
「うさぎを飼いたいけれど、うさぎはなつく?」と疑問に思う方もいれば、「飼っているうさぎがなついている気がしない。どうすれば仲良くなれる?」と悩む方もいるでしょう。意外と奥が深いうさぎのなつく・なつかない問題。うさぎはなつくとどうなるのか、どうすればなついてくれるのか、毎日何をすればいいのかを知って、解決していきましょう。
うさぎってなつく動物なの?
結論から言うと、もちろん、うさぎは飼い主になつきます!そしてとっても甘えてきてくれる動物です。
うさぎは犬や猫のように声を出して鳴かないので、ポーカーフェイスであまり表情がないように思われますが、実はさまざまな方法で感情表現をしています。なついてくると飼い主に甘えたり、遊ぼうと誘ったり、おやつを要求するなど、アイコンタクトや鼻先で押すなどの方法で色々と訴えかけてくるようになります。
なつかないうさぎもいる?
なつかないうさぎはいません。でも、うさぎがなつかない、と感じる飼い主はいます。これには主に2つの理由が考えられます。
うさぎの「なつく」を誤解している

うさぎがなついたら、喜んで足元にまとわりついたり、名前を呼ぶと必ず寄ってきたりするもの、と思っていたら、期待しすぎかもしれません。うさぎの行動は個体差が大きく、飼い主が好きでも足元を走らない子もいます。また、人とうさぎの関係性は、犬よりも猫に近いもの。うさぎは飼い主の言うことよりも、自分の都合を優先します。たとえ名前を呼んだら寄ってくるくらいなついていても、それよりももっと気になることやおやつを食べているときには、いくら呼んでも来ないこともあります。
うさぎにとってなつくとは、飼い主と一緒にいてリラックスできて、訴えたいことがあるときに遠慮なく伝えられる関係になっていること。寝そべっているときに飼い主が近づいてもそのままリラックスしている、なでてほしいときにアピールしてくるといった様子が見られたら、それはもうなついています。うさぎがなつかないと思っていたのに、落ち込んでいるときにいつもより近くに来てずっと側にいたり、手を舐めたりされた、という体験をした飼い主も少なくありません。「これってなついているの?」と疑わずに、うさぎのサインに気づいてください。
無意識にうさぎが嫌がることをしている
うさぎは「音」や「におい」に敏感です。飼い主にとっては何気ない行動でも、大きな音をたててドアを閉める、足音をたてて歩く、香りが強い香水をつけるなどしていると、うさぎが嫌がり、距離ができてしまうかもしれません。また、なついてほしいためにうさぎにかまい過ぎることにも要注意。うさぎをなつかせたいがために、飼い主がリラックスできていなかったり、四六時中なでたり話しかけたりしていると、うさぎからは「この人、かまってきすぎ!ひとりでゆっくり過ごしたいのに!」と思われてしまうかもしれません。うさぎが単独で過ごす時間も尊重しましょう。
うさぎをなつかせるにはどうしたらいい?

