概要
Overviewお散歩やトイレなど普段の生活の中で目にするのがあたりまえな愛犬のおしっこ。おしっこの色がいつもより濃かったり薄かったりしたらどんな原因が考えられるのでしょうか。色の変化以外にも、キラキラしたものや血が混じっていたりしたらドキッとしますよね。症状ごとに、考えられる病気とそれぞれどんな検査をして診断するかの流れや、おしっこトラブルを予防するために自宅でできることをご紹介します。
「おしっこの色や濃さがおかしい状態(重症度別)」

【「おしっこ」の症状フローチャート】

「症状フローチャート」では、動物病院に行った際、どのような検査をして診断を受けるかが一目でわかります。
わが子のいつもと異なる行動や状態に気づいたら、「主訴」から順に症状をたどってみてください。ごく軽度の場合はご自宅で様子を見ることもできますが、状態がひどかったり、軽度でも数日続くようなら動物病院での受診をお勧めします。
※「症状フローチャート」は、一般的な獣医療における診断を図式化しています。
それぞれの病気についてはこちらから
▼尿石症(膀胱結石)の写真

▼膀胱結石のレントゲン写真

自宅でできるケアのポイント
そもそもおしっこトラブルを起こさないためにはどうしたらいいのでしょうか?飲み水やトイレの環境に気を付けてあげるだけで、おしっこトラブルを予防できるかもしれません。自宅で気を付けるべきポイントをご紹介します。
■こまめな水分補給
お水を飲む環境は適切でしょうか。水分補給を促すことで尿が濃くなることを防ぎ、泌尿器疾患の予防へとつながります。ポイントごとに解説します!
①新鮮なお水
水道水やどうぶつ専用のお水を与えましょう。ミネラル成分の量やバランスによっては尿石症を引き起こす可能性があるため、ミネラルウォーターには注意が必要です。
②水飲み場
水飲み場は愛犬のリラックススペースの近くで、愛犬がよく通る場所がおすすめです。愛犬が安心して飲める環境を整えましょう。
③水飲み容器
水飲み容器の高さや大きさは愛犬にとって最適なものを選ぶようにしましょう。
④お散歩中も水分補給を
お散歩時にお水休憩を取ることもおすすめです。
愛犬にとって快適な環境を整えて、こまめな水分補給を心がけましょう。
■清潔なトイレ環境
トイレが気に入っていなかったり、汚れていたりすると排泄を我慢する子もいます。排泄の我慢は身体によくありません。清潔な環境を整えましょう。
①お掃除はこまめに
お掃除はこまめにし、清潔な環境を整えるようにしましょう。
②トイレの設置場所
トイレの設置場所は最適でしょうか。騒がしい場所や人通りが多い場所ではなく、愛犬が安心して過ごせるような場所に用意してあげましょう。
■適度な運動
運動不足は、膀胱炎などを引き起こす要因になりかねません。毎日のお散歩の時間を大切にして適度な運動を心がけましょう。
■定期的な健康診断・尿検査を
気になる症状があるときはもちろん、普段の健康診断の際にはおしっこを持っていき、尿検査をしてもらいましょう。
飼い主さん自身も正しい知識を
それぞれの病気によって、症状や検査、治療法も異なります。日頃から愛犬のおしっこをしっかり見て、些細な変化に早めに気付いてあげられるようにしましょう。変化が見られた場合には。適切な検査を行い、原因をしっかりとつきとめて治療にあたることが重要です。
わが子のことを誰よりも分かっている飼い主の皆さまが、この流れを知ることで、病院の先生とわが子との『三人四脚』で最適な治療を選ぶ一助にしていただければ幸いです。
※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。
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夜に1回、この様に血が混ざったおしっこをし、その後も2枚目の血が混ざったおしっこをし、その後少ししたおしっこはいつも通りの正常なおしっこでした。
本人は ご飯もおやつももりもり食べ、いつも通り元気です。でも おしっこが心配で様子を見るべきか、受診するべきか教えて頂きたいです。
血が混じったようなおしっこが出るときには、膀胱炎、外傷・結石等による尿管や尿道の一時的な損傷、膀胱や腎臓の腫瘍等が原因となる血尿、中毒や感染症等が原因となる血色素尿の可能性が挙げられます。元気や食欲はあるようなので緊急性は低そうですが、何等かの疾患が持続していないか一度ご受診いただき必要に応じて尿検査など受けていただくことをお勧めいたします。
生理(発情期)の出血は徐々に血液交じりの粘液へと移行し、約2-3週間で終了します。経過から考えると発情に伴う粘液の可能性が高いですが、子宮や膀胱の病気が隠れている可能性もありますので一度通院し、異常がないか確認することをおすすめいたします。