唾液腺嚢胞 <犬>

概要

Overview

唾液腺とは唾液を分泌する器官であり、犬には、耳下腺、下顎腺、舌下腺、頬骨腺の4つの唾液腺があります。唾液腺嚢胞とは、唾液腺や唾液管が損傷などを受けた結果、皮下組織に唾液が漏れて溜まってしまう病気で、犬では舌下腺と下顎腺での発生が多いといわれています。唾液腺粘液瘤、唾液腺嚢腫と呼ばれることもあります。

 

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原因

感染症や口腔内の炎症、外傷などが原因で唾液を分泌する管が損傷を受けたり閉塞することで、唾液が漏れて皮下組織の中に蓄積することにより起こります。

症状

嚢胞ができた部位に唾液が溜まるため、あごの周りや舌、咽頭部に大きな腫れが認められます。
通常痛みを伴わないことが多いのですが、口腔内に出来た場合には摂食障害や嚥下障害(うまく飲み込めなくなること)、咽頭部に出来た場合には、呼吸困難を起こす場合もあります。
なお、発生する4つの唾液腺の部位により、下記のように分類されます。
・頸部唾液腺嚢胞 ・舌下部唾液腺嚢胞(ガマ腫) ・咽頭部唾液腺嚢胞 ・頬部唾液腺嚢胞
 

治療

温存療法として、嚢胞にたまった唾液を穿刺して抜く方法もありますが、再発することが多く、その上感染をして化膿することもありますので、根治治療としては、外科的に切開して排液し、原因となっている唾液腺を切除します。
 

病気のデータ

Disease data

病気のかかりやすさ(%)

平均年間通院回数
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みなさんからのコメント

Comment
むーちゃん
2025-02-17 00:34:34
唾液腺嚢胞と診断されましたが、心臓が悪く薬を飲んでいる状態です
手術には体力がもたないと言われて、一か八かになるらしくおすすめできないと言われましたが、どんどん膨らんできてしまいました。手術でそのまま死んでしまうかもしれないので決断できません
どうしたらいいのでしょうか
アニコム獣医師
2025-02-18 12:12:49
>むーちゃん様
唾液腺嚢胞の場合、貯留液を抜く、マッサージをする、炎症が同時に見られる場合は投薬治療を行うなどの対症療法で、ある程度症状が落ち着くこともあります。ただ、症状を繰り返している、呼吸困難などの症状が出ている場合は、手術が必要なこともあリます。心疾患のワンちゃんでも麻酔をかけることがありますが、状況により治療法は異なりますので一度かかりつけの先生へご相談いただくことをお勧めします。
はる
2024-11-11 00:04:05
教えて下さい。去勢手術など、術後退院時、キズを舐めないように、エリザベスカラーや、術後服を来て家に連れて帰りますが、唾液腺の摘出手術など、首や喉の手術をした場合、首や喉にキズがありますが、術後、家に帰る時はキズの保護、足で首をかかないように、は、やはり、エリザベスカラーになるんでしょうか?病院のエリザベスカラーだとプラスチックで、首やのどにあたるから痛いのではと思いますが、、宜しくお願いします。
アニコム獣医師
2024-11-12 09:12:14
>はる様
頸部や咽頭手術の縫合部位は、クッション性の物を当ててテーピングを行い、その上からエリザベスカラーを設置することが多いです。また、カラーにもプラスチック製や首に巻くクッション様のものなど様々な商品があり、状況に応じて使い分けます。なおプラスチック製でも、首に当たる部分に他素材をテーピングし、痛みや違和感を軽減することもできますので、実際の使用時に病院にお問い合わせください。
ななちゃん
2024-10-07 20:46:53
私はラブラドールレトリバーの老犬(14歳女の子)を飼っています。この子の首元にしこりが出来て顔がパンパンに腫れてしまっています。物の食べずらそうにしていることはあまり見られないのですが、呼吸がとても辛そうです。唾液腺嚢胞だと思われるのですが、手術は体力的にもう出来なさそうなのです。手術以外で治す方法はありますか。

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