雷が鳴って犬が怯えて震えだしたり、花火の音を聞いてパニックになってしまうことはありませんか?

犬によっては雷や花火といった音に敏感に反応してしまうことがあります。私たち人間にとっても大きな音なので、人間よりはるかに耳がいい犬たちがビックリしたり怖がったりしてしまうのも当然です。そんな時に飼い主がしてあげられることはあるのでしょうか?対処法を解説します。

犬が雷を怖がる理由は?

犬が雷を怖がる理由はいくつか考えられます。

1.重低音の聞き慣れない大きな音や振動にビックリしたり、怖がってしまう
これは、花火も同じと考えられます。

そのほか、雷を怖がる理由として
2.気圧の変動により、体に痛みが出ている
3.過去に雷と関連付けられるトラウマがある
4.飼い主が怖がるので怖いものだと思い、不安になる
雷を怖がる理由には、人間でも当てはまることが多いです。

雷だけでなく、花火や和太鼓などお腹に直接響くような音が苦手という人もいますし、 天気が悪くなると、体の調子も悪くなるという方も少なくありません。

「今まで雷に反応しなかったのに反応するようになった」という場合には、気が付かないうちにケガや病気をしているかもしれないので、動物病院で相談してみるといいでしょう。

「雷恐怖症」とは?

毛布にくるまるチワワ

「雷恐怖症」とはその名の通り、雷に対して過剰な恐怖心を抱いてしまうことです。

どんな仕草や行動をするの?

雷恐怖症の犬は以下のような行動が見られます。

  • 震える
  • 落ち着きがない
  • 「クンクン」や「キュンキュン」などの鼻鳴きや、「ワンワン」吠え
  • 飼い主の声に反応しない
  • どこかに隠れようとする
  • 食べ物や水を口にしない
  • おしっこを漏らしてしまう
  • 目を見開く
  • 呼吸が早い
  • 心拍数が上がる
  • パニックになる

特にパニックになってしまっている場合には、噛みつきや自傷行動なども起こすことがあります。

ショック死することもあるの…?

普通に元気で健康な子が、雷を怖がってショック死してしまうというのはほぼないでしょう。ただし、年齢や病気、パニック状態の度合いによっては命に関わる事態となることもあり得ます。

心臓病や呼吸器疾患などで、普段から激しい運動を控えるように言われている子が、過度なストレスにより心拍数が上がり呼吸が早く乱れるというのは非常に危険です。

また、雷によってパニックを起こしている犬は、普段ではありえないような行動を取ってしまうことも。玄関の扉の開け閉めなどは普段以上に気を付けてください。なんとか恐怖から逃れようと逃走し、ケガや事故死などといったトラブルに巻き込まれないようにしてあげましょう。

雷を怖がる場合、飼い主さんがしてあげられる対策は??

なでられる犬

まずは、飼い主さんが慌てないこと。普段どおりに落ち着いて行動してください。

抱っこができるようであれば、座った状態で抱きしめてあげるのもいいです。 抱かれることが嫌いなら、犬の近くに座って優しく声をかけてあげてもよいでしょう。 何より、飼い主さんが不安がると、犬もその空気を感じ取り不安になってしまいます。

また、普段から「クレートは安心できる好きな場所」と思ってもらえるように、クレートトレーニングをしておくことも有効です。安心できる場所があれば「ここなら大丈夫」と犬も過剰に怖がらなくてすみます。

ただし、クレートトレーニングをしていない子を、無理やりクレートに入れてしまうと余計にパニックになってしまったり、その後クレートが嫌いになってしまうので、絶対にやめてください。予めクレートを「安心できる好きな場所」にしておくことが重要です。

「たすき掛け」って効果あるの?

ネットなどでもよく見る「たすき掛け」ですが、体を一定の力で締めつけることで、緊張や不安を和らげる効果があるとも言われています。

もとは、自閉症であるテンプル・グランディン氏が自身の経験から、自閉症患者のために研究開発されたのがきっかけです。実際に、犬でも効果を感じた、という飼い主さんもいるようです。一度、試してみるのもひとつかもしれません。

飼い主さんに抱っこされているような感覚を得られる洋服や、身体に圧力をかけ、不安などを和らげるツボに圧力をかけて、不安を緩和させる洋服もあります。

薬やサプリで落ち着かせる方法も

それでも落ち着かない場合には、サプリメントや鎮静薬などを利用するのもひとつの方法です。利用する場合には、必ずかかりつけの動物病院や取り扱いのある動物病院で相談するようにしてください。

お留守番中に雷…!普段から準備しておくべきものは?

クレートに入るミニチュア・ダックスフンド

一緒にいるときであれば、抱っこをしてあげたり優しく声をかけられますが、そうもいかないお留守番中はどうしたらいいのでしょうか? 

1番のおすすめは、「クレートトレーニング」です。クレートが好きで、安心できる場所としておくことで、お留守番中も負担なく安心して過ごすことができます。

花火への対応は?

犬が花火を怖がる理由は、基本的に雷と同じです。とはいえ、いつ発生するかわからない雷と違い、花火大会はあらかじめ日時がわかっていることがほとんどです。花火の音に反応して、走り出す、パニックを起こすといった突然の行動も想定し、自宅の扉や窓はきちんと閉める、外出する場合は首輪やリードなどを念入りに確認するなど十分な対策をしておきましょう。

愛犬を花火に連れて行っても良いの?

花火や雷などの大きな音を怖がる犬は多いですが、犬によって耐性は異なります。犬の個性や性格を十分に理解し、花火を一緒に見られるか判断しましょう。もし花火を怖がらない場合も、パニックで逃げ出して迷子になったりしないよう、十分注意しましょう。また、花火鑑賞は夏に人混みの中で行われることも多いので、熱中症や誤飲・誤食、ケガなどにも十分注意しましょう。

さいごに

飼い主さんのおひざにいるトイプードル

恐怖や緊張状態が長く続くのは、犬にとっても飼い主さんにとってもストレスになることです。しかし、雷は自然現象であり、人間がコントロールしてあげられるものではありません。普段からできるトレーニングや、対処法を上手く活用し少しでも不安を和らげてあげてください。

ライター

犬百科編集部

犬百科編集部

犬の飼い主歴10年以上の編集者が集い、毎日、犬の「あるある話」に花を咲かせ、情報交換している。編集部員の面々は、犬との暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。