ペットが迷子に!
何をすればいい?
迷子の探し方と
予防法
2023.05.01
ペットの姿が見えなくなり、懸命に近くを探しても見つからず、迷子になってしまった! 大切なペットが突然いなくなると、飼い主は心配でいてもたってもいられません。落ち着いて行動しなくてはと思っても、焦るばかりでどうすればいいか分からない、という人もいるのでは。ここではペットが迷子になったときの対処を優先度順に紹介します。
ペットが迷子に!
まずやることは?
まずは、迷子になった地域の警察、自治体の動物愛護センターまたは保護センターに連絡をします。飼い主のいないペットが発見されたとき、一番に連絡がいく可能性が高いのが地域の警察や動物愛護センター・保護センターです。ペットが迷子になったら最初に連絡を入れるようにしましょう。
隣の市に行ってしまったことも考えられるなら、そちらの警察や自治体にも連絡します。連絡を入れる際、「迷子になった場所・日時、ペットの特徴(品種、毛色、模様、性別、年齢など)、首輪など身に着けているものの特徴」を的確に伝えられるよう、情報を整理しておきましょう。
探しつつ情報を募る
上記の連絡を終えたら、落ち着いてもう一度、いなくなった場所の近くを探しましょう。最初は動揺して見逃したところや気づかなかったことがあるかもしれません。外出先ではぐれて自宅に戻ってくる可能性があれば、自宅付近も探してみましょう。散歩でよく行く場所があればそちらも探してみてください。
ここまでやっても見つからないとき、誰かに個人的に保護されているのでは、見かけた人がいたら連絡をもらった方が良いのでは、という気持ちも出てくるでしょう。情報を募りたいと思った場合、その方法はいくつかあります。
- 近所のお宅やお店に聞いてみる
もし近隣の私有地に入っている可能性があれば、ペットが迷子になったことを伝えて、見かけた際に連絡がもらえるように捜索用のポスターやチラシを渡しておきましょう。地域の動物病院にも迷子の情報が入ってくることがあるので確認してみるのも良いでしょう。
- インターネットを利用する
ペット探しの掲示板やSNSを利用します。SNSの場合、具体的な場所の表記がないと、正確な情報を集めることができません。自身のアカウントで住んでいる地域を公開したくない場合は、知人のアカウントに情報を掲載してもらったり、専用のアカウントを開設するなど、別の方法を考えましょう。
- ポスターを貼る
いなくなった場所の近くにポスターを貼ることも一案です。その際は個人情報の表記に注意しましょう。また、どこに貼るにしても掲示する場所の管理者や所有者に許可を得てからにしましょう。電柱に貼る際も所有する電力会社の許可が必要です。許可を取っても、個人での掲示は広告の扱いになり有料になります。無断で貼ると条例違反になり処罰の対象となることもあるので絶対にやめましょう。
それでも
見つからないときは
思った以上に広範囲を移動している可能性もあります。環境省のホームページで全国の自治体の保護動物の収容状況が公開されているので、確認してみましょう。
無事に見つかったら
無事に見つかったら一安心ですね。でも見つかって終わりではありません。ペットが戻ってきたらまずケガの有無を確認します。ケガがなく元気そうに見えても、寄生虫の感染や脱水、栄養状態が心配なので念のため動物病院を受診するといいでしょう。
また、できるだけ早めに探すのを手伝ってくれた人に見つかったことを連絡します。ポスターを貼っていたら回収し、ネットの掲示板には見つかった報告をして削除依頼を。SNSでも見つかったことを報告する投稿をします。見つけてくれた人、保護してくれた人だけでなく、心配して探してくれた人たちにも忘れずに感謝を伝えましょう。また二度と同じことを繰り返さないよう、次の迷子対策もチェックしてみてください。
ペットの迷子対策を
ペットが逃げ出すことや外出先ではぐれてしまうことがないよう、迷子予防を心がけましょう。飼っている場所からいなくなった場合は、飼育環境の見直しを。飼い主が越えられないと思っている高さの柵でも、思いのほか高く跳んだり、簡単な施錠をペットが自分で開けてしまったりするものです。柵を高くする、鍵を丈夫なものに交換する、屋外ではなく屋内で飼育するなどして今一度、飼育環境を整えましょう。
また首輪やハーネスのサイズは定期的な見直しが必要です。点検する日を予定に入れて忘れないように確認しましょう。首輪やハーネスは緩くなりすぎていないか、リードは金具が外れやすくなっていないかしっかり確認を。
散歩や外出で迷子になる可能性がある犬や猫は、迷子札をつけてすぐに飼い主に連絡がつくようにしておきます。マイクロチップは2022年6月からブリーダー、ペットショップなどで販売する犬猫に対して義務化されています。これ以前から飼っている犬猫の装着に補助金が出る自治体もあります(2022年10月現在)。この機会に検討してみましょう。
<ライター>佐藤 華奈子
公開日:2020.12.7