どうぶつkokusei調査
疾患との関連性(3)_甘やかし度

家庭で飼育されるどうぶつは、飼い主の行動によってのみ、食餌内容や生活リズムが決定されます。
かわいい姿を見るとついつい甘やかしてしまいがちですが、飼い主の甘やかし度はどうぶつの健康にどのような影響を与えるのでしょうか。

どうぶつkokusei調査の飼い主の甘やかし度に関する回答(非常に甘い、甘い、厳しい)をもとに、飼い主の甘やかし度と犬の疾患との関連性を調査しました。

【甘やかし度との関連が認められた疾患】

「非常に甘い、甘い」を選択した回答者で
発生が多い傾向の疾患

循環器
循環器
呼吸器
呼吸器
肝・胆・膵
肝・胆・膵
筋骨格
筋骨格
皮膚
皮膚

下に示したグラフのように、犬の飼育経験によって疾患の請求割合に違いが表れ、犬の飼育経験と一部疾患との関連性が認められました。

おやつやご飯を与えすぎることで太らせてしまう甘やかしは、健康に悪影響を与える場合がありますが、疾患になることで、飼い主の補助が増える、これを「甘やかす」と回答した可能性もあります。

今回の結果は、飼い主としてできるだけのことはしてあげたいという気持ちが甘やかし度に表れたのかもしれません。
疲れていても誘われると一緒に遊んでしまう、時間がなくても散歩の時間を延ばしてしまう、ねだられるとおやつを与えてしまう…等、甘やかし方は人それぞれです。

犬は元来、群れのリーダーを頼って生きるどうぶつであり、極度に甘やかすと、自分がリーダーだと思ってしまい家族との生活に支障をおよぼしかねません。混乱させることのないよう、節度を持って大切に「甘えさせて」あげてください。

【各疾患の請求割合】

循環器疾患
循環器疾患
呼吸器疾患
呼吸器疾患
肝・胆・膵疾患
肝・胆・膵疾患
筋骨格疾患
筋骨格疾患
皮膚疾患
皮膚疾患

アニコム損保のどうぶつkokusei調査(実施期間:2016/2/15~23)において、飼い主の甘やかし度に関する回答のあった3,418頭に対し、2015/8/15~2016/8/14の間に保険金請求のあった疾患から分析