うさぎは環境の変化が苦手なので、できるだけ預けることなくおうちで面倒を見たいもの。そうはいっても、飼っている間にどうしても預ける必要が出てくることもあります。特に初めてうさぎを預けるときは体調を崩さないか、ストレスにならないか何かと心配になりますね。そこでうさぎを預けるときに用意するものや、準備することについて説明します。

ペットホテルなどに預けるとき

うさぎの預け先には、うさぎ専門店や動物病院での預かり、うさぎ専用のペットホテルなどがあります。そして預け先によって持ち物や料金はさまざまです。まずは預けるところで必要な持ち物、ルールなどをよく確認しましょう。基本的に預ける当日は次のものを準備します。

・キャリーバッグ

ホテルではうさぎが過ごすケージやクレートが用意されています。キャリーはうさぎを連れて行くために使用するので、移動しやすいもので充分です。普段から動物病院などに行くときに使っているケージを用意してあげたほうが、うさぎも緊張せずに移動できます。

・フード、おやつ(必要な場合)

ホテルで牧草もペレットも用意されていることもあれば、持参する場合もあります。持参する場合は1回分ごとに計量して小分けにしましょう。ペレットの分量が朝と夜で異なる場合は「朝」「夜」などと袋にわかりやすく書いておきます。

うさぎは匂いにとても敏感なので、ごはんの変化にすぐ気づきます。できるだけペレットは持参することをおすすめします。

また、うさぎがリラックスできるようにおやつも持参するといいでしょう。食欲が落ちたときにも役立ちます。

・お薬(必要な場合)

 投薬中であれば薬も日数分用意します。

・お気に入りのおもちゃ

うさぎが落ち着くようであれば、お気に入りのおもちゃを持参しても。ホテルでうさぎが過ごすスペースは限られているので、小さめのおもちゃを1個程度にしておきましょう。

基本的にホテルではそれぞれのスケジュールに沿ってお世話をしています。食事の時間や投薬の時間で希望があれば前もって相談を。またホテルによってはケージの外に出て運動する時間を設けている場合もあります。希望すれば運動させてくれるところもあるので、へやんぽが好きなうさぎであれば、へやんぽをしてくれるかどうかも確認しておきましょう。

家族や知人に預けるとき 

うさぎの写真

事前に預ける人にうさぎと対面してもらえるとベストです。飼育環境やお世話についてあらかじめ伝えることができますし、うさぎも初対面の人に預けられるより安心できます。預ける際はなるべくケージごと預けましょう。お世話の内容は前もって説明しておきます。食事の時間など細かいことは口頭ではなく、メモをどこかに貼るかメッセージを送るなどして伝えてください。

準備するものは次のようになります。

・キャリーバッグ

よほどの近所でなければ、移動の際はケージではなくキャリーにうさぎを入れて連れていくのがいいでしょう。

・ケージ

いつもうさぎが過ごしているケージに、トイレ、給水ボトル、巣箱などをセットしたまま預けます。

・フード、おやつ

牧草の量はふだんお世話をしていない人には分かりにくいので、1回分ずつ小分けにしておきましょう。ペレットもあらかじめ計量して小分けに。朝と夜で分量が異なる場合は袋に「朝」「夜」などわかりやすく書いておきます。念のため必要な分より多めに用意しておきましょう。おやつもできれば小分けにするか、適量をわかりやすく伝えておきましょう。

・トイレ用品

替えのトイレシートや砂、ケージの下に敷くペットシーツを用意します。 

・掃除用品

トイレ掃除に必要なごみ袋なども用意しておきましょう。

・お薬(必要な場合)

投薬が必要な場合は1日の回数、分量、与え方も伝えておきます。

・お気に入りのおもちゃ

うさぎが安心できるお気に入りのおもちゃがあれば一緒に預けましょう。

・温湿度計

いつもうさぎのケージの近くに置いているものを渡して、温度管理についても伝えておきましょう。うさぎの飼育に適した温度は18~24度、湿度は40~60%です。うさぎを預ける際には、温度と湿度にも気を付けてもらうように伝えておきましょう。

慣れない環境でのへやんぽは、危険なことがあったりうさぎが部屋を傷つけたりする可能性があります。最初の1日はケージの中で過ごしてもらいましょう。その後、もし外に出られるようであれば、短時間から始めて少しずつ時間を伸ばしてもらいます。うさぎを部屋で遊ばせる場合には、電源コードや、うさぎがかじって危険なものがないかにも注意してもらいましょう。事前に、預ける方のおうちにいって危険なものがないか確認すると安心です。

うさぎと遊んでいる写真

また、預けた初日に食欲が落ちてしまうのはよくあることです。うさぎに詳しくない人が預かっていると、預かった側も飼い主も心配になりますが、そこから食欲が回復していくかどうかを慎重に経過観察してもらいましょう。次の日になっても、なにも口にしない場合には、動物病院に連れていかなければなりません。ごはんを食べない、うんちが出ていないなどの症状が出た場合には、飼い主に連絡するようにあらかじめ伝えておくことが重要です。

うさぎを預ける前にしておくこと 

持ち物は前日までに準備して、忘れ物がないか確認しておきましょう。また預ける日が近くなったらうさぎに預け先に行くことを話して聞かせます。言葉が理解できなくても、何かがあることを感じ取って心の準備になるでしょう。

長期間預けるときは

うさぎの写真

どこに預けるにしても、数日程度ではなく長期間預ける場合は、事前に2~3日預けて慣らしておくと安心です。うさぎは個体差が大きく、初めての預け先でも物怖じせずに元気に過ごせるうさぎもいれば、ストレスを抱えて食欲が落ちてしまううさぎもいます。変化に敏感なうさぎであれば、預け先をいつも同じところにしてストレスを軽減してあげましょう。

またペットホテルに長期間預ける場合は、何かあったとき、かわりに家族や知人にかけつけてもらえるように頼んでおきましょう。

まとめ 

うさぎを預ける前の準備について説明しました。大切なうさぎと離れることは飼い主にとっても不安なことですが、心配しすぎているとその気持ちが伝わり、うさぎも不安になってしまいます。信頼できる預け先を見つけたら、不足がないよう準備して、これで大丈夫!という気持ちで送り出してください。お迎えに行った際は、慣れない場所でがんばったうさぎをたくさんほめてくださいね。そしてこれから一緒におうちに帰ることを伝えて、安心させてあげましょう。また預けていた間の様子もよく聞いて、帰宅後しばらくはいつも以上に体調に気をつけて様子を見てください。

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ライター

佐藤華奈子

佐藤華奈子

大学の動物系学科を卒業後、教育情報誌、ライフスタイル誌の編集プロダクション勤務を経て、2009年よりフリーランスの動物ライターに。「動物を飼うことは動物と暮らすこと」をテーマに活動中。おもにペット、動物園、牧場の動物関連の雑誌、書籍などで執筆。2011年よりうさぎ(ネザーランドドワーフ)と暮らしているうさぎ愛好家。