飼っているうさぎがブルブルと震えている!病気?それとも寒がっている?そんなときは何かと心配になりますね。実際、「震えている」という状態はうさぎの注意したい行動のひとつです。

うさぎはどんなときに震える?

うさぎが震える原因として、次のことが考えられます。

  • 怖がっている、怒っている、慢性的なストレスがある

震えている理由として多いのは、怖がっている、または怒っているときです。たとえば、抱っこが嫌だったり、よく知らない人に触られるのが怖かったりして震えることがあります。怒って足ダンをしながら震えることも。動物病院の帰りなどに震える子もいます。また慢性的なストレスの兆候として、体を横に揺らしたり、頭を振ったり、鼻まで震えている場合もあります。そのような場合には、うさぎにとってなにがストレスなのかを理解して、できるだけストレスを減らしてあげられるようにしましょう。

うさぎは、音や振動、においなどに非常に敏感な動物だということを改めて理解してあげましょう。

  • 病気やケガ

病気やケガで痛みがあるときも震えます。うさぎは体調不良を隠そうとする習性があり、多少の痛みや不調は表に出しません。そんなうさぎが震えているときは、もはや我慢の限界、隠しきれない痛みを抑え込もうと必死で耐えている状態。早急な治療が必要な段階です。少しでも「おかしいな…」と思ったら、かかりつけの獣医師さんに相談することをおすすめします。

  • 生理的な理由

走り回るなど激しい運動のあとで心拍数があがっているとき、しゃっくりをしたときなどにも体が震えることがあります。その場合、一定の時間を過ぎれば震えが収まります。震えが続く場合には①②を疑うようにしましょう。

うさぎは体調が悪くなくても震える?

耳が垂れているうさぎ

上で紹介したように、震えるからといって必ずしも体調が悪いわけではありません。③の生理的なものであれば特に心配はないでしょう。心拍数が戻ったり、しゃっくりが止まったりすれば震えも治まります。犬や猫が体の汚れを払うときと同様に、毛づくろいの前に勢いよく体を震わせることもありますね。気持ちがよくて歯ぎしりをしているところが震えているように見えることもあるでしょう。

【歯ぎしりは2パターン】

・気持ちいい、嬉しいときの歯ぎしり

ブラッシングや撫でているときに、歯の奥を鳴らすように「コリコリ…」という音が聞こえます。うさぎがうっとりしている表情であれば、こちらでしょう。

・痛いときや、苦しいときの歯ぎしり

ケージの中にいるときに、体を丸めて苦しそうに歯ぎしりをしていたら、うさぎからのSOSのサインの可能性があります。

うさぎが震えているときには要注意

一時的なものではなく、震えが続いている、短時間に何度も震えが見られる場合は要注意。特にケージのすみで丸まって震えている、震えと同時に歯ぎしりが見られるときは、病気やケガの痛みに耐えている可能性が高いです。夜間や休日であっても、うさぎを診てくれる動物病院へ行くべきです。

①の原因の場合、体調不良がなければ受診の必要はありませんが、怖がって震えているときにむやみに手を出すと噛みつかれる危険があります。また慢性的なストレスで震えている状態が続くと、ストレスから病気になってしまうことも。体に異変が起こらないうちに原因を探り、解決しておきましょう。

うさぎが震えているときに気をつけたい病気

獣医に抱っこされるうさぎ

うさぎが震えているとき、気をつけたい病気に「胃腸うっ滞」と「熱中症」があります。

・胃腸うっ滞

うさぎによく起こる胃腸の動きが悪くなる病気です。うさぎは胃腸の動きが止まり、何も食べられない状態が続くと死につながります。横になるのは基本的にうさぎのリラックス姿勢ですが、うっ滞でお腹にガスが溜まって苦しいとき、横になって震えていることがあります。丸まって座ったり、横になったりと何度も姿勢を変えることも。食欲がない、うんちが少ないといった症状に加えて、このような様子や歯ぎしりが見られたら、うっ滞が進行して痛みが出ている段階です。

ここまでになると、マッサージや好物を与えることでは解決できません。投薬や点滴が必要です。うっ滞は早い段階で治療できれば、充分回復の余地があります。飼い主は動揺することなく、速やかに受診をしましょう。

・熱中症

震える=寒いのではないか、と思われるかもしれませんが、うさぎは暑いときにも震えます。熱中症の症状としては、耳が赤くなっている、あえぐように口で呼吸をしている、よだれ、ぐったりしているなどがあります。進行するとけいれんを起こし、命に関わります。すぐに涼しい場所に移動し、よく絞った水で濡らしたタオルで体を冷やす(氷や保冷剤で急激に冷やすことはやめましょう)、水を飲ませるといった応急処置をして、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。うさぎは汗をかいて体温を下げることができない代わりに耳の血管を広げて放熱します。暑がっているときには、走りながら耳を振ったり、頭を揺すったりします。このような様子が見られたら、すぐに室温を調整し、熱中症に充分注意してください。

前述の通り、震えはうさぎにとって「我慢の限界」で、「隠しきれない痛み」の表れでもあります。胃腸うっ滞や熱中症以外にも、痛みが起こるあらゆる病気やケガによって震える可能性があります。飼い主には原因がわからないことも多いので、速やかにうさぎに詳しい動物病院を受診してください。

まとめ

うさぎはさまざまな理由で震えることがあります。もちろん心配ない震えもありますが、病気やケガで震えているときは要注意。痛みが強くなっているため、できるかぎり早い治療が必要です。体調不良でなくても、怯えている、ストレスがあるなどの理由で震えることもうさぎにとって良い状況とはいえません。うさぎの震えは、注意したい行動だと覚えておいてくださいね。

ライター

佐藤華奈子

佐藤華奈子

大学の動物系学科を卒業後、教育情報誌、ライフスタイル誌の編集プロダクション勤務を経て、2009年よりフリーランスの動物ライターに。「動物を飼うことは動物と暮らすこと」をテーマに活動中。おもにペット、動物園、牧場の動物関連の雑誌、書籍などで執筆。2011年よりうさぎ(ネザーランドドワーフ)と暮らしているうさぎ愛好家。