大切なうさぎを入れて運ぶキャリーバッグ。うさぎ専用のキャリーもいろいろなタイプがあって、どれがいいのか迷ってしまいますね。選び方のコツや慣れさせる方法を知って、うさぎにとっては快適で、飼い主さんにとっては使い心地が良いベストなキャリーを見つけましょう。

うさぎのキャリー使うタイミング

キャリーはうさぎを連れて移動する際に必要となります。動物病院への通院やうさんぽなどのお出かけはもちろん、帰省や引越しなどで長距離を移動するときもキャリーを使うことになります。

また、災害で避難した際には、ケージの代わりにキャリーがうさぎの家となります。うさぎを安全に移動させるために、また防災のためにひとつはキャリーを用意しておきましょう。

うさぎ専用のキャリーじゃなくてもいい?

ペットショップなどで販売されている犬猫専用のキャリーでも、代用は可能です。うさぎ専用のキャリーは、ペットショップなどであまり見かけないことも。うさぎ専門店や、ネット通販などで購入するのもおすすめです。

うさぎ専用でないキャリーを購入する場合には、サイズや通気性、うさぎがかじってしまいそうな装飾がないことなどを確認しましょう。

さまざまなキャリーの形状

うさぎのキャリーは、主に丈夫な「ハードタイプ」と持ち歩きしやすい「ソフトタイプ」にわかれます。そのほかにカゴタイプやケージタイプなどがあります。

  • ハードタイプ
ハードタイプのキャリーバッグ

プラスチック製で扉がついたタイプ。扉は金網のものやプラスチックのものがあります。丈夫で耐久性があり、長距離の移動や防災用に向いています。持ち手が小さいものが多いため、徒歩での移動が多い場合は持ち運びしにくいかもしれません。

  • ソフトタイプ
ソフトタイプのキャリーバッグ

バッグのように持ち歩ける布製のキャリーです。出入口はチャックで開閉します。軽いので持ち運びしやすく、持ち手を肩にかけられるので徒歩での移動も楽です。うさんぽや通院など、ちょっとしたお出かけに向いています。デメリットとしては、かじることが多いうさぎでは素材を噛み切ってしまう可能性があります。また、防災用として使用するにはサイズが小さいことと、外からうさぎの様子が確認しにくいことなどがあげられます。ソフトタイプを購入する場合には、防災用のキャリーも別で用意しておくことをおすすめします。

  • そのほか

籐(ラタン)のカゴのキャリーは、かわいらしい外観が魅力。通気性がよく、軽くて持ち運びしやすいのですが、かじり癖があるうさぎには向いていません。うさぎのケージをそのまま小型化したような形で持ち手がついたケージタイプもあります。ケージと同じように給水ボトルや食器を設置できるので防災にも向いていますが、重さがあるので徒歩での移動には向きません。

キャリーを選ぶ上で重視したいこと

ウサギのキャリーと医療品の画像

うさぎのためのキャリー選びとして重視したいポイントを紹介します。

①うさぎの顔が見える

うさぎは神経質で敏感な面もあるので、中で暑がっていないか、疲れて弱っていないかすぐ確認できるように、窓付きのキャリーにしましょう。飼い主さんの顔が見えることでうさぎも落ち着きます。

逆にあまりに周囲が見えすぎていると落ち着かないので、ケージタイプや窓が大きいキャリーはカバーをつけて使用しましょう。カバーを使用する場合には、通気性が損なわれていないか注意が必要です。

②金具部分や、チャック部分がしっかりしている

スムーズに出し入れできるように、金具やチャックがしっかりしているか確認を。万一外出先で壊れてしまうと、うさぎが落下したり、逃げ出したりする事故につながる部分でもあります。開閉する部分だけでなく、持ち手と本体をつなげる金具もよくチェックしてください。また、使用する前に、毎回キャリーが壊れていないかを確認するようにしましょう。

③窮屈にならない十分な広さ

キャリーは、大きすぎると中でうさぎが転がってしまい落ち着けませんが、身動きをとれないほどでは狭すぎです。うさぎが身体の向きを変えられて、足を伸ばして横になれる程度の広さを確保しましょう。特に動物病院の帰りなどは、うさぎが緊張から解き放たれてリラックスしたい時間。しっかり落ち着いてもらえるような広さは、うさぎのストレス対策にもなります。

④洗いやすい、お手入れしやすい

うさぎ

長時間の移動になると、うさぎが中でおしっこやうんちをすることもあります。汚れをお手入れしないでいると、カビの原因になることもあるので要注意。洗いやすくお手入れがしやすいものを選び、使った後はすぐにお手入れをして清潔に保ってください。

⑤持ち運びしやすい

キャリーは移動のためのものなので、飼い主が持ち運びしやすいかどうかも重要です。重さを考えるときはうさぎの体重も考慮して選ぶようにしましょう。徒歩移動の場合は肩にかけられるタイプにするなど、移動手段に合わせて運びやすいものを選びましょう。

⑥通気性がある

ハードタイプもソフトタイプも素材の性質上、湿気がこもりやすくなっています。これらのキャリーでは、メッシュの窓や通気口があり、通気性が確保されているものがいいでしょう。

⑦上が開閉できるものが便利

キャリーにはうさぎが自分から入ってくれることが理想ですが、慣れていなくて嫌がることや、病院に行くのを察して絶対に入らないことがあります。抱っこして入れることも考えると、上が開閉できるタイプがうさぎを出し入れしやすく便利です。

⑧すのこがあるか、給水ボトルが付けられるかもチェック

水を飲むうさぎ

長時間使用することも考えると、すのこがついている方がうさぎの足にやさしく衛生的に使えます。ペットシーツを敷いただけではシーツをかじることがあるので、すのこがついていない場合はキャリーに合うものを用意するといいでしょう。また水分補給のために給水ボトルを取り付けられるタイプが安心です。

キャリーに慣れてもらうには

キャリーを一生懸命選んでも、たいていのうさぎは入るのを嫌がって暴れます。野生下で捕食される立場のうさぎは、捕まって拘束されることが大嫌い。さらに初めて見るものは警戒するので仕方がないことです。

まずはへやんぽの場所やサークルの中にキャリーを置き、うさぎがじっくり観察できるようにします。キャリーの存在に慣れてきたら、中に”おやつ”や”おもちゃ”を入れ、入り口を開けて自由に出入りできるようにしましょう。

理想はキャリーに入ってほしいときに、声掛けやおやつで誘導することでうさぎが自分で入るほど慣れてくれることです。焦らずにゆっくり慣らしていきましょう。 自分のにおいがついていると、うさぎは安心してくれます。

抱っこして問題なくキャリーに入れられる場合でも、災害時のストレスを軽減するために防災用のキャリーには日頃から慣らしておきましょう。

まとめ

うさぎ用のキャリーは、うさぎにとって快適かどうかだけでなく、目的に合っていて使い勝手が良いかもよく検討して選びましょう。複数用意して用途に応じて使い分けてもいいですね。キャリーに入るのを嫌がることもありますが、うさぎは本来狭くて暗い場所が好きなもの。慣れればキャリーの中で落ち着いてくれるでしょう。

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監修獣医師

うさぎ百科編集部

うさぎ百科編集部

うさぎの飼い主歴10年以上の編集者が集い、毎日、うさぎの「あるある話」に花を咲かせ、情報交換している。編集部員の面々は、うさぎとの暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。