オウム類嘴(くちばし)羽毛病(PBFD) <鳥>

概要

Overview

PBFDウイルスの感染により羽毛障害やくちばしの形成異常、免疫不全を起こすオウム・インコ類に認められる感染症です。
PBFDウイルスはサーコウイルス科(Circoviridae)に分類されていますので、サーコウィルス病ともいわれます。3歳頃までに罹患することが多いようです。

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

PBFDウイルスは感染力が強く、感染した鳥の排泄物や分泌物、羽毛などが感染源となり、汚染された水などからの経口感染や空気感染が伝播ルートであると考えられています。

症状

オウム類嘴羽毛病(PBFD)は症状等により、甚急性型、急性型、慢性型に分けられます。
甚急性型は、ふ化したばかりのヒナで認められ、ほとんどの場合、症状が現れる前に死亡してしまいます。
急性型は14~16週齢の幼若期にみられ、食欲不振、下痢、羽毛の異常、昏睡症状がみられます。
また、免疫力が低下するので、二次感染をおこしやすくなります。
慢性型は若鳥から成鳥の時期にみられ、羽毛の折れ、羽軸のよじれ、出血、羽根のくびれなどの羽毛障害が換羽ごとに進行します。いずれの型においても死亡率の高い感染症です。

治療

有効な治療法は未だ確立されていませんが、「症状に応じた対症療法を行うこと」、「飼育環境でストレスをなくすこと」、「二次感染に注意して飼育環境を衛生的に保つこと」などで羽毛障害の改善が見込まれます。

予防

ワクチンはないため「感染した鳥を隔離する」、「ケージを消毒する」などにより感染の広がりを防ぐようにしましょう。

病気のデータ

Disease data

病気のかかりやすさ(%)

平均年間通院回数
通院1回あたりの平均単価
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みなさんからのコメント

Comment
トリケラくん
2025-04-13 12:29:09
お迎えしたばかりのセキセイインコがpbfd陽性でした。人にも伝染りますか。だとすると、1羽のみでも放鳥も困難ということになりそうですが。
アニコム獣医師
2025-04-15 09:12:22
>トリケラくん
オウム・インコの嘴羽毛症候群(PBFD)の原因であるサーコウイルスは、主に鳥類の間で感染が広がるものであり、人に感染することはないとされています。同居の鳥さんがいない場合、感染拡大のリスクは低いため、放鳥も可能と考えられます。ただし、セキセイインコさんの体調や症状の程度によって、対応が異なることもありますので、かかりつけの先生にご相談のうえで判断されるとより安心です。
トリケラくん
2025-04-16 11:02:08
早速ありがとうございます。
かかりつけのバードクリニックにからもらったメモに人畜共通伝染病とあり心配していましたが、少し安心しました。
シアン
2024-12-01 14:43:24
生後3〜4ヶ月のコザクラインコを飼っています。お迎え1週間目に健康診断の為
病院へと連れていった以来病院には行っていません。
2ヶ月頃からくしゃみをしている様な気がしますが、食欲もあり、糞の色も特に変わった様子はありません。
たまに水浴びをしたり、ゲージの中では玩具で遊ぶなどの様子も見受けられます

ですがここ2週間ほど、頭の毛の1部分が白くなってきている気がして心配です
よっちゃんいか
2024-04-27 10:13:00
セキセイインコの雛まだ2ヶ月なってません、少ししか鳴かない、ケージからでない
ケージにすぐもどる、飼い主が様子を見に行ったら固まってます餌を食べててもやめます餌を食べてる場面見たことないです、
他の部屋に置いてるのが原因なんでしょうか部屋には様子みに行ってます、先程書いた通り先住鳥はpbfdの無症状です隠転になれば、ケージは別々で同じ部屋におくことも考えてます、同じ部屋なら元気になりますか

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