ペット保険の終身補償とは?メリットや向いている人の特徴を解説

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アニコム損保の2024年の調査によると、ワンちゃんにかかる年間費用は約41万円、ネコちゃんは約18万円です。

愛するペットのごはんを節約することは難しくても、診療費なら終身補償のペット保険で長期的に負担を軽減できます。ここでは、ペット保険を検討している人に向けて、終身補償のペット保険のメリットや向いている人の特徴などを解説します。

ペット保険における終身補償とは?

ペット保険の終身補償とは、愛するペットが寿命を迎えるまで継続的に保険を更新できる仕組みです。更新に年齢制限はなく、生涯にわたり同じ保険を利用できます。

ただし、人間の終身保険とは内容がやや異なります。保険の契約期間、年齢による保険料の推移、更新の有無などには次のような違いがあります。

項目 ペット保険の終身補償 人間の終身保険
保険期間 1年が一般的
(複数年のケースもある)
一生涯
保険料 年齢等に応じて変動あり 一定
更新 自動継続が一般的
(会社によっては条件付き、更新できないパターンもある)
必要なし

人間の終身保険は、一度契約すれば更新なしで一生涯保障を受けられます。保険料も一定で、年齢とともに上がっていくことは基本的にありません。

一方、ペット保険の終身補償は、保険の契約期間が1年単位であることが多くなっています。保険料はペットの年齢とともに上がり、契約時のままの金額が続いていくことはほとんどありません。

また、多くの保険会社では自動更新で契約が継続される仕組みですが、更新内容や条件は会社によって異なります。なかには、特定のケガ・病気を除く条件付きで更新するケースや、健康状態により更新できないケースも存在します。

終身補償のペット保険のメリット

終身補償の最大のメリットは、ペットが年齢を重ねても同じ保険を継続できる点です。若いうちに契約しておけば、高齢になっても同じ保険を利用できます。

また、終身補償で生涯同じ保険を利用できれば、高齢時にかさみがちな診療費の負担も軽減できます。診療費は年齢を重ねるにつれてかさみやすいため、終身補償で一生涯の診療費リスクに備えておくと安心です。

終身補償のペット保険のデメリット

終身補償のペット保険にはメリットが多いですが、考えられるデメリットが主に2つあります。

1つ目は、ペットの年齢が上がるにつれて保険料が上がる傾向にある点です。若い頃には月数千円だった保険料が、高齢になると倍以上になることも珍しくありません。

2つ目は、初回契約時の加入審査が厳しい傾向にある点です。既往症(今は完治しているが以前かかったことのある病気)があるペットは審査に通らないケースや、条件付きの契約となるケースがあります。

終身補償のペット保険でも更新できないケースがある

終身補償の更新パターンは大きく3つに分類できます。更新時に無条件で継続される自動継続パターンと、特定のケガ・病気が補償対象から除かれる条件付きの更新パターン、保険の利用状況やペットの健康状態などにより更新できないパターンの3つです。どのパターンに該当するかは保険会社によって異なります。

もっとも理想的なのは、無条件で契約が継続される自動継続パターンでしょう。しかし、たとえ終身補償を採用している保険会社であっても、何らかの判断基準によって条件付きの更新となるケースや更新できないケースも考えられます。

ペット保険が更新できない理由とは

ペット保険が更新できない理由としてもっとも多いのが、補償限度額に達してしまったケースです。

「入院年間◯円まで」「手術年間◯円まで」などの上限を設けている保険では、大きな手術や長期入院が重なると、早めに限度額に達してしまうことがあります。補償限度額を使い切ると、その時点で補償が受けられなくなるケースもあります。

ただし、アニコム損保のように契約更新時にリセットされる仕組みを採用している保険もあります。この場合、たとえ年間の限度額を使い切ったとしても、次の契約年度に入ると補償が再び利用できるようになります。
保険によって限度額の適用や更新の仕組みが異なるため、契約前にしっかりと確認しておくことが大切です。

また、ペットが糖尿病や腎不全などの慢性疾患(継続的な診療が必要なケガ・病気)になった場合も保険を更新できない場合があります。保険料の未払いや契約時に正しく告知をしていないなども更新を断られてしまう主な理由です。

