うさぎは果物が大好き!大半の果物は少量であれば問題なく食べることができますが、中には食べてはいけないもの、控えるべきものがあります。それでも味はおいしく感じるので、うさぎは口にしてしまうばかりか、たくさん食べてしまうこともあります。食べてはいけない果物を知って気をつけてあげましょう。

食べてはいけない果物

ヘルシーなイメージがあるかもしれませんが、アボカドは人間以外の動物には有毒です。アボカドにはペルシンという有機化合物が含まれています。人間はペルシンを無毒化することができますが、ほかの動物では中毒症状が報告されています。特に鳥やうさぎ、馬、ロバ、ヤギのような反芻動物(はんすうどうぶつ※)は感受性が高く、死亡したケースもあります。ペルシンは種や葉、樹皮にも含まれています。決してうさぎが口にすることがないように注意しましょう。

※一度飲み込んだものを、口の中に戻し、噛みなおすこと。

食べない方がいい果物

かごから顔をだすうさぎ

次の果物はうさぎが食べない方がいいものです。少量ですぐに影響が出ることはありませんが、与えないようにしましょう。

  • ナッツ

ピーナッツ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、ピーカンナッツ、アーモンド、松の実、ピスタチオなどのナッツ類は脂肪分が多く含まれています。うさぎは好んで食べますが、食べすぎるとお腹の調子が悪くなり、軟便や下痢、うっ滞を起こします。もちろん少量ならすぐに体調が悪くなることはありません。もし、過去にあげたことがある場合や不意に少し食べてしまった場合でも、その後うさぎが元気にしていれば、まず心配ないでしょう。すぐに影響はなくても長期間与え続けることによる肥満や血管機能障害、心臓病のリスクも指摘されています。うさぎのおやつには不向きなので与えない方がいいでしょう。

  • 柑橘類

冬の果実として身近なみかん。酸味があるので食べないうさぎもいますが、好んで食べる子もいます。ですが実や薄皮は消化しにくく、薄皮を喉に詰まらせてしまう危険もあります。オレンジやグレープフルーツ、夏みかんなどほかの柑橘類も同様です。薄皮をむいたうえで少量であれば害はありませんが、積極的にあげることはおすすめできません。特にみかんはこたつの上など手の届きやすい場所に置いているご家庭もあるでしょう。へやんぽ中に食べてしまわないよう注意してください。

食べていい果物でもヘタや種は与えない

うさぎと林檎

りんごはうさぎが食べてもいい果物ですが、その種には有毒なシアン(青酸)配糖体が含まれています。その中毒症状として、下痢、嘔吐、心拍数の低下、けいれんなどを起こします。りんごの種を数個食べた程度では、中毒にはならないとされています。シアン配糖体は硬い種の中にあり、食べてもそのまま消化管を通過して排出されることがほとんどです。うさぎが噛み砕いてしまっても、微量であれば体内で無害化されます。ですが有毒なことがわかっているので、与えない方がいいことはいうまでもありません。りんごは芯の部分を除いてから与えてください。シアン配糖体は、ももやあんず、プラムにも微量に含まれています。食べてもいい果物であっても、取れる種やヘタは除いてあげるようにしましょう。

まとめ

うさぎが食べてはいけない果物、食べない方がいい果物を紹介しました。うさぎが食べられる果物は幅広く、控えるべき果物はわずかです。果物はうさぎにとって特別なおやつですから、うさぎが食べても安全な果物から選んで与えましょう。

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監修獣医師

長岡哲矢

長岡哲矢

2006年日本大学獣医学科卒業。卒業後は千葉県の動物病院で小動物臨床に従事。犬猫以外のエキゾチックアニマルも幅広く診療を行う。 現在は新宿御苑前どうぶつ病院で診療にあたりながら、予防医療の啓蒙とエキゾチックアニマルに関する情報発信にも力を入れている。モットーはどうぶつに寄り添った治療と心のコミュニケーション。