
そもそもうさぎに野菜はあげていい?
うさぎに野菜はあげてもいいです!あげてもいいといっても、うさぎに野菜ばかりをあげていては体を壊してしまいます。今日は、うさぎに野菜をあげるときの注意点や、あげていい野菜についてお伝えします。
野菜はうさぎの副食

「うさぎ=野菜を食べる」というイメージがあるかもしれませんが、うさぎの主食は牧草です。あくまでも野菜は副食という位置づけになります。体に必要な栄養は主食の牧草が盲腸で発酵されることで吸収されるので、必ずしも野菜を食べなければいけないわけではありません。
野菜を与えることには2つのメリットがあります。
ひとつは、うさぎの食事にバリエーションを加え、食感や味など食べる楽しみを提供できること。野生のうさぎは幅広い野草の中から食べられる植物を選んで食べています。この状況を再現するには、生の牧草や草を多種類あげられればいいのですが、年間を通してこれらを入手し続けるのは大変なことです。野菜であれば、新鮮なものを手に入れ、種類をローテーションしながら与えることができます。
もうひとつのメリットは、お腹の調子が悪く食欲がないときに、牧草やペレットが食べられなくても、好きな野菜であれば口にすることができ、それをきっかけにお腹が動いて、牧草を食べ始めるようになることがあります。また、治療として粉薬を飲ませる際には、すりおろした野菜などにまぜて食べてくれればうれしいですね。
うさぎは、24時間以上何も食べないでいると命に関わることがあります。お腹に不調があるときは牧草だけを与えるという考え方もあります。治療中の食事はかかりつけの獣医師と相談しましょう。
生野菜の与え方
生野菜を与えるときは、始める時期や量、与え方に注意が必要です。
野菜はどのくらい与えていい?

野菜の量は、ペレットや牧草の1/10くらいを目安にするようにしましょう。具体的な量がわからない場合には、1日5gほどにしておきましょう。いろいろな野菜を食べるのが好きな子であれば、3~5種類を混ぜて与えても大丈夫です。1日に食べる野菜のうち75%以上を葉野菜にして、実や根の部分を食べる野菜は少量にとどめます。
生野菜はいつからあげていいの?
うさぎが生の野菜や果物を安全に消化できるようになるのは、最低でも離乳後2週間以上経過して胃腸の状態が安定してから。安全のために生野菜は生後3~4ヶ月を過ぎてから与えましょう。最初は1種類をごく少量から与えて野菜の味に慣れてもらいます。生後7ヶ月を過ぎたら少しずつ野菜の量を増やし、1歳ごろから上記の量にするといいでしょう。
野菜をあげるタイミングは、ブラッシングのご褒美やコミュニケーションの一環として、飼い主さんの手から直接あげるのもうさぎにとっては嬉しいことです。うさぎとの関係を作るため、野菜をおやつのように上手に使っていきましょう。
野菜を与えるときのポイント

野菜は与える前によく水洗いをして、種があれば取り除きます。にんじんやきゅうりはスティック状にするなど食べやすい形にカットしてあげましょう。硬い部分がある野菜は、適宜カットし、皮がむける野菜はむいてあげてください。
野菜の種類は週ごとに変更していろいろな野菜を与え、同じものを継続して与えないようにしましょう。野菜に含まれる成分の中には、少量では問題なくても長期間多量に摂取すると健康に影響することがわかっているものがあるので、その影響を避けるためです。
野菜はあくまで副食なので、野菜を食べることで牧草やペレットが食べられなくならないように、それぞれのうさぎに合わせて量を調節してください。もし生野菜を食べなくても、上で説明したように必ず食べなければいけないものではないので、健康上の心配はありません。ハーブや野草、牧草の種類で食事に変化をつけることもできます。
また、大人のうさぎでも与える量をいきなり増やすことや、初めての野菜をたくさん与えることは避けてください。「おすそ分けで野菜をいただいた」「家庭菜園で大量に収穫できた」という場合でも、うさぎに与える量は毎日一定にしてください。野菜はヘルシーなもの、というイメージがあるかもしれませんが、うさぎが食べすぎると腸内細菌のバランスが崩れ、下痢やうっ滞といった不調につながります。
干し野菜の与え方
野菜の水分をとばした干し野菜は、毎日のおやつにぴったりです。生では食べない野菜も干し野菜にすると喜んで食べることも。飼い主さんの手からあげてコミュニケーションやしつけに役立てましょう。にんじんやかぼちゃのような糖分が多い野菜は果物と同じようにごく少量を与えてください。
うさぎが食べてもいい野菜
次の野菜はうさぎが食べてもいいものです。いずれも種があるものは取り除き、一度に大量に与えないようにしてください。
葉野菜
- 明日葉
- キャベツ
- 小松菜
- チンゲンサイ
- レタス(サラダ菜、サンチュ、サニーレタス、グリーンリーフ、フリルレタス、ロメインレタスも)
- 水菜
- スプラウト(アルファルファ、ブロッコリーなどの新芽)
- 大葉
- 三つ葉
- 春菊
- 白菜
- せり
- コリアンダー(パクチー)
- ルッコラ
- 大根の葉
- かぶの葉
そのほかの野菜
- にんじん(葉も食べられる)
- セロリ(葉も食べられる)
- きゅうり
- かぼちゃ(種は必ず除く)
- トマト(葉やヘタは与えない)
- アスパラガス
- ピーマン
- ラディッシュ
食べてもいいけれど、注意して与えたい野菜

次の野菜は食べてはいけないことはありませんが、うさぎの様子を見ながら与えて、健康状態によっては控えましょう。また、初めてあげる場合には少量にして、ちょっとでも様子がおかしければあげるのはやめましょう。
- ブロッコリー
うさぎが好んで食べる野菜で葉や茎も食べられます。ただ下痢をしてしまううさぎもいるようです。もし与えたあとに下痢や軟便をしたら、野菜のローテーションから外しましょう。
- カリフラワー
うさぎがカリフラワーを食べるとお腹が張ってしまうことがあるといわれています。適量をあげる分には問題ないとされていますが、与えるときは念のため注意して様子を見ましょう。
- ほうれんそう、パセリ、からし菜
シュウ酸を比較的多く含みます。シュウ酸は少量では無害ですが、大量に摂取し続けると尿石症を起こす可能性があります。適切にあげる分には問題ありませんが、1日に与える野菜を選ぶとき、この中からは1つだけにとどめ、3つ同時に与えないようにしましょう。さらに次の週には選択肢から外し、長期間与え続けることも避けてください。
- カルシウムが多い野菜
「食べてもいい野菜」で紹介した小松菜、水菜、大葉、大根の葉、かぶの葉、にんじんの葉はカルシウムを多く含む野菜です。カルシウムの摂取が過剰になると尿結石の心配も。うさぎが喜んで食べるものも多いですが、これらの野菜に偏らないようにしましょう。カルシウム尿と呼ばれる濁った尿がよく出るうさぎや、尿結石にかかったことがあり、予防が必要なうさぎは控えてください。

まとめ
野菜はあくまでうさぎの副食。食べてもいい野菜でも、そればかり食べて牧草を食べなくなってしまっては問題です。「これなら好きなだけ与えて大丈夫!」という野菜はありません。野菜は少量与えるもの、ということを忘れないようにしましょう。同じ野菜でも、うさぎの好みによってよく食べたり、まったく食べなかったりするものです。数々の食べられる野菜の中から好みの野菜をいくつか見つけて、ローテーションしながらうさぎの食事を彩ってくださいね。
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