猫と一緒に旅行に行きたい! 最近はそういった方のため、ペットOKのホテル施設も増えてきました。しかし、慣れない猫をいきなり連れて行くのは不安という方のために、ポイントと留守番についてまとめて紹介します。

連れて行く時に注意したいポイント

猫はとても繊細な動物です。慣れない場所に行くことで不安になりやすく、ちょっとしたことで驚いたりパニックになってしまうこともあります。

そこで、安心して旅行に行くための事前準備と、旅行中の注意点を確認しておきましょう。

準備しておきたいもの

旅行に行くときにあったらよいものは以下です。
・キャリーバック
・リード&ハーネス
・ポータブルトイレ

これらを旅行の前日までに用意するのでは遅すぎます。猫は初めて見るものに警戒心を抱きやすい慎重派。事前にお部屋において自由ににおいを嗅いだり、触れたり、実際に使用してみるなどの練習時間も必要なので、遅くとも1週間前までには用意しておくようにしましょう。

また、移動中は水を飲ませるのが難しい場合があります。そんな時に便利なのが、ウェットタイプのフードやおやつです。水を用意しても、なかなか飲んでくれないことがあります。美味しい食べ物ならペロペロと舐めてくれるので、キャリーを濡らす心配もなく、水分補給をさせることができます。

その他、食べ慣れているキャットフード、薬、お気に入りの毛布などがあれば忘れずに持っていきましょう。

旅行中のトイレはどうしたらいい?

旅行中の猫の排泄は、持ち運びができるポータブルトイレを利用しましょう。旅行に行く前に、ポータブルトイレで排泄できるようにしておくことが大切です。

移動時間が長く、途中でトイレをさせる場合にはポータブルトイレがすっぽりと入る、折りたたみのケージがあると安心です。

ホテルで気をつけたいこと

ホテルでは猫用のケージがないことも多く、慣れない場所で落ち着かなかったり、夜中の排泄の心配がある場合には、折りたたみのケージや災害用キャリーがあると安心です。

また、ホテルは他のお客様も利用しています。ホテルのルールをきちんと守り、部屋からの飛び出しや脱走がないように注意しましょう。

車で移動するときの注意点

車での移動は他の人に気を使う心配がなく気楽ですが、飼い主がひとりで運転して出かける際は、いつでも様子を見てあげられるわけではありません。出発前の安全確認がとても重要です。

ケージに入れておく

車での移動は、ブレーキやカーブのときに体勢を崩して、どこかに身体を打ち付けてしまったり、窓やドアを開けたときに、飛び出してしまったり、身体を挟んでしまう危険性もあります。

そういったことを防ぐためにも猫をケージに入れて、座席や荷台に固定するようにしましょう。

運転も慎重に

猫を「不安にさせない」「車酔いをさせない」ためにも丁寧に運転をするように心がけましょう。
また、こまめに休憩を取りその都度、様子を見て水分補給や排泄をさせてあげてください。

猫にとって旅行はストレスになる?

旅行がストレスになるかどうかは、個体によっても違います。まったく平気な子もいれば家の外に出るだけで震えてしまう子も……。

一緒に旅行に行きたいのであれば、いきなり遠出をするのではなく、まずは外に出るところから練習してみるといいでしょう。

留守番させても大丈夫?

猫は群れでの行動はせず単独で行動をする動物なので、ひとりの時間があっても問題ありません。
なかには飼い主さんにべったりな甘えん坊の子もいますが、基本的には自由気ままなのが猫の魅力でもあります。
犬と違って散歩に行く必要もありませんから、ひとり暮らしで猫を飼っている方も多いです。

しかし、留守番をさせるときにはごはんや水、トイレ、温度・湿度などを整えてから出かけることを忘れずに。

限度は2泊3日まで?

いくらお留守番ができるとはいえ、何日もお留守番させることは猫にとって不安や精神的ストレスにもなりますし、衛生的にもよくありません。

空調の管理、自動給餌器や自動給水器、トイレも複数用意できれば1~2泊の留守番は大丈夫な場合が多いかもしれません。当然のことながら個体によって異なるので、愛猫の性格を十分、理解した上で留守番をお願いしましょう。
とはいえ、いつ何が起きるかわからないので、ペットカメラなどを設置しておくとよいかもしれません。万が一のときにすぐに駆けつけてもらえるように、家族や友人にお願いしておくと安心です。

長期なら預けるかキャットシッターを手配する

長期間家を空ける場合には、猫をずっとひとりで留守番させておくわけにはいきません。
ご家族やご友人に1日数時間でも様子を見に来てもらうか、「ペットホテル」や「キャットシッター」を利用する方法もあります。

しかし、猫によっては知らない場所で過ごすことや、知らない人が家に来ることが逆にストレスになってしまうこともあります。できれば、子猫のうちからペットホテルに慣らしたり(無理強いはいけません)、1泊2日のおでかけから、キャットシッターにお願いして、シッターさんに慣れてもらうようにするとよいでしょう。

まとめ

猫も大切な家族の一員です。一緒に楽しい旅行をするには、無理せず事前の準備が大切です。猫にとっても飼い主さんにとっても、不安やストレスがあっては楽しい旅行も思いきり楽しめません。
留守番をさせる場合には「わが子」にあった方法で負担を少なくしてあげましょう。

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ライター

猫百科編集部

猫百科編集部

獣医師を含む猫の飼い主歴10年以上の編集者が集い、毎日、猫の「あるある話」に花を咲かせ、情報交換している。編集部員の面々は、猫との暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。