ワンちゃんネコちゃんに次いで、ペットとして人気のうさぎ。とってもかわいらしいうさぎですが、ワンちゃんやネコちゃんと比べて寿命はどれくらいなのでしょうか?今回は、うさぎの寿命についてお伝えします。

うさぎの平均寿命は何歳?10年は長い?

うさぎの平均寿命は、7~8年といわれています。ですが、近年ではフードや飼育環境などが変化してきているため10歳を超えるうさぎもたくさんいます。10歳を超えると、毛に艶がなくなってきたり、目や鼻、耳などの病気にかかりやすくなったり、部屋で走り回ることが減ってくるなどの変化が起きてきます。5歳を超えたら、うさぎのシニア期だと思って、食事や運動、身の回りの環境を整えてあげることが重要です。なにより、日ごろからの健康管理が必要とされる時期です。
うさぎの寿命のギネス記録
世界ギネスレコードによると、世界で最も長生きしたうさぎの年齢は、なんと18歳10ヶ月。このうさぎさんは、オーストラリアで暮らしていました。種類は、日本で一般的に飼育されているうさぎの種類とは異なり、もともとは野うさぎだったそう。18歳10ヶ月は、人間の年齢でいうとおおよそ122歳…!ちなみに、日本人のギネス記録で登録されている最高齢は117歳ですので、それよりも長生きしたということがわかります。
うさぎの年齢を人間に換算すると
ギネス記録のところでも出てきましたが、うさぎの年齢を人間に換算するとどれくらいなのでしょうか?うさぎと人の年齢の推移を見てみましょう。
- 生後4~5ヶ月 12歳
産まれて4~5ヶ月で、すでに人間でいうところの小学校を卒業するころの年齢になっています。このころはまだうさぎの体も成長段階で体も小さい子がほとんど。

- 生後1年 18歳
1年がたつと、高校を卒業するころの年齢になっています。うさぎは1年を超えるとおおよそ体の成長はストップし、ここまででしつけや、性格などがある程度定まってきます。

- 生後5年 44歳
5年がたつと、一気にシニア期と呼ばれる段階へ。やんちゃだった性格が少しおとなしくなったり、前は暴れん坊だったのに、急に甘えん坊になったり…。年齢とともに落ち着いた性格になってくる子が多いようです。
- 生後7年 64歳
7年がたつと、一気に人間の年齢でいう還暦を超えてきます。シニア期に突入すると、のんびりと過ごす時間が増えてきたり、ジーっと眠っていることが多くなってきます。

- 8歳以上
8歳以上になると、人間の年齢でいう70歳台に突入します。8歳を超えてくると、犬や猫でもシニア期と呼ばれる世代に突入しますので、うさぎにとっての8歳以上はかなり体の老化が進む時期であるという認識が必要です。
うさぎの種類別の平均寿命

寿命が長い傾向の種類
一概に寿命の長いうさぎの種類があるかといわれると、そうではありません。寿命の長い、短いは個体差や生活環境の差によって異なってきます。
寿命が短い傾向の種類
寿命の短いいうさぎの種類も、寿命が長いうさぎの種類と同様に、傾向はありません。ですが、耳が垂れているホーランドロップは耳のお手入れが必要な種類なので、ケアを怠ると耳の病気になりやすかったりします。また、ライオンヘッドなど、毛の長いうさぎは、毛を飲み込んでしまうリスクが高かったり、長い毛のせいで体温調節を自分でするのが苦手なうさぎがいる…というのも傾向のひとつかもしれません。
雑種や野良うさぎの寿命
自然が多い地域に行くと、うさぎが野生で暮らしていますが、彼らの寿命は1~2年といわれています。ですがそれは種類によって異なるという訳ではなく、野生であることで肉食動物に食べられてしまうことや、自然の変化についていけずに命を終えるうさぎもいます。
室内飼いと室外飼いで寿命は変わる?
うさぎは、寒さに弱く、暑さに弱い生き物。身を守るという意味を含めて、野生では穴を掘って土の中で生活をしています。ですので、室外で飼っている場合には、冬に寒さ対策をしなければ、その寒さが体にダメージを及ぼす可能性も高くなります。室内飼いも注意が必要で、真夏に空気が通らない部屋にうさぎを置いていくのは危険ですし、真冬に防寒アイテムなしで過ごさせることは寿命を短くしてしまう要因に。

うさぎに長生きしてもらう秘訣
寿命を伸ばす秘訣1. ごはんの量をしっかりとチェックする。
うさぎの基本の食事は、牧草(チモシー)です。牧草は、栄養価が高いだけでなく歯の伸びすぎを防いだり、うさぎのお腹を守ってくれる働きが。牧草にもソフトタイプやハードタイプなどさまざまな種類がありますので、自分の家のうさぎが好んで食べる牧草を探してあげましょう。
寿命を伸ばす秘訣2. 日々のおしっことうんちを確認する。
うさぎの長生きをサポートするのに欠かせないのは、おしっことうんち。ワンちゃんのようにトイレのタイミングが決まっていないので、うさぎは自分がしたいときに排泄をします。
おしっこは、黄色くて水に近いくらいのサラサラしたものが健康の証。病気をしていたり、体調が悪いときには茶色っぽいおしっこや、ひどいときには血尿のようなおしっこが出ることも。
うんちは、丸っこくて少し牧草が入っているコロコロとしたものが理想。うさぎのうんちは2種類あって、盲腸便といわれるうさぎが自分自身で食べるうんちがあります。盲腸便は別名ぶどう便とも言われ、健康なうんちがコロコロしているのに対して、ブドウのように連なっているのが特徴で、湿っぽくツヤッとしています。病気をしていたり、体調が悪いときのうんちは、普段のうんちよりも小さかったり、下痢っぽいペースト状になっていることも。おしっこやうんちの状態をしっかりと毎日見てあげることが大切です。
寿命を伸ばす秘訣3. 運動をしっかりとさせること。
うさぎを飼育している人のほとんどがケージで1日を過ごさせていることが多いと思います。うさぎにとって、ケージは自分のにおいがついた安心できる場所。ですが、1日の中で必ず1時間はお部屋の中をお散歩させる(通称:部屋んぽ)ことが大切です。若いうさぎであれば、部屋の中を走り回って、時にはソファーや机をかじってしまうほどやんちゃな子も。
ワンちゃんのように、ボールやおもちゃを使って遊ぶうさぎは少ないですが、お気に入りのぬいぐるみなどとじゃれて遊ぶ子もいます。また、部屋んぽをするときにはテレビや電源コードをかじらないように、カバーを付ける等の対策が必要です。
寿命を伸ばす秘訣4. たっぷりの愛情で毎日コミュニケーションをとること。
秘訣を3つ紹介しましたが、やはり最後に大切なのは愛情。うさぎは、しっかりと自分自身の名前を理解したり、家族の誰がごはんをくれて、誰が遊んでくれるかを理解してくれます。匂いをかぎ分けたり、音や声を聴き分けるのもとっても得意。ですから、飼い主がしっかりと毎日愛情を注ぐことが大事。食事や、運動、排泄などの基本的な暮らし方をマスターしながら、愛情たっぷり伝えてあげましょう。
うさぎの寿命を少しでも伸ばしてかけがえのない時間を

高齢になると、その分病気やケガになるリスクは高くなりますが、愛するわが子とできるだけ長い時間を一緒に過ごしていきたいもの。毎日の健康管理と、愛情たっぷりのコミュニケーションを通して、うさぎとの暮らしを素敵なものにしていきましょう。
そして、毎日の生活の中でちょっとでもおかしいなと思うことがあればすぐに動物病院へ行ってくださいね。

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