終身補償のペット保険が向いている人の特徴

終身補償のペット保険が向いているのは、ペットの診療費を長期的に抑えたい人です。

ワンちゃんやネコちゃんは一般的に8歳前後で高齢期といわれています。近年は医療の進歩や飼育環境の向上により、ペットの寿命は延びており、高齢期を迎えるペットが増えています。高齢になると疾患リスクが高まり、年齢を重ねるほど診療費が増加する傾向にあるため、早めに終身補償のペット保険を契約し、生涯の支出に備えておけると安心です。また、ペットは高齢になると新規での保険契約がしづらくなる傾向にあります。ペットの健康を長く守りたい飼い主さんは、終身補償に早めに契約しておくのがおすすめです。

終身補償のペット保険は、ペットが高齢になってから保険を切り替えたくない人にも向いています。終身補償では契約時の条件がそのまま継続されるため、高齢になった時に慌てて保険を切り替える必要がありません。

慢性的なケガ・病気のリスクが気になる人も、終身補償のペット保険で備えておきましょう。慢性疾患になると保険に新規契約できないケースが多く、ケガ・病気に十分に備えられないリスクがあります。

終身補償のペット保険を選ぶ際のポイント

終身補償のペット保険を選ぶ際は、補償範囲、加齢による保険料の推移、更新時の審査の有無の3つをチェックしましょう。それぞれのポイントを詳しく解説します。

補償範囲(通院・入院・手術)を確認

ペット保険を選ぶ際には、どこまでが補償範囲に含まれるか、限度額・限度日数はどのくらいかを事前に確認しましょう。

一般的なペット保険は、通院・入院・手術の3つが補償の対象となります。しかし、通院のみ、手術と入院のみなど、補償範囲が限定されているペット保険もあります。

また、補償の限度額や限度日数などの条件も保険会社によりさまざまです。せっかく保険を選ぶなら、通院・入院・手術のすべてがカバーでき、限度額・限度日数が多いペット保険を選ぶようにしましょう。

加齢による保険料の推移を確認

終身補償のペット保険を選ぶ際は、年齢に応じてどのくらい保険料が上がるのかも事前に確認しておきましょう。

多くの保険会社では、次のいずれかのパターンで保険料が推移します。

  • 毎年少しずつ上がっていく
  • 一定の年齢ごとに上がっていく

年齢による保険料の推移は保険会社により異なります。なかには、若いうちの保険料は安く設定されている反面、高齢になると保険料が急激に跳ね上がる場合もあります。契約前にそれぞれの違いを確認しておきましょう。

なお、アニコム損保の終身継続できるペット保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は、保険料の上昇が他社と比較してゆるやかに設定されています。

更新時の審査の有無を確認

ペットが慢性疾患になると、更新時に審査がある場合に継続を断られてしまうことがあります。そのため、更新時に審査があるかどうかもペット保険を選ぶ段階で把握しておきましょう。

保険の更新内容は、多くの保険会社で重要事項説明書や約款などに記載されています。保険選びの段階で目を通しておき、安心して終身補償を受けられるようにしましょう。

安心できるペット保険を選ぼう!

終身補償のペット保険は、愛するペットの健康を一生涯守るためのお守りのようなもの。若いうちに契約しておくことで、年齢を重ねても同じ保険を継続でき、高齢になった時の診療費負担を軽減できます。

アニコム損保の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は、契約後に受傷・発症したケガ・病気も補償できる安心のペット保険です。基本的に補償が継続される自動継続のため、「もしかしたら次回で更新を断られるかも……」という不安を抱える心配はありません。

ペットの診療費は治療内容によって高額になることもあり、高齢時には慢性疾患のリスクも高まります。高齢になると保険に入りづらくなるケースも多いため、早めに終身補償のペット保険に契約し、愛するペットの健康を長く守ってあげましょう。

記事作成:アニコム損害保険株式会社

ペット保険シェアNo.1のペット保険専門の損害保険会社で、グループ創業は2000年。動物病院の窓口で使用できる便利な「どうぶつ健康保険証」や、「どうぶつ健活(腸内フローラ測定)」などのサービスを提供しています。『涙』を減らし、『笑顔』を生みだす保険会社を目指して、グループをあげてケガや病気の予防促進に取り組んでいます。

※シェアは各社の契約件数から算出しています。
㈱富士経済発行「2025年ペット関連市場マーケティング総覧」調査

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