ペット保険は必要?メリット・デメリットについてわかりやすく解説

ペットを飼うということは、大切な存在が増えるということ。いつまでも元気に過ごして欲しいと誰もが願いますが、ケガや病気をすることもあります。そんな時のために飼い主としてできることのひとつが、ペット保険による備えです。

ここでは、ペット保険の必要性やメリット、デメリットについてわかりやすく解説します。

そもそもペット保険って?

もしペットがケガや病気をしたら、動物病院へ連れて行き診療を受けることになります。その際、飼い主の負担となる診療費を補償するのがペット保険です。

ペットには公的な健康保険がない

ときに高額になるペットの診療費。高額になるのには理由があります。ペットには公的な健康保険がないからです。

人が診療を受けると、窓口で健康保険証を提示し、かかった診療費の一部(通常3割)を支払います。これが公的な健康保険です。何気なく健康保険証を提示しているかもしれませんが、公的な健康保険に加入していることを証明することで、自己負担分のみの支払いで済みます。

ところが、ペットには公的な健康保険がありません。診療を受けると全額自己負担となり、例えば、手術が必要になった場合には、かなり高額な支払いをしなければならないこともあるのです。

海外よりも日本の加入率は低い

近年、日本におけるペット保険加入率は増加傾向にありますが、加入率はおよそ12.2%(※1)と海外よりも低い状況です。ペット保険の先進国であるスウェーデンでは50%以上とも言われています。
(※1)出典:株式会社富士経済「2021年ペット関連市場マーケティング総覧」、一般社団法人ペットフード協会「令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査」

参考リンク:ペット保険の加入率はどのぐらい?

ペット保険は入るべき?必要性とは?

次に、ペット保険に加入する必要性はどのような部分で感じられるのかを見てみましょう。

若い年齢でも病院にかかることが多い

まだペットの年齢が若い場合、「ペット保険に加入するのはもう少し先でもいいのでは?」と考えてしまいがちです。確かに、病気になりやすいのは高齢になってからであることは間違いないでしょう。

しかし、人の子供と同じように幼いどうぶつも好奇心旺盛です。なんでも口に入れてしまったり、元気よく遊んでいて思わぬケガをしてしまったりすることもあります。

例えば、犬の誤飲事故の発生率を年齢別に見ると0歳が群を抜いてトップです。元気いっぱいで好奇心旺盛だからこそケガをする可能性もあります。

病気だけでなく、ケガや思わぬ事故が起きてしまうこともあるため、ペット保険で事前に備えておくことは大切です。

ちょっとした診療費でも積み重なると…!

「大きな病気になった」「手術が必要になった」などのケースでは、診療費が高額になることが多くあります。ですが、ペットが病院にかかるのは大きな病気ばかりではありません。下痢や嘔吐が続いているために通院が必要になったり、皮膚病などで定期的な診察が必要になったりすることもあります。

このようなケースでは、手術などに比べると一回に支払う診療費は少ないですが、日常的な通院となるとその費用も積み重なり、年間で見ると大きな負担になってくることも考えられます。そんな時にも、ペット保険が大きな役割を果たしてくれます。

ケースによってはかなり高額な場合も

大きな病気や手術が必要なケガを負った場合、その治療には高額な費用がかかるケースがあります。

例えば、日常生活の些細なことで起こってしまう犬の骨折。成長途中でまだ骨がもろい1歳未満の子犬に多く発生するケガです。治療には手術や入院を伴うことが多いため、治療期間は長期にわたり、費用がかなり高額になることもあります。

アニコム損保の「家庭どうぶつ白書 2019」によると、手術費は平均190,655円もかかっています。また、アニコム損保への請求データの中には入院と手術で267,840円支払ったという例もあります。

泌尿器系疾患にかかりやすいと言われている猫では、尿石症の治療に入院5日、手術1回の請求例があります。この場合にかかった診療費は合計で290,000円でした。

このように、一回の手術と入院だけでもかなりの額の診療費がかかります。すべて自己負担となると、手術の後の通院費なども不安になってくるのではないでしょうか。

ペットに充分な治療を受けさせてあげるためにもペット保険に加入して備えておくことは重要です。

ペット保険に加入するメリットは?

