
うさぎが撫でられて気持ち良さそうにしている姿を見ると、せっかくなら、健康や、飼い主とのきずなをもっと深められるようなマッサージをしてあげたいと思いますよね。今日はマッサージをするとうさぎにとってどんなメリットがあるのか、その方法、うさぎのツボについて解説します。
マッサージするとどんないいことがある??

マッサージとは、体の外から筋肉や結合組織に働きかけて、血行やリンパの流れを良くすること。体の不調に気づけたり、リラックスできたりします。うさぎをマッサージすると、人もうさぎも癒される可能性があるといわれています。うまくマッサージを活用すれば、外出や通院、引越しなどによるうさぎのストレスを軽減することもできそうです。
毎日行うことで体の変化にいち早く気づけるようになることもマッサージのメリットです。あごの膿瘍やしこり、外傷、びらん(足の裏の状態が変わっていないか)など毎日慎重に体にふれることで気づける不調はたくさんあります。ここでは、うさぎにリラックスしてもらいつつ、体のトラブルに早く気づくために毎日行いたいマッサージを紹介します。
マッサージの準備
うさぎをマッサージする前に、マッサージをする人も気持ちを落ち着かせることが大切。携帯電話は鳴らないようにして、テレビやラジオは消してうさぎと一緒にくつろげるようにしましょう。間接照明にしたり、クラシックなどリラックスできる音楽を流したりするのもいいでしょう。うさぎは鼻が敏感なので、アロマや香りの強いハンドクリームを使うことは避けてください。
マッサージをするときには、うさぎの気持ちを尊重することも大切です。マッサージを「してあげる」というより「やらせてもらう」という低姿勢な気持ちで接していきましょう。うさぎがマッサージを始めるのを嫌がったとき、うさぎが途中でやめてほしそうにしたときは、無理に行わず、うさぎが離れたいときに離れられるようにします。始めはうまくいかなくても、続けていくことでお互いに楽しめるようになるでしょう。
マッサージをするタイミングは朝や夕方のうさぎが起きて動いている時間帯がベスト。食後は30分ほど時間をおいてください。
マッサージの方法
①うさぎの背中に軽く手をあてて、深呼吸をして気持ちを鎮めます。
②うさぎの体を左右に軽く揺らすように撫でます。体の片側から反対側へリズミカルに手を動かして撫でましょう。うさぎの体がその場から動かない程度に優しく行ってください。
③頭部、首、背中の順にゆっくり手を滑らせてマッサージします。このとき、鼻から頭の上、背骨の両側、しっぽにかけての線を意識してください。背中の端までいったら頭部に戻り、これを数回繰り返します。強く押すのではなく、エステで施術されるマッサージの手の動きをイメージして、やさしくさするようにやってみてください。そして回数を重ねるごとにわずかに圧を強めていきます。
④体全体が終わったら、頬など顔の周りや首を指で小さく円を描くようにマッサージ。同様に耳のつけ根をマッサージして、うさぎが嫌がらなければ耳の周囲を指先で軽く揉んで終了です。
ツボを刺激するマッサージ

顔と耳にはたくさんのツボがあるので、時間をかけてマッサージしましょう。涙が出ていないか、鼻水が出ていないかなど、顔の健康観察も忘れずに。また、毎日でも刺激したいツボは次の通りです。
・肩井(けんせい)
肩甲骨の少し上のくぼみを指の腹で押し、首を支える筋肉をほぐします。
・督脈(とくみゃく)のツボ
背骨にはたくさんのツボが集中しています。首からお尻へ背骨に沿って指の腹で押して刺激すると、内臓の働きが促進されます。
マッサージ中のうさぎの気持ちいいサイン

マッサージの力加減はうさぎによって好みが異なります。同じうさぎでもマッサージをする場所によって好みの押し方が変わることも。弱い力で始めてうさぎの様子を見ながら加減していきましょう。
うさぎの体は繊細で、痛みがあれば必ず反応します。マッサージをしているのに体が固くなって緊張しているとき、威嚇の姿勢になる、噛みつく、逃げ出すようなときは不快感があります。逆にマッサージが気持ち良ければ、目を閉じて眠っているようにじっとする、歯ぎしりをする(口からコリコリという音が聞こえます)、人の手や床をなめる、といった様子が見られます。呼吸がゆっくりになることや、あくびをするのもマッサージを楽しんでいるサイン。終わったあとに伸びをすることも、マッサージが良かった証拠です。マッサージが終わっても、飼い主のそばから離れなかったり、ツンツンとおねだりをしてきたら、「もっとマッサージして♪」のサインです。
マッサージをしてはいけない場合
マッサージは血行やリンパの流れを良くするため、次の場合は避けてください。
・手術のあと
・発熱している、感染症にかかっている
・低体温になっている
・消化器系の病気にかかっている
・太りすぎている
内容に関わらず、手術のあとはマッサージをしてはいけません。発熱していたり、感染症にかかっているときは、病原体を体に広げるかもしれないので避けましょう。消化器系の病気も、症状が重いときはマッサージで状態が悪化する可能性があります。軽いうっ滞でも、治すために大切なことは食事内容を見直し、ストレスや室温など原因がわかっていれば改善し、早めに動物病院を受診することです。マッサージは必要なことをしたうえで、補助的に行うものと考えてください。治療中は獣医師と相談しながら行い、症状が進んだ場合は中止しましょう。低体温になったときは体を温めることを優先してください。背中を軽く撫でる程度でも、うさぎを落ち着かせることができます。
また、うさぎが太りすぎていると脂肪組織から筋肉へ刺激をうまく伝えることができないので、痛みを起こしてストレスを与える可能性があります。健康的な体重に戻るまでは、撫でるだけにしておきましょう。

まとめ
今回紹介したマッサージは、うさぎが喜ぶ場所を撫でるというコミュニケーションの一環のようなものです。ツボが集中している顔、背骨、耳を意識して、力加減を見極めながらやってみましょう。すぐにうまくできなくても、毎日のふれあいの時間に少しずつでも続けてみてください。お互いが慣れれば、うさぎにとっても飼い主にとってもかけがえのない癒しの時間になるでしょう。
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