うさぎになついてもらい、信頼関係を築くためには時間も必要です。なつくまでの期間もまた、うさぎによって異なるもの。すぐに仲良くなれるうさぎもいれば、時間がかかる場合もあります。決して焦らず、逆に一歩引く気持ちで接していきましょう。
STEP1 まずは環境に慣れてもらう
環境が変わると、においも、よく聞こえる音も変わって、うさぎには負担がかかっています。うさぎをお迎えしたら、最初の1週間はあまり構わないようにしましょう。お世話も様子を見るのも最低限にして、まず新しい環境に慣れてもらいます。
STEP2 嫌なことをする人ではないとわかってもらう
次に、飼い主自身がうさぎにとって安心できる人だとわかってもらいましょう。ケージの中はうさぎのテリトリーなので、むやみに手を入れず、掃除は短時間で終わらせます。時間を決めて規則正しくお世話をすると、うさぎも早く慣れてくれます。お世話の手順も決めておくといいでしょう。たとえば、うさぎが部屋を散歩している間に掃除をして、ケージに戻るタイミングで食事を入れる、などと決めてあげると、うさぎが抵抗感なくきれいになったお家でまたゆっくりすることができます。
爪切りや抱っこのしつけなどうさぎが嫌がることは、少し後回しにして慣れてきてから始めます。どうしても嫌がることが必要な場合、あらかじめ声をかけてから行います。大好きなおやつを使ったり、うさぎが寝そべっているところを突然捕まえたりすることは避けましょう。うさぎにとってリラックスできる場所を奪ってしまうことになります。
STEP3 うさぎが喜ぶ方法でコミュニケーションをとる
ある程度慣れてきたら、もっと仲良くなるステップへ進みます。後述のグッズやコミュニケーションの方法を参考に、うさぎとの仲を深めていきましょう。
うさぎをなつかせるために使いたいグッズは?
まずは、おやつ。毎日あげるおやつは、うさぎの体のことを考えて、甘い果物や穀類は控え、生野菜や乾燥野菜、ハーブ、牧草などから選ぶといいでしょう。うさぎがかわいくてたくさんあげたくなってしまいますが、量を決めて与えすぎないようにしてください。
うさぎのおもちゃでコミュニケーションをとるのもいいでしょう。どんなおもちゃが気に入るかもうさぎによって異なります。色々と試して、どんなものが好きなのか知ることも、うさぎと仲良くなる助けになるでしょう。
うさぎはなつくとどんな風に甘える?
うさぎが甘える行動で代表的なのは、部屋の中で飼い主の後を追ってきたり、足元をぐるぐる走り回ったりすること。足の間を8の字を描くように走ることや、体をひねりながらするジャンプが加わることもあります。とにかく飼い主が大好き、遊んで、構って!というサインです。また、なでてほしいときに手や足を鼻でつついたり、手の下に頭を入れてきたりすることもあります。ブゥブゥと鼻を鳴らしながら飼い主をツンツンしてくる子もいます。中には、抱っこされたままうっとりと目を閉じてなでられるうさぎや、自分から飼い主の膝に登ってくるうさぎも。こうした愛情表現はうさぎによって異なり、よくする子もいれば、まったくしないこともあります。うさぎによって異なる愛情表現とつき合っていくことも、うさぎと暮らす醍醐味と考えてください。
毎日したい!うさぎとのコミュニケーション方法

うさぎになついてもらうために、毎日実行したいコミュニケーション方法を紹介します。
うさぎをなでる
うさぎはなでられるのが大好き。うさぎをなでることは、仲良くなれる近道です。頭や背中など、うさぎの好きな場所をなでましょう。慣れてきたら顔や頭、背中の色々な場所をなでて、そのうさぎの好きなところを探してみましょう。普段から体に触れられることに慣れていると、動物病院の診療で、獣医さんが体をチェックする際にも抵抗なくうけることができます。
手からおやつをあげる
うさぎが大好きなおやつは、あげ方も工夫してコミュニケーションやしつけに活用しましょう。名前を呼んでからあげるようにしていると、名前を呼ぶと寄ってくるようになります。また膝の上にのったらおやつあげるようにすれば、抱っこの練習にもなります。
とにかく褒める
褒められて嫌なうさぎはいません!褒められると、誇らしげに褒められた動作を繰り返したり、機嫌が良い仕草をみせたりすることがあります。うさぎがどのくらい言葉を理解しているか、正確なことはわかっていませんが、簡単な単語を数語は覚えるといわれています。言葉はわからなくても、話すトーンで、褒められている、怒られている、といったことはわかるでしょう。
日常生活の中で、うさぎをちゃんと褒めていますか?ダッシュが早い、ジャンプが上手、牧草をたくさん食べてえらい、毛並みがきれい、瞳がかわいい、しっぽがふわふわなど、どんなことでも構いません。数いるうさぎの中から、縁あってお迎えした大切なうさぎ。そのうさぎの大好きなところをたくさん口に出して言ってみましょう。うさぎがもっと心を開いてくれるかもしれません。

まとめ
うさぎはなつきますが、なついた後の愛情表現には個性があるもの。中には淡泊なうさぎもいれば、そこまでするの!?というくらいベタベタに甘えるうさぎもいます。うさぎの個性に合わせて、それぞれのうさぎとの生活を楽しみましょう。年を重ねることでうさぎの性格や行動が変わってくることもあるので、その変化を見ていくことも楽しみのひとつです。
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