ペット保険に入ることでさまざまなメリットを得ることができます。

診療費の自己負担額が減る

前述の通り、公的な健康保険がないペットの診療費は全額自己負担です。ペット保険に加入することでその自己負担額を減らせる点は、ペット保険における最も大きなメリットといえます。

治療の選択肢が増える

ペット保険で診療費の自己負担額を減らすことができれば、費用の高い高度医療を選択しやすくなり、受けたい治療を諦めるようなケースを減らすことができます。

ペットの早期治療・回復に役立つ

犬・猫の成長や老化は人間の4倍の速さで進んでいくと言われています。つまり、それだけ病気の進行も速いということになります。診療費が高いと「少し様子を見てからにしよう」と考えることもあるかもしれませんが、病院へ行くのが1日遅れるだけでも症状がかなり悪化することがあります。しかし保険があれば、ためらうことなく病院に行けるため、早期に治療を受けることができ、早期の回復が期待できます。

賠償責任特約が付けられる

賠償責任特約を付けることでペットが原因の損害賠償の責任を負ってしまう事故に備えられるというメリットもあります。

例えば、ペットが散歩中に人や他のペットをケガさせてしまったり、家の中でも遊びに来た友人のカバンを壊してしまったりなど、思わぬ事故を起こしてしまった場合に、飼い主に損害賠償責任が生じることがあります。賠償責任を果たすには多額のお金が必要になるケースもありますが、賠償責任特約を付けているとアニコム損保の場合、1事故につき最大1,000万円まで補償されるため、ペットとの暮らしがより安心できるものになります。

その他、使えるサービスも!

保険は本来、もしものケガや病気に備えるものですが、アニコム損保は「予防型保険」を目指しています。ペット保険を保険金の請求時に活用するだけでなく、サービスを利用して健康を目指そうというものです。

アニコム損保のサービスの一つである「どうぶつ健活」では、腸内フローラ測定を毎年受けることができ、腸内健康年齢や病気のなりやすさがわかります。病気の予防や早期発見につながるほか、測定結果に応じて動物病院での健康診断を無料で受けることも可能です。

また、ペットのケガ・病気に関して心配事がある時に利用したいサービスが「どうぶつホットライン」です。アニコムグループには獣医師が100人以上在籍しており(2021/2/1時点)、LINEで手軽に相談することができます。例えば「歩き方がいつもと違って心配」という時には歩いている様子の動画を送って相談できますし、「薬のつけ方を先生に質問をするのを忘れた!」といった時にもアドバイスをもらうことができます。

関連リンク:ペット保険商品のご案内

ペット保険に加入するデメリットは?

ここまでの説明を見ると、「ペット保険はメリットだらけ」と思うかもしれません。しかし、ペット保険にもデメリットはあります。

原則、ケガや病気になり日本国内で獣医師の診療を受けた診療費は補償の対象となります。しかし、ペット保険に加入する前からの既往症、狂犬病やパルボなど予防接種で予防できる病気の診療費は補償の対象外となります。ケガや病気にあたらない妊娠・出産費用や、去勢・避妊手術といったものも補償の対象外です。

そのためペット保険に加入する前には、補償されないケガや病気について充分に確認しておくようにしましょう。

万が一の時のための「ペット保険」

ペット保険で万が一の時に備えることは、ペットとの暮らしをする上で大きな安心となるものです。

アニコム損保では、「ふぁみりぃ」「しにあ」「ぷち」の3種類のペット保険を取り扱っています。
総合タイプの「ふぁみりぃ」は、7歳11ヶ月までの犬・猫、3歳11ヶ月までの鳥・うさぎ・フェレットが新規で加入できます。通院も入院も手術もOK、トータルで補償されるサポート力が魅力です。

8歳以上の犬・猫が加入できる「しにあ」は、8歳からなら何歳でも申込みできます。8歳を超えると病気のリスクが高くなり、入院費や手術費がかかりがちです。入院と手術をカバーする保険で、ペットの長寿に備えることができます。

「ぷち」はお手頃な保険料が魅力。7歳11ヶ月までの犬と猫のみ加入できます。通院の補償はありませんが、高額になりがちな入院や手術には備えられます。多頭飼育していると保険料がかさむため、なかなかペット保険に加入しづらいという方にもおすすめです。

まとめ

大切なペットと安心して暮らすために、普段からの備えは非常に大切です。もしもの時にペット保険は非常に大きな役割を果たす存在となります。

必要性やメリット、受けられるサービスなどを知るだけでなく、デメリットも理解した上で、加入を考えてみてはいかがでしょうか。

記事作成:アニコム損害保険株式会社

ペット保険シェアNo.1のペット保険専門の損害保険会社で、グループ創業は2000年。動物病院の窓口で使用できる便利な「どうぶつ健康保険証」や、「どうぶつ健活(腸内フローラ測定)」などのサービスを提供しています。『涙』を減らし、『笑顔』を生みだす保険会社を目指して、グループをあげてケガや病気の予防促進に取り組んでいます。

※シェアは各社の契約件数から算出しています。
㈱富士経済発行「2023年ペット関連市場マーケティング総覧」調査

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