概要
Overview「犬が目をかゆがっている」「犬の目がいつもより赤い」など、わが子の目の様子がいつもと違うときには、目になんらかの異常が起きていることがあります。
今回は、目の様子がいつもと違うときに起こりうる病気の症状や、考えられる病気とその診断までの流れ、そして自宅でできる対策方法やケアについてご紹介します。
【「犬の目の様子が違うとき」の症状フローチャート】

「症状フローチャート」では、動物病院に行った際、どのような検査をして診断を受けるかが一目でわかります。
わが子のいつもと異なる行動や状態に気づいたら、「主訴」から順に症状をたどってみてください。ごく軽度の場合はご自宅で様子を見ることもできますが、状態がひどかったり、軽度でも数日続くようなら動物病院での受診をお勧めします。
※「症状フローチャート」は、一般的な獣医療における診断を図式化しています。
それぞれの病気についてはこちらから
▶チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)
▶結膜炎
▶ブドウ膜炎
▶緑内障
▶角膜潰瘍
▶涙管閉塞(流涙症、鼻涙管閉塞)
▶白内障
▶核硬化症(かくこうかしょう)
「目の様子がいつもと違う」ときの具体的な症状
犬の目の様子がいつもと違う場合、具体的な症状として次のようなものが挙げられます。軽度の場合から重度の場合まで、見た目もさまざまです。
▼充血…白目の部分が赤くなっている状態。

▼瞼の腫れ…瞼の一部、または瞼全体が腫れている状態。痛みやかゆみを伴っている場合がある。

▼流涙…涙が過剰に出ている状態。
自宅でできる目のケアのポイント
そもそも「目」の症状を起こさないためには、どうしたらいいでしょうか? 自宅での目ケアのポイントをご紹介します。
■目のまわりを触ることに慣れてもらう
最初のうちは、目のまわりを触られるのを嫌がることも多いと思います。スキンシップも兼ねて、毎日さりげなく目のまわりを触り、徐々に慣らしていくと良いでしょう。また、目のまわりを触らせてくれたときには、たくさん褒めてあげましょう。その際、ご褒美を使うのもおすすめです。目のチェックをわが子にとって楽しい時間にしてあげることで、チェックも行いやすくなります。
■目やには、こまめに取り除いてあげる
目やにや汚れがあれば、定期的に取り除いてあげましょう。そのまま放置してしまうと、こびりついて取れにくくなったり、無理に引っ張ると毛ごと抜けて皮膚にダメージを与えてしまったりすることもあります。
汚れが固まってしまっているときは、湿らせたコットンなどをふやかした上で優しく取り除いてあげてください。その際コットンが目に入らないように注意しましょう。
■目に被毛が入らないよう、定期的なトリミングを
伸びすぎた毛が、常に目を刺激することで目のトラブルの原因となることがあります。ただし目の近くでハサミを使うのは、犬も飼い主さんも怖いと感じることが多いです。自宅でカットするのが難しい場合には、トリミングサロンにお願いしましょう。
■散歩の時は、犬の目線に障害物がないか注意
草むらの中に入り込んで、うっかり目を傷つけてしまうこともあります。好奇心旺盛な子は特に注意しましょう。
※何らかの目の症状がある場合…1~2日で改善がみられない場合や、症状が強い場合には、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
飼い主さん自身も正しい知識を
それぞれの病気によって、症状や治療法も異なります。毎日わが子の目の状態を確認して、「いつもと違う」と感じたら、病院へ連れて行くようにしましょう。適切な検査を行い、原因をしっかりとつきとめて治療にあたることが、わが子の目の健康のために重要なのです。
わが子のことを誰よりも分かっている飼い主の皆さまが、この流れを知ることで、病院の先生とわが子との『三人四脚』で最適な治療を選ぶ一助にしていただければ幸いです。
※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。
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