁殖をしたい場合は血統書が必要です。血統書がなければ、繁殖をしてもその子供が純血種であることを証明できません。

日本で飼っている限り機会はほとんどありませんが、ラビットショーに出る際にも血統書が必要になります。

また血統書には血縁のうさぎの体重が記載されているので、それを見ればその子が成長したときどのくらいになるのかある程度予想できます。家系の情報がわかり、お迎えした子についてより詳しく知ることができるという点でも、血統書は価値があるといえます。

まとめ

血統書の有無や内容によって価格は変わっても、うさぎはどの子もかけがえのない大切な存在です。寿命も体の丈夫さも血統書ではわからないのです。これからうさぎと出会う人は、ここで紹介したことを参考に、ご自身はどちらがいいのか考えてみてください。そして血統書があるうさぎを飼うことを決めたら、信頼できるお店やブリーダーから購入することをおすすめします。

ライター

佐藤華奈子

佐藤華奈子

大学の動物系学科を卒業後、教育情報誌、ライフスタイル誌の編集プロダクション勤務を経て、2009年よりフリーランスの動物ライターに。「動物を飼うことは動物と暮らすこと」をテーマに活動中。おもにペット、動物園、牧場の動物関連の雑誌、書籍などで執筆。2011年よりうさぎ(ネザーランドドワーフ)と暮らしているうさぎ愛好家。