日本の梅雨はジメジメして人にも不快な季節。温度や湿度の変化が急激に起こるこの時期はうさぎも体調を崩しやすくなってしまいます。そこで湿度が高いとどんな問題があるのか、また湿気対策はどうすればいいのかお伝えします。

うさぎの適切な湿度は?

長毛うさぎの画像

うさぎの飼育に適切な温度は18~24度、湿度は40~60%。人の適切な湿度もうさぎと同じです。人間がムシムシする、ジメジメすると感じたら、うさぎも同じように不快な思いをしていると考えられます。日本は年間を通して湿度が高い国。東京では6〜9月の平均湿度は70%を超え、高いときは80%も超えてしまいます。また5月、11月の平均湿度が70%を超える年もあります。湿気対策は早めに取り組みましょう。

湿気が多い時期は体調に要注意

うさぎは暑さに弱いだけでなく、湿度が高い環境でも体調を崩してしまいます。5月、6月のそこまで暑くない時期に湿度が高いことによって食欲不振、軟便、下痢などお腹の不調が起こることがあります。(胃腸うっ滞

また湿度が高いと毛に覆われた皮膚に湿気がこもって状態が悪くなります。すると皮膚病にもかかりやすくなります。長毛のうさぎは湿気により毛が絡まってしまうことも。梅雨の時期はこまめなお手入れをして皮膚の状態をよくチェックしてあげましょう。

ノミやダニも高温多湿の時期に増えやすいので、うさんぽなどで外出した後は虫にも注意しましょう。湿気の多い時期は、気温も高いことが多いのでうさんぽ自体も様子を見てすると安心です。

ケージやフードの管理にも気をつけて

野菜を食べるうさぎ

湿気が多い時期はうさぎのケージや食べ残した食事、保管している牧草やペレットにカビが生えてしまうこともあります。カビの中には発がん性物質を作る毒性が強い種類もあります。うさぎの体調だけでなく、ケージの掃除やフードの管理にも気を配りましょう。

湿気対策①湿度計を設置する

湿気対策として、まず正しい湿度を把握することが大切です。同じ家の中でも場所によって湿度は異なります。うさぎのケージの近くに温湿度計を置いて、温度だけでなく湿度もチェックする習慣をつけましょう。その際、うさぎの目線の高さに湿度計を設置するとよいでしょう。

湿気対策②風通しをよくする

湿気が部屋にこもらないよう、できるだけ窓を開けて換気をしましょう。家の対角線に位置する窓を両方開けておくのが効果的です。うさぎのケージは壁際や部屋の角に置かれていることが多いと思います。その際、壁にぴったりくっつけないようにして、必ず3〜5cmのすき間をあけておきましょう。部屋の風通しが悪い場合は家具の配置を見直し、サーキュレーターを使って空気が循環するようにします。なるべく室内に物を置かないようにする、収納場所に物を詰め込みすぎないようにすることも大切です。

湿気対策③エアコンや除湿器で除湿をする

天気が悪くて窓が開けられないとき、気温も高い日は、エアコンや除湿器を活用します。室温・湿度ともに高い日はエアコンで温度を下げ、除湿器で湿度を調整しましょう。1日中つけておく必要がある場合もあり、電気代はかかりますが、うさぎがいる以上、仕方がない出費です。エアコンはこまめにつけたり消したりするよりも、つけたままの方が電力消費を抑えられます。設定温度を調節しながらうまく活用していきましょう。

湿気対策④ケージや飼育用品は清潔に

カビは室温25~30度、湿度50~80%くらいで風通しが悪く、食べ残したフードやホコリなどカビの栄養がある条件で生えやすくなります。気温や湿度があてはまる時期は、ケージ全体を掃除する回数を増やして、カビの原因となる汚れがたまらないようにしましょう。ペレットの容器や給水機もスポンジやブラシでよく洗い、時々熱湯消毒をします。ワラでできたおもちゃやトンネル、ベッドなどは天気の良い日に天日干しを。

湿気対策⑤牧草、ペレットは密閉して保管

開封したペレットは密封できる容器で保管し、乾燥剤を入れておきます。牧草も袋を食品保存用のクリップなどで密閉して乾燥剤を入れておきます。一度開けたフードは早めに使い切るようにしましょう。また生野菜や果物は食べ残しがないように、すぐに食べ切れる量をあげてください。水はこまめに新鮮なものに交換します。

まとめ

梅雨の湿気対策を紹介しました。うさぎにとって快適な湿度は人と同じで、それはお部屋のカビ防止対策としても適切なものです。家族みんなの健康のために、お部屋全体の湿気を除くことから気をつけていきましょう。

また適切な湿度の範囲を超えた場合にどのくらいで体調を崩してしまうかは、うさぎによって異なります。「湿度で体調を崩すことがある」ことを念頭に置いて、気温だけにとらわれず、よく気をつけて体調を見てあげましょう。

ライター

佐藤華奈子

佐藤華奈子

大学の動物系学科を卒業後、教育情報誌、ライフスタイル誌の編集プロダクション勤務を経て、2009年よりフリーランスの動物ライターに。「動物を飼うことは動物と暮らすこと」をテーマに活動中。おもにペット、動物園、牧場の動物関連の雑誌、書籍などで執筆。2011年よりうさぎ(ネザーランドドワーフ)と暮らしているうさぎ愛好家。