ペット保険の加入率はどのぐらい?入っておくべき理由について解説
日本の「ペット保険加入率」は、ヨーロッパに比べて低いのが現状です。しかし最近はペットの家族化やペット保険市場の拡大などに伴い、加入率は年々上がっています。
ここでは、海外と日本のペット保険加入率に加え、ペット保険加入率が上昇している要因や入っておくべき理由などについて解説します。
ペット保険の加入率はどのくらい?
飼育環境の改善・動物医療の発展により、近年はペットの長寿化が目立ちます。そんな背景もありペット保険の需要は拡大していますが、実際に加入している人はどれぐらいいるのでしょうか。
まずは各国のペット保険加入率についてみていきましょう。
海外のペット保険加入率
海外でのペット保険の加入率は30%~40%ほどと比較的高い水準です。とりわけペットの飼育に対して責任意識の強いスウェーデンにおいては50%以上もの飼い主が保険に加入しているとされています。(※1)
(※1)出典:株式会社富士経済「2024年ペット関連市場マーケティング総覧」
日本のペット保険加入率
日本のペット保険加入率は、各種データから約20%程度と言われています。(※2)ヨーロッパなどの先進国に比べると低いのが現状です。その理由はなぜなのでしょうか。
(※2)株式会社富士経済「2025年ペット関連市場マーケティング総覧ペット保険契約数」、一般社団法人ペットフード協会「令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査による総飼育頭数」のデータを基に、当社で算出した割合(%)です。
その原因には、日本ではペット保険の認知度が高くなく、必要性がまだ充分に浸透していないことが考えられます。
ペットショップなどでペットを迎えた際にペット保険の説明は受けるものの、「高齢になってから加入すれば大丈夫」と思ってしまう方は少なくありません。
また、ペットの診療費を人の診療費と同様だと想定してしまうために、診療費の出費を「それほど高額ではないだろう」と考えてしまっている方が多い可能性もあります。
日本では人の健康保険制度が整っており、診療費は自己負担分のみの支払いで済むため、日常的な診療で高額だと感じるケースはそう多くはないと思います。しかし、ペットには公的な健康保険の制度はなく、診療費を全額自己負担しなければならないため、どうしても高額になりがちです。また、動物病院は自由診療であるため、動物病院によっても診療費は異なります。
ペット保険の加入率が上昇している理由
ヨーロッパと比べると、加入率がまだ高くはない日本のペット保険。しかし、近年は少しずつ加入率が上昇してきています。その理由はどこにあるのでしょうか。
ペット保険の認知向上
理由の一つは、ペット保険の認知度が向上してきているためです。現在日本でペット保険を取り扱っている会社は「損害保険会社」「少額短期保険会社」を合わせ18社あります(2025年5月末時点でのアニコム損保調べ)。
また、最近ではテレビやインターネットなどの媒体でペット保険の広告を目にすることも多くなり、さらなるペット保険の認知向上が期待されます。
ペットの家族化
近年、ペットも一緒に連れて行くことのできる飲食店や宿泊施設が増えてきています。
また、葬儀などペットに対するサービスも増加傾向にあり、「ペットの家族化」が進んでいます。
さらに、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機にテレワークが広がり、その後も継続的にライフスタイルが変化したことで、自宅で過ごす時間が増えました。これによりペットとの時間が増え、ペットを家族の一員として迎える人が増えていると考えられます。
ペットの平均寿命の延伸
ペットの平均寿命は年々伸び続けています。例えば、ワンちゃんの平均寿命は2008年度には13.2歳でしたが、2022年度には14.2歳まで伸びています。(※3)ペットも、高齢になるにつれてケガ・病気のリスクが高まります。平均寿命が伸び、高齢期間が長くなったことで、ケガ・病気に備えてペット保険に加入しようと考える方が増えているのです。
(※3)出典:アニコム 家庭どうぶつ白書2024
ペット保険に入っておくべき理由とは
ペット保険加入率の上昇は飼い主の意識の変容ばかりが理由ではなく、加入することによるメリットが大きいためでもあります。ここでは、ペット保険に入っておくべき理由を3つの視点から解説します。
ペットの診療費は全額自己負担
ペットは年齢を重ねるにつれて年間診療費が高くなる傾向にあり、12歳の犬では平均20万9,952円の診療費がかかっています。(※4)さらに高額なケースだと、長期の入院や手術が必要となることで診療費が100万円近くに及ぶこともあります。
(※4)出典:アニコム 家庭どうぶつ白書2024
人の場合、健康保険制度により診療費の一部(通常は1〜3割)を自己負担しますが、ペットの場合は全額が自己負担となります。そんな時、ペット保険に加入していれば、保険会社が診療費の一部を支払割合に応じて負担してくれます。
また、ペットの寿命が延伸していることに伴い、生涯にかかる診療費も増加傾向にあります。早めにペット保険に加入しておくことで、一生涯の診療費負担を大幅に軽減できるでしょう。
診療の選択肢が広がる
時に高額になるペットの診療費。費用面が課題となって、最善の治療を受けさせてあげられなかったり、費用を工面することができず治療を諦めてしまったりする飼い主もいないわけではありません。
ペット保険に加入しておくことで、経済面での負担が少なくなり、幅広い選択肢の中から治療方針を決めることが可能になります。
特にガンの診療費は高額になるケースが多くありますが、ペット保険に加入していればより効果的な治療を受けさせることができるかもしれません。
また、通院、入院、手術に対する補償だけではなく、ペット保険会社によっては下記のような特約を付けることができます。
- 車イス費用特約
- ペット賠償責任特約
- 火葬費用特約
補償があることで受診へのハードルが下がる
動物病院を受診しなければならないにも関わらず、診療費が心配で躊躇してしまう方もいるかもしれません。一回の診察で3,000円以上の診療費がかかることも多く、薬代を含めると10,000円近くになることも少なくありません。
ペット保険に加入していれば費用面での負担が軽減されるため、病院へ行くハードルを下げることができます。
ペットの病気も人間同様、早期発見が第一です。いかに早く動物病院を受診できるかが、その後の治療の鍵となります。
愛するペットのために正しいペット保険の選択を
ペット市場の拡大やペットの家族化に伴い、ペット保険の加入率は増加傾向にあります。
まわりがペット保険に加入しているから、何となく加入しようと単純に考えるのではなく、愛するペットの未来のために最も適したプランを慎重に精査し、選ぶようにしましょう。
記事作成:アニコム損害保険株式会社
ペット保険シェアNo.1のペット保険専門の損害保険会社で、グループ創業は2000年。動物病院の窓口で使用できる便利な「どうぶつ健康保険証」や、「どうぶつ健活(腸内フローラ測定)」などのサービスを提供しています。『涙』を減らし、『笑顔』を生みだす保険会社を目指して、グループをあげてケガや病気の予防促進に取り組んでいます。
※シェアは各社の契約件数から算出しています。
㈱富士経済発行「2025年ペット関連市場マーケティング総覧」調査
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