
うさぎは見ているだけでかわいいけれど、せっかく飼っているのだから、やっぱり一緒に遊びたい!そんな想いを抱える飼い主さんは多いでしょう。でも犬や猫のようなわかりやすい遊びがないので、うさぎと遊ぶのは難しく感じてしまいますね。そこで、うさぎが好きな遊びや一緒に遊ぶ方法についてご紹介します。
うさぎにとっての遊び

犬ならボール遊び、猫なら猫じゃらし、といった鉄板の遊びが存在しますが、うさぎの好きな遊びは千差万別。たとえばボールで遊ぶうさぎがいるかと思えば、まったく遊ばないうさぎも多いもの。
定番と思われるかじる遊びでも、喜んでかじる子と新しいおもちゃを一度もかじらずに終わる子がいて、本当に好みが分かれるところです。一緒に遊ぶことを考える前に、どんな行動がうさぎにとっての遊びなのか、見てみましょう。
また、外に出してほしくてケージをかじるというように、要求がある時やストレスが溜まった時にかじる行動をすることがあります。
■掘る
カイウサギの祖先のアナウサギは、地面に穴を掘って地下に巣を作っていました。その影響か、うさぎはたいてい掘るのが大好き。段ボール箱などにウッドチップを入れてあげると、喜んで掘る動作をします。似たような仕草で、タオルや衣類など、布の上でシワを伸ばすような動作をすることもあります。これは野生で巣穴に子供を隠す時に上から土を被せていた名残といわれていて、不安がある時などに行います。
■走る・ジャンプする

「へやんぽ」の時間にケージから出ると、開放感にあふれて猛ダッシュ。機嫌がいい時はさらにジャンプが加わることも。ジャンプの際に体をひねることもあります。テンションがあがっている、機嫌が良いことを示す行動ですが、うさぎは楽しくてやっていることなので、これも遊びといえるでしょう。ダッシュやジャンプを褒めると、うれしそうに繰り返すこともあります。
■高いところに登る
高いところが好きで登りたがるうさぎもいます。寝そべっている飼い主さんのお腹や背中に乗るのは序の口。ケージや家具の上に跳び乗るほか、キャットタワーがあればどんどん上に登っていくこともあります。あまり高いところに登ってしまう場合は、落下によるケガに注意してください。
■鼻で押す
うさぎは興味を持ったものを鼻でつつくことがあります。その延長で、ボールをつついて転がして遊ぶことも。通り道にある邪魔なものをつついてどかすこともありますが、遊びの場合は何度も繰り返すので、見分けがつきやすいでしょう。
■探索する
野生のうさぎは、自然に生えているさまざまな草の中から、食べられる草や好きな草を探して食べていました。よって、「へやんぽ」の際に複数の場所におやつやペレットを隠し、探して食べてもらうことは、うさぎの本来の行動に近く、本能を満たす遊びといえるでしょう。
■おもちゃ遊び
小さなボールを器用に転がして遊ぶ子も。また、トンネル型のおもちゃを気に入って何度もくぐったり、中に入って休んだりする子もいます。
うさぎと一緒に遊ぶには?

うさぎと一緒に遊ぶために、まずはしっかり準備をして、うさぎからのサインに気づけるようになりましょう。
■うさぎと一緒に遊ぶ準備
犬や猫は、遊びを通して人と仲良くなることができますが、うさぎは警戒心が強いので、慣れていて信頼関係のある人としか遊べません。うさぎをお迎えしたら、突然遊ぼうとするのはやめましょう。少しずつ環境に慣らした上で、おやつをあげたり、撫でたりして、まずはうさぎにとって安心できる人になる必要があります。
■うさぎの遊びたいサイン
うさぎと信頼関係ができたら、うさぎから「遊ぼう!」というサインを見せるようになります。わかりやすいのは、足元で8の字を描くように走ること。飼い主さんが大好き、かまって、遊んでというアピールで、そのままついてくるので、遊び始めることも簡単です。でも残念ながら、すべてのうさぎがするわけではありません。そこまではしなくても、鼻でつつくことも、遊びたいサイン。単に通り道にいて邪魔だから鼻で押すこともありますが、この場合はかなり強く押すので、違いはわかるでしょう。
また、おやつが欲しくてつつくこともありますが、そこは日頃の様子から見極めましょう。また、座っている飼い主さんの膝に前肢をかけることも、「遊んで~」または「〇〇〇ちょうだい」(おもにおやつ)、というサインです。ちなみに体を伸ばしてストレッチをする、あくびをすることは、うさぎにとって切り替えのための行動。毛づくろいやお昼寝の後に、ストレッッチやあくびをしてから、飼い主さんの方に来て鼻でつついたら、「一緒に遊ぼう!」と言っている可能性が高いです。
■一緒に遊ぶときの注意点
うさぎと遊ぶとき、うっかり飼い主さんが踏んでしまう、転んで下敷きにしてしまうといった事故が起こらないように注意を。飼い主さんが座ろうとしたところにうさぎが遊びのつもりで入ってきて、お尻で踏んでしまうという危険もあります。また、うさぎが飽きていないか、嫌がっていないかもよく観察して、遊んでいるつもりでかえってストレスを与えることのないようにしましょう。
うさぎと一緒にできる遊び

それでは、うさぎと遊ぶ具体的な方法について見ていきましょう。前述の通り、うさぎによって好きな遊びが異なるので、すべてのうさぎが同じように遊ぶとは限りません。お互い楽しくコミュニケーションが取れていれば、方法にこだわることはありません。少しずつ試しながら、ベストな遊びを見つけていきましょう。
■追いかけっこ
飼い主さんが逃げてうさぎが追いかけるスタイルで行いましょう。走る飼い主さんについて回ったり、少し距離を置いて時々止まりながら追いかけてきたりと、追いかけ方にも個性が表れます。うさぎは草食動物で追われる側だったので、人に追いかけられることは怖がることが多いものです。でも中には、明らかに追われることを楽しんでいる様子のうさぎも。もしうさぎを追いかける場合は、ケージの中に逃げ込む、不機嫌な時の仕草を見せるなど、嫌がる様子を見せたらそこでやめるようにしましょう。
■飼い主さんが遊具になるごっこ遊び
飼い主さんが足を伸ばして座ってから、膝を曲げてトンネルを作り、うさぎがその下をくぐるようにして、トンネルごっこ。飼い主さんの脚や腕をジャンプで飛び越えてもらうアジリティごっこも一緒に遊んでいる感がありますね。
■「へやんぽ」に付き添う
「へやんぽ」の際、うさぎが寄ってきて鼻でつついてくる。でも撫でようとすると逃げていく。そしてまた寄ってきて……の繰り返し。いったい、うちのうさぎは何がしたいんだ……というとき。ズバリ、それこそがうさぎのしたいことかもしれません。ただ単に、うさぎが飼い主さんにアピールし、それに気づいて見てくれる、またはちょっと撫でてくれる。それだけでうさぎはおもしろがっているかもしれません。追いかけっこが好きなうさぎがいる一方で、それが遊び? というようなことが好きなうさぎもいます。
わが家のうさぎは遊ばないタイプだとあきらめずに、「へやんぽ」に付き添うことも遊びのひとつと考えましょう。そして、うさぎがダッシュやジャンプをしたら「すごいね!」と褒める、姿を隠したら「あれ? どこかな?」と声をかけるなどして反応してみましょう。
どんな遊びをするかは、本当にうさぎそれぞれ。まずはしっかりと信頼関係を築き、うさぎのことをよく観察した上で、うさぎ自身が喜ぶ遊びを探してみてくださいね。

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