
ペットと暮らす飼い主さん向け|災害発生時の初動対応
2024.09.18万が一、災害に遭ってしまったら・・・
その時に重要となるのは、二次被害を防ぐことです。
ここでは、被害を最小限にするための「初動対応」を紹介します。
初動対応での心構え
「初動対応」がとても重要!
「初動対応」とは、一般的には災害発生後の数時間から数日間における対応のことを指します。災害時には、まず事前の備えが鍵を握りますが、同じくらい初動対応も重要です。適切かつ迅速な初動対応で被害の拡大を防ぎ、命を守りましょう!
初動対応で心がけるべき基本方針は「人の身の安全を守る」ことです。飼い主さんが危険にさらされてしまうと、どうぶつさんも同じく危険な目に遭ってしまいます。まずは「人命優先」であることを念頭に置いてください。
必ず自分の安全を確保してから、どうぶつさんを守るための行動をしましょう。
《自分の身を守ろう!「自分の安全」チェックリスト》
□ ケガはないか
□ 二次災害のおそれはないか
□ 自宅、避難先まで安全に移動できるか
被災状況別の初動対応
では実際にどんな初動対応をすべきか、被災状況別に紹介します。
※初動対応の一例です。被害状況に応じて行動してください。
自宅で被災した場合
- ①第一に自分の安全確保です。むやみに動くと落下・飛散した物で負傷するおそれがあるため、慎重に周りの安全を確認しましょう。
- ②次にどうぶつさんの安全確保です。地震が発生した場合は、テーブルの下に移動させたり、クッションで保護したりしましょう。
- ③ワンちゃんの場合は、首輪に緩みがないことを確かめたうえでリードを付けます。ネコちゃんの場合は、使い慣れたケージに入れて、抜け出さないようにテープ類で扉や留め具、底面をしっかり固定しましょう。洗濯ネットを使うのもよいです。慌てて不用意にどうぶつさんに触れてしまうと、興奮して噛んでくる場合があります。落ち着いてどうぶつさんの様子を見ながら行動しましょう。
- ④あらかじめ用意した、防災グッズ(非常持ち出し袋)を手元に置いておきます。。防災グッズの内容は、「アニコム オリジナル防災手帳」に記載されているものを参考にしてください。
- ⑤電気のブレーカーとガスの元栓を切ります。
- ⑥ラジオやインターネットでリアルタイムに情報収集しながら避難方法・避難先を決めます。
どうぶつさんとおでかけ中に被災した場合
- ①地震が起きた場合は、その場にしゃがみ込んで頭と足を守ります。どうぶつさんに声を掛けたりなでたりして落ち着かせてあげましょう。揺れがおさまり、歩けるようになってから、建物や塀など落下物の危険がある場所を避けて移動します。
- ②台風や豪雪のように予報が発表される災害では、事前の情報収集を行い、外出を控えてください。地震時と違う防災拠点が避難場所として開設される場合もあるため、避難先の情報も必ず確認しておきましょう。
どうぶつさんと離れた場所にいた場合
どうぶつさんだけで自宅でお留守番中など、飼い主さんと離れた場所にいる時に災害が起きた場合にはどうすればいいでしょうか?
【「人命優先」で行動しよう!】で説明した通り、とにかく飼い主さんの安全が第一です。無理にどうぶつさんのいる場所へ向かおうとせず、自分が避難することを最優先としてください。
ご近所の方々にも無理のない範囲でサポートをお願いし、自分の安全が確保されてから自宅に向かいましょう。
どうぶつさんがいることを知らせるステッカー等を玄関に貼っておき、ご近所の方々にどうぶつさんと暮らしていることを知っておいてもらうことも効果的です。
また、離れている間にどうぶつさんの行方がわからなくなってしまった場合、無理に探そうとするのは危険です。警察や保健所などに連絡しましょう。
アニコム損保のご契約どうぶつであれば、「ペット探偵による迷子捜索サービス」の利用が可能です。
もしもの時に、すぐに利用ができるよう、ご契約者の方はぜひチェックしておいてください。
さいごに
わが子を守るためには、災害と発生状況に応じて、予め行動を決めたうえで、シミュレーションをしておくことが重要です。
ご紹介した初動対応を、わが子・ご家族と一緒にシミュレーションして、もしもの時に備えましょう。
公開日:2024.9.18