
飼っているうさぎを抱っこしようとすると、逃げ回ったり、暴れたりすることがあります。うさぎは抱っこが好きじゃないの?もしかして懐いていない?と困惑することもあるでしょう。そんなうさぎの抱っこについて、基本の方法やポイント、注意点を紹介します。
うさぎは抱っこができる?
できる・できないでいえば、もちろんうさぎは抱っこができます。
抱っこされているうさぎの写真や動画はよく見かけますね。うさぎを飼っていれば、爪切りやブラッシングなどのお手入れ、動物病院に行くときなど、健康管理のために抱っこが必要な場面も出てきます。
中には最初から大人しく抱っこできるうさぎもいますが、ほとんどのうさぎは慣れることで抱っこができるようになるものです。うさぎを飼ったら抱っこができるように頑張ってみましょう。
抱っこが嫌いなうさぎもいる?
うさぎがかわいくてたくさん抱っこしたい方には残念ですが、大半のうさぎが抱っこは嫌いです。野生のうさぎは常に地上に足をつけて生活しているので、うさぎの日常では、地上から足が浮いて持ち上げられることはまずありません。あるとすれば、天敵に捕獲されたとき。そう考えると、うさぎが抱っこされる=捕まっているという状況に恐怖を感じてしまうのも理解できますね。
もちろん慣れた飼い主さんであれば命の危機までは感じませんが、それでも本能的に抱っこは好きになれないようです。小さい頃から抱っこに慣れているうさぎは、抱っこされるとピトッと体を寄せてきて安心した表情をする子もいます。うさぎの性格によって、本当にさまざまであることを理解しておきましょう。
うさぎを抱っこに慣れさせるにはどうしたらいい?

早く抱っこに慣れてもらおうと、お迎えしたその日からやみくもに抱っこの練習をすることはやめましょう。まずは飼い主さんがうさぎにとって安心できる存在になるまで信頼関係を築いてから練習することが大切です。
うさぎが新しい飼育環境に慣れ、飼い主さんに触れられること、手からおやつをもらうことに充分慣れるまで待ちましょう。そして名前を呼ぶと寄ってくる、うさぎの方からつついてくるなどの様子が見られるようになってから抱っこのステップへ進むようにしてください。
膝の上でおやつをあげたり撫でたりする
抱っこに慣れてもらうために、まず飼い主さんの膝の上に乗ることを練習するといいでしょう。飼い主さんが床に座り、おやつで誘って膝に乗ったらあげることを繰り返します。膝に乗ることに抵抗がなくなったら、膝の上で撫でてみましょう。
すぐに降りてしまう場合は、片手でうさぎの顔を覆うと落ち着くことがあります。上手くいけば、そのまま飼い主さんのお腹に引き寄せて、前手の部分を持ちながらお尻を持ち上げると抱っこができます。嫌がる場合は無理にやらないようにしましょう。
抱っこに楽しいイメージを持たせる
抱っこをするのが爪切りや動物病院へ行くときなど、うさぎにとって緊張するシーンばかりでは、ますます抱っこが嫌いになってしまいます。抱っこのあとにおやつをあげる、へやんぽの際に抱っこでケージから出すなどして日頃から「抱っこ=うれしいこと」というイメージを作りしましょう。
うさぎを抱っこする方法

うさぎの抱き方にはいろいろな方法がありますが、ここでは初めて抱っこする場合の基本的な抱き方を紹介します。うさぎの体に腕を沿わせて手でお尻を支え、飼い主さんのお腹に密着させる抱き方です。
慣れれば、ここから姿勢を変えて縦抱きをしたり、赤ちゃんのように抱いたり、仰向けに抱っこできるようになります。
①うさぎを撫でて抱っこすることを知らせる
はじめにうさぎを撫でて落ち着かせて、これから抱っこすることを伝えましょう。飼い主さんが緊張していると、うさぎもその気持ちを感じ取って怯えてしまいます。無言でただ撫でるだけでなく、声をかけて伝えて、お互いにリラックスしましょう。
②片手でお尻を支えて持ち上げる

そのまま全身を撫でて、片手を自然にお尻に添えます。お尻をしっかり支え、もう片方の手をお腹の下へ入れて持ち上げます。このとき、お腹側の手は添える程度にして、お尻を包んで持ち上げるようにします。片手で大きなボールを持つイメージで指の間を広げると、しっかり持つことができるでしょう。うさぎは持ち上げられるのを嫌がって暴れることがあるので、この手順は素早く行ってください。
③飼い主さんの体に密着させる

うさぎの体を横向きにして飼い主さんの体に密着させます。このとき、お尻を支えていた方の腕をうさぎの体の横へあてて、落ちないように支えます。うさぎの顔が下がらないように脇をしめて、腕に顔が乗るようにしてください。そのまま安定していれば、空いた手で背中や頭を撫でましょう。うまくいっても、始めは短時間にして、少しずつ時間を延ばすようにします。ここでも嫌がる場合は無理をせず、練習で逃げるうさぎを追うことはやめて、また改めて挑戦しましょう。
抱っこを成功させるポイント
うさぎが嫌がるからと飼い主さんが恐る恐る抱っこしようとすると、うさぎはそれを見抜き、隙あらば逃げようと暴れます。自信がない人に自分の体を預けるのは怖いものです。抱っこをするときは意を決し、素早く一気に抱き上げるようにしましょう。抱き上げたあとも、しっかりと抑えた方がうさぎは暴れません。
最初は力加減などわからず戸惑うかもしれませんが、うさぎに抱っこをしつけるというより、うさぎに抱っこを教わる気持ちで練習してみましょう。飼い主さんが抱っこに慣れて自信がつけば、信頼関係ができているうさぎならおのずと抱っこされやすくなるでしょう。
うさぎを抱っこするときは事故に注意
うさぎが突然暴れて落下し、骨折や脱臼をする事故が起こることがあります。慣れるまでは必ず床に座って行ってください。慣れてからも、なるべく座って抱っこするようにしましょう。立って抱っこしているときにうさぎが暴れたら、落ち着いてうさぎをしっかり抱え、座ってからゆっくりと離します。
またうさぎの爪が飼い主さんの服に引っ掛かり、抜けてしまう事故もあります。うさぎを抱っこするときは、セーターや編目が粗いニットなど爪を引っ掛けやすい服は避けましょう。
うさぎが、どうしても抱っこを嫌がるときはどうしたらいい?
うさぎは捕まっている状態が嫌なので、慣れても長時間抱いていることは難しいものです。「暑い」「疲れた」「飽きた」という理由で嫌がることもあります。しばらく抱いていると逃げようとするのは仕方がないことです。ただ、どうしても嫌がっていつまでも逃げ回ったり、飼い主さんの手を噛んだりするようでは困ってしまいますね。
うさぎにも個性があり、抱っこに慣れる期間も、慣れたあと抱っこしていられる時間も、落ち着く体勢もさまざまです。それでもどんなに練習しても抱っこに慣れない場合は、発情で気がたっていたり、抱っこにトラウマがあったりと、問題が根深いことも。そんなときは動物病院やうさぎ専門店などでうさぎに詳しい方に相談し、それぞれのうさぎに合った解決方法を探しましょう。抱っこは必要最低限にして、撫でてあげたり、一緒に遊ぶことでもうさぎは喜んでくれますよ。
まとめ
うさぎは基本的に抱っこが嫌い。でも若いうちは活発で嫌がることが多くても、年を重ねると穏やかになり、抱っこできる時間が長くなることもあります。よく慣れれば、抱っこされたままうっとりと気持ちよく撫でられるうさぎもいます。たとえ今は抱っこを嫌がっても、飼い主さんが抱き方をわかっていて、短時間でも抱っこできれば大丈夫。あとはうさぎと相談しながら、自分たちのペースで抱っこを楽しみましょう。

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