
以前は、「うさぎは水を飲まない」「うさぎに水をあげてはいけない」と言われたこともありましたが、それは大きな誤解です。水はうさぎにとって生きていくうえで絶対に欠かせないものです。飲む水の量の変化は健康上の重大なシグナルであることもあります。うさぎにはどんな水をあげるといいのか、どんな与え方がいいのか確認しておきましょう。
うさぎは1日にどれくらい水を飲む?
うさぎが1日に飲む水の量は体重の10%程度。仮に体重50kgの人が体重の10%の水を飲むとすると、1日に5リットル飲むことになり、人と比べるとうさぎが体の大きさの割にたくさん水を飲むことがわかります。
うさぎの食事内容や個体によっても違いがあります。 まずは、わが子が毎日どれだけ水を飲んでいるのかを把握することが重要です。
うさぎにはどんな水がいい?

うさぎにあげる水は水道水で問題ありません。水道水を飲んで長生きしているうさぎはたくさんいます。
水道水には塩素が含まれますが、うさぎの健康に影響はなく、水の腐敗も防いでくれます。煮沸や汲み置きでカルキ抜きをしなくても構いません。どうしても気になる場合は、浄水器を使うかペット用またはうさぎ用として販売されている水をあげるといいでしょう。うさぎ専用の浄水カートリッジが入れられる給水器もあります。
ミネラルウォーターはカルシウムを摂り過ぎてしまうため、うさぎには与えないようにしましょう。断水などでやむを得ずあげるときは、「硬水」ではなくミネラル分が少なめの「軟水」を選びます。湧き水や井戸水、雨水はカルシウム含量や衛生面から安全とは言えないので与えないようにしてください。
おすすめは給水ボトルタイプ!
水の与え方は、お皿のような容器に入れるか給水ボトルを使うことになります。スペースが限られたケージの中に水を入れた容器があると、ひっくり返して飲めなくなったり、うさぎが水に濡れてしまうことがあります。。うさぎは体が濡れてしまうと体温調節がうまくできず、体が冷えて下痢をしてしまったり、足の裏が濡れてしまうことが皮膚炎の原因になることがあります。慢性的に湿った環境は不衛生なだけでなく病気の原因になります。
給水ボトルであれば、お水が汚れることもなく、うさぎがいつでもキレイなお水を飲むことができます。お迎えした際に給水ボトルの場所がわからないようであれば、うさぎの顔を近づけて水を出すことで覚えてくれます。

うさぎが高齢になると、上を向いて給水ボトルから飲むことが辛くなり、水をあまり飲まなくなってしまうことがあります。高齢になって動きにも衰えが見え始めたら、お皿のような容器にお水をいれてあげましょう。その場合、お水が汚れていないかを一日数回チェックしてあげる必要があります。
毎日水を替えて飲んだ量をチェック
給水ボトルや容器には充分な量を入れ、少なくとも1日に一度、新しい水に変えてください。給水ボトルをケージに設置したら、問題なく水が出るかの確認も忘れずに。また、毎回決まった量を入れて、その日に飲んだ水の量がわかるようにしましょう。給水ボトルは目盛りがあるタイプが便利。目盛がなければ書き込んでおくとわかりやすいです。給水ボトルや容器の中は水を変えるタイミングでよく洗ってください。飲み口部分も説明書でお手入れ方法を確認し、定期的にきれいにしましょう。
また、給水ボトルは突然壊れてしまったり、水が出なくなることもあるので、念のためもう一つボトルを購入しておくと安心です。
飲水量が急に減ったとき

水を飲む量が極端に減ったときは、給水ボトルに不具合がないか、室温が低くなりすぎていないか、水のにおいや味に変化がないか、ほかに体の不調がないか確認してください。生野菜や果物を食べると、水分が足りて飲水量が少なくなることがあります。食事内容に心当たりがあり、うさぎが元気であれば様子をみましょう。
飲水量が少ない状態が続くと、尿結石や胃腸うっ帯を起こすことがあります。生野菜や果物をあげていないのにお水を飲んでいない場合には、すぐに動物病院を受診しましょう。
飲水量が急に増えたとき
室温が高くなっていると水を飲む量も増えます。室内が適切な温度と湿度になっているか確認しましょう。朝晩は過ごしやすい気温でも、日中は暑くなっているかもしれません。
また、ストレスにより一時的に水を飲む量が増えることもあります。環境以外の原因として、病気が隠れていることも考えられます。糖尿病や腎不全、尿崩症など飲水量が増える病気は多岐にわたります。続く場合には動物病院を受診しましょう。

まとめ
うさぎには水道水をそのまま与えることができますが、水へのこだわりは人それぞれ。うさぎの中にも水にこだわる子がいるかもしれません。うさぎの安全さえ保たれていれば、あとは飼い主の方で納得できる水を選択しましょう。大切なことは、新鮮できれいな水をうさぎが飲みたいだけ飲めるようにすること。また日頃から水を飲んだ量を把握し、変化があったときに気づけるようにすることです。毎日与えるものだからこそ、うさぎがきちんと飲めているかに注意を向けて健康管理にも役立ててください